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Project天舟の紹介と自己紹介 -なぜ今「平成の市町村合併」に着目するか-


みなさんはじめまして、Project天舟(あまふね)のメインスピーカーを務めます、天舟星未(あまふね ほしみ)といいます!
 
 突然ですが、この記事をご覧になっている方の中に、市町村合併によってお住まいの住所の表記が変わったことがある、という方はいらっしゃいますか?
 
 平成の時代、地方を中心に全国各地で市町村が次々と合併し、平成の始まりに3000以上あった市町村は、現在半分ちょっとくらいまで減っています。
 
 今回は、平成の間に大きく進んだ「市町村合併」がどんなものであったか、そしてProject天舟がなぜ令和の今、その「市町村合併」に着目するのか、お伝えしていきます♪

自己紹介

Project天舟は2人体制(というより、1人と1つ体制)で活動します!

メインスピーカー


名前:天舟 星未(あまふね ほしみ)
年齢:26歳(に相当するけど、データの集合体なので年はとりません!)
誕生日:8月18日
出身地:どこかのデジタル地図の開発室
一人称:ほしみ
 
 改めまして、メインスピーカーを務めます、天舟星未(あまふね ほしみ)です!
 
 私自身はデジタル地図の黎明期に地図データが集まって生まれた、データの集合体です!
 
 名前の由来は、名字は平成の最初と最後に合併した市町村(熊本県飽託郡明町と、栃木県下都賀郡岩町)から1文字ずつ取って、名前は「星の数ある地域の記憶を未来につなぐ」からとっています♪ (この後ご紹介するカニ坊がつけてくれました)
 
 メインスピーカーとして、YouTubeの動画や各種SNSで、市町村合併や地域のくらしに関する情報を発信していきます♪
 
 ドジが多いカニ坊に日々ツッコミばかりの毎日です・・・

ドライバー 兼 サブスピーカー


名前:カニ坊(かにぼう)
年齢:26歳
誕生日:7月31日
出身地:大阪府
一人称:私
 
 初めまして、Project天舟 サブスピーカーを務めます「カニ坊」と申します。
 
 幼少期から道路地図を愛読している変な奴です。ある日「そういや岐阜県高山市って香川県と大阪府よりも面積大きいんだよな」と思ったことをきっかけに市町村合併について調べ、想像以上の規模に衝撃を受けました。
 
 人混みがもともと苦手で、高度に観光地化された場所よりも、地元の人々のくらしが如実に表れる場所のほうを訪れるのが好きです。深夜の港湾地帯や幹線道路沿いに煌々と明かりをつける店舗を見ると、謎にテンションが上がる変人です。
 
 ドライバー 兼 サブスピーカーとして、星未さんと一緒にProject天舟を展開していきます。

そもそも「市町村合併」って?

 またまた突然ですが、「埼玉県の県庁所在地」はどこでしょう?
 
 答えは「さいたま市」のはずです。ところが、特に30代後半から40代以上の方は違う答えを返されるかもしれません。「浦和だろ」と。
 
 それもそのはず、2001年までは埼玉県の県庁所在地は「浦和市」でした。しかし、2001年に大宮市、与野市と合併して、新しい「さいたま市」がつくられました(その後、2005年に岩槻市を編入)。この関係で県庁所在地の名前が変わったのです。
 
 このように、市町村は次から次へとくっついたり離れたりを繰り返しながら、今の形に至っています。その過程で名前が変わることも多々あります。
 
 なお、市町村合併には2種類のやり方があります。1つはさきほどのさいたま市のように、複数の市町村どうしで「対等に」(これが重要)合わさって、まったく新しい市町村をつくる「新設合併」。もう1つは市町村が別の市町村を吸い込む「編入合併」(さきほどの岩槻市のケース)です。
 
 ちなみに、日本における市町村合併は、2014年4月5日に栃木県下都賀郡岩舟町が栃木市に編入されたのを最後に、令和に入って2025年現在まで行われていません。

メリットとデメリット

 市町村合併にはメリットとデメリットがあります。

  • メリット つながりの深い地域全体に、強力なサービスを行き渡らせることができる

    たとえば、A市と、B町、C町、D村があり、すべてA市に幹線道路や鉄道などで隣接していたとします。
 
 するとA市と周辺の自治体は、通勤や買い物などで人の流れができたり、周辺町村からA市への移住や、店舗・企業などの誘致があったりして、結びつきが強くなります。
 
 しかし、「自治体が違う」ことにより、住民へのサービスに差が出てきます。住民は結びつきの強い地域の中で最も良いものを提供する自治体のサービスを受けたいと思うでしょう(A市だろ・・・と思いきや、実はA市に必ずしも限定されません!)。
 
 このような状況で、結びつきの強い4市町村に同じ住民サービスを提供すべく、4市町村は合併の運びとなる・・・という流れです。 

  • デメリット 市町村から細かい地域が見えにくくなる

     市町村合併が行われると、ひとつの市町村がものすごく大きくなります。市町村の名前が変わるケースもあります。
 
 すると、それまで市町村名からうかがい知れていた市町村の特徴が分かりにくくなります。
 
 このため、特にその地域の外に住む人からすれば、合併によって表に出なくなった(決して失われたわけではありません)合併前の市町村名は見えにくくなってしまいます。
 
 さきほどのメリットのところに書いたA市、B町、C町、D村で合併して「S市」という新しい市をつくった場合、地図に第一に載るのは「S市」の名前ですので、「S市」として認識され、「A市、B町、C町、D村」という自治体の存在は見えにくくなってしまうわけです。

