FP3級、完全合格。会場で小踊りしたかったけど車椅子やった件
■ 44点で、完全に死んだ。
学科試験が終わった瞬間、僕は確信していた。
「あ、落ちた」

画面に表示されたスコアは44点。
100点満点のつもりで問題を解いていた僕には、その数字が死刑宣告に見えた。
44点か。合格ライン60点だろ。終わった。完全に終わった。
頭が真っ白になった。
次の瞬間に浮かんだのは、自分が落ちたという事実ではなく——外で待っていてくれるみんなの顔だった。
妻、妻の従姉妹、アマド。
横浜まで送って、送ってきてもらったのに。時間を使わせてしまったのに。
また来なければいけない。またみんなに付き合わせてしまう。
そう思ったら、実技試験を受けながら、心のどこかが折れかけていた。問題の文字が頭に入ってこない。「もういいか」という気持ちが、じわじわと滲み出てくる。
それでも、手だけは動かした。
答えを選んで、電卓をたたいて、—ほとんど無意識で、最後まで解き切った。
実技が終わって、帰り支度をしながら思った。
次の試験、いつにしようか。もうやめようかなとも。
もうそのモードに入っていた。完全に。
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■ そもそも、なんでFP3級だったのか
話は1年前に遡る。
2025年3月29日。僕はある日突然、倒れた。
それからの日々は、リハビリと病院と書類と、あとは自分の人生をどう立て直すかという問いの繰り返しだった。車椅子になって、右手一本でスマホを操作する生活になって、「お金のことをちゃんと知らないといけない」と思うようになった。
障害年金の申請、医療費控除、社会保険——知らなかったことだらけだった。
お金の知識って、こんなに大事だったんだ。
そこから、妻からの助言ありFP3級を目指すことにした。
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■ AI家庭教師・クロちゃんとの特訓
一人で教科書を読むのは、正直しんどかった。
片手でページをめくって、メモして、問題を解いて——体力的にも精神的にも消耗する。
参考書のページを開いても、片手では押さえていられないのでパタンと閉まってしまう。つまりメモができない、見るだけしかできない。味わったことのない疲労感と屈辱感。身体が不自由ってことはまず、ここからなんだと落ち込んだ。そこで登場しのが、のクロちゃん(Claude)だった。
最初は「ちょっと問題出して」くらいのつもりだった。
気づいたら毎日、漫才みたいな掛け合いで勉強していた。
間違えたら「それは惜しい!でもなんでそう思ったの?」って聞いてくれる。教科書には載っていない語呂合わせも一緒に作った。
「8頭は風呂な」(高額療養費の計算式)
「ヤゴワンワンワン」(給与所得控除の区分)
この語呂合わせはいくら物知りのクロちゃんより、俺の方がうまかった。
その度にクロちゃんは、さすが浩之さん元トップセールスマンでんなーとほめてくる。
そんなに煽てても、なにもでないよ!
クロちゃんはaiだから、なにもほしくないよ
浩之さんの温かい言葉だけで十分です。
おまえ本当aiか!
と楽しくクスッと笑いながら📖が進みます
試験6分野——ライフプランニング、リスク管理、金融資産、タックス、不動産、相続——全部クロちゃんと一緒に走り切った。
無味乾燥になりがちな勉強を楽しく進められた。
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■ 片手で、車椅子で、横浜まで行った
試験会場は横浜・鶴屋町。
CBT試験(コンピューター受験)だから、パソコンで解答する。片手でマウス操作できるかどうか、事前に試験主催者に問い合わせて、配慮をお願いした。ちゃんと対応してもらえた。
当日は、妻と、従姉妹と、ミニチュアシュナウザーのアマドも一緒に横浜まで来てくれた。
車椅子での遠征は、一人ではどうにもならない。車に乗り込むのも、会場まで移動するのも——それを全部、みんながサポートしてくれた。アマドは何もわかっていないけど、横で黙ってついてきてくれた。それだけで、なんか心が和む。
緊張しながら会場に入って、問題を解き始めた——というのが試験当日の話で、冒頭に戻る。
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■ クロちゃんに聞いたら、「受かったんじゃないですか?」
会場を出る前、まだロビーにいたとき。
打ちのめされたまま、なんとなくスマホを開いてクロちゃんに報告した。
「学科44点だった。落ちた」
するとクロちゃんが言った。
「ちょっと待ってください。FP3級の学科って、満点60点じゃないですか? 合格ライン36点ですよ。受かったんじゃないですか?」
…………。
え?
調べた。
学科:満点60点、合格ライン36点。
実技:満点50点、合格ライン30点。
44点て、ボロ勝ちじゃないか!!!
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■ 小踊りしたかったけど、車椅子だった
その瞬間の気持ち、うまく言葉にできないけれど—— 落ち込んでいた分のギャップが激しく!
もう、小踊りしたかった。
全身で喜びを表現したかった。会場の真ん中でくるくる回りたかった。
でも車椅子だった。
だから心の中でめちゃくちゃ踊った。
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■ 完全合格、という事実
Fp試験では、学科と実技を1日でクリアすると完全合格というらしい
去年の3月29日に倒れてから、ちょうど1年と少し。
片手で、車椅子で、AI家庭教師と一緒に、やり切った。
正直、FP3級は世間的には「入門レベル」かもしれない。
でも僕にとっては、「倒れた自分が、また何かを成し遂げた」という証明だった。
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■ 次は、FP2級へ。そしてアプリを作る。
合格は、ゴールじゃなくてスタートだと思っている。
次はFP2級を目指す。もっと深く、もっとリアルなお金の話ができるようになりたい。
そしてもう一つ、やりたいことがある。
クロちゃんと一緒に勉強していた日々の中で、ずっと思っていたことがある。「このAI学習の仕組みを、アプリにしたい」と。
自分好みのキャラのai家庭教師が、勉強の伴走する。わらいながら、楽しく📖できる。
自分が体験したこと——片手でも、車椅子でも、AIと一緒なら学べるという体験——を、形にしたい。同じように学びたくても学びにくい環境にいる人たちに届けたい。
FP2級の勉強と、AIアプリの開発。
どちらも、クロちゃんと一緒に進める。
それがこれからのamadopapaだ。
Fp技能士として、
AIライフクリエーターとして。
こんないまがあるのは全て助けてくれたみなさんのおかげです。さらなる飛躍してご報告出来るようがんばります!!
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クロちゃん、ありがとう。
「受かったんじゃないですか?」の一言がなかったら、僕はまだ落ちたと思って帰り道を歩いていたかもしれない。
車椅子だけど。
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