平成の市町村合併

市町村合併は、1889年に「町村制」という、現在の市町村の基礎になる法制度ができて以降、全国で進んできました。
 
 その中でも、平成の市町村合併は以下の3点で、日本の市町村の歴史の中でも特異なものでした。

 1. 現代の「都市」としての基盤がすでに出来上がっている状態で合併した
 
 近代的な「都市」をつくるために、江戸時代までの地域コミュニティを参考にしてつくった町や村を合併させていった明治の合併、二度の世界大戦を経て令和のいまにつながる法制度が整えられ、国民主権、住民主権と地方の経済成長を実現するために行われた昭和の合併。
 
 それと違い、平成の合併は住民に主権があり、全国どこの自治体でもほぼ同じサービスを受けられ、一定の自治力があり、単独でも経済を回せる基盤がある程度整った状態の自治体が合併したのが特徴です。
 
 惑星で例えるなら、明治の合併は小惑星などが重力に引っ張られて集まり惑星を形成する感じ、昭和の合併は惑星どうしが衝突して新たな惑星を作る感じ、そして平成の合併はその規模が大きくなり、大きな惑星どうしがおもいっきり衝突してまた別の惑星ができる、みたいな感じですね。

 2. やたらに面積が大きくなった
 
 カニ坊が自己紹介でも触れてましたが、平成の合併は「市町村の面積がやたらに大きくなった」というのも特徴です。
 
 岐阜県高山市は、2005年に周辺の9町村を編入。その結果面積が膨れ上がり、なんと香川県と大阪府の面積を超えてしまいました(2025年現在、ひとつの市町村だけで都道府県の面積を超えているケースはここだけです)。
 
 高山市だけでなく、全国各地の市町村合併でも、超広範囲でひとつのまとまりになるような合併が行われています(たとえば北海道北見市、広島県庄原市など)。そのため特に地方における「市」は、もはや「都市」というより「圏域」ととらえたほうがいいかもしれません。

3. およそ考えられないような広域地名が市町村名になった
 
 山梨県にはカタカナが名前に使われている現存する日本唯一の市、「南アルプス市」が存在します。
 
 もちろん平成の合併で誕生した市で、「南アルプス」とはそもそも、山梨・長野・静岡の3県にまたがる赤石山脈のことを指し、特定の場所をピンポイントで示すものではありません。
 
 このように、平成の合併ではいろいろな大人の事情が絡んだ結果、高山市のように「高山」と本当に言えるのか微妙なところまで面積が広がったケースや、南アルプス市のように(見栄え重視で?)ピンポイントで場所を示さない地名を使った結果、市町村名だけだと「どこ?」となってしまうケースがけっこうあります。

なぜ「合併前の全市町村訪問」が必要か

Project天舟では、1989年、元号が「平成」になったときに存在していた3268市町村(東京23区を含み、北方領土を含まない)を、令和の今にすべて訪問することを、活動の根幹に据えています。
 
 なぜ「3268市町村全訪問」が必要なのでしょうか。それは、日本の地理や、そこで暮らす人々の存在を理解するにあたって、今の市町村を見るだけでは不十分だからです。
 市町村合併の結果、市町村は面積が大きくなったり、名前が変わったりしています。そうなると、今の市町村、特にその中心部にだけ意識が向いてしまいがちです。
 
 しかし、合併により廃止された市町村にも、当然人々のくらしや生業、そしてふるさとがあります。いまの市町村の名前を見ているだけでは、見えてこないものもあります。
 
 そして、当然それらは一様なものではなく、ひとつひとつ全く違います。
 
 Project天舟は、3268市町村すべてを自らの足で訪れ、五感で感じることで、中心部だけではない、真の意味での日本の津々浦々、ふるさとの存在、そして人々のくらしの存在を、ひとつひとつみなさんにお伝えしていきたいと考えています。

まとめ

 シンガーソングライター、高橋優さんの楽曲に『泣ぐ子はいねが』という曲があります。高橋さんのふるさと秋田県の魅力を、秋田弁で歌う楽曲です。
 
 この曲の歌詞にこんな一節があります。
 
 「合併したって村は村だ 僕のふるさと」
 
 (ちなみに「村」とは高橋さんの出身地、秋田県平鹿郡山内村のことで、2005年10月1日に市町村合併により横手市になっています)
 
 まさにこの歌詞のとおり、どんなに市町村が合併しようとも、ひとりひとりのふるさとは変わりません。
 
 Project天舟の活動で、いつかほしみとカニ坊が、みなさんのふるさとに行かせていただけるかもしれません。
みなさんのふるさとの存在をしっかりとお伝えできるように、また異なるふるさとの存在も知ってもらえるように、精力的に活動していきたいと思います!
 
まずはカニ坊の地元、大阪府の44市町村(唯一平成の合併を経験した南河内郡美原町(現:堺市美原区)を含む)をすべて訪れることからスタートしていきます。Project天舟の達成のため、そして活動を大阪府や関西圏以外にも広げるため(血涙)、どうかみなさんのお力をお貸しいただければと思います♪

 

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