横浜トリエンナーレ・黄金町バザール2024、鑑賞レポ
今回は3月15日より開催されております、現代アートの大型展「第8回横浜トリエンナーレ」と同時期に開催されております「黄金町バザール2024」を鑑賞してきましたので、見た感想などレポートしたいと思います。
(2025年2月21日追記)
当アートフェスは既に終了しております。次回開催日程は現時点で不確定。
これらはアートフェスに分類されるんでしょうか。細かいジャンル分けとか本当に苦手なので、以下のリンクをご覧いただきたいと思います。
俺がトリエンナーレを初めて見に行ったのは確か2008年にやった回かな。3年に一度開催される展覧会だが、毎回アートディレクターが違うのでその度作品の傾向がガラリと変わるんですよね。そこの(思想的な)合う合わないは如実に出るので今回は少々批判的な内容になるかもしれません。ご了承ください。
メインの会場は3箇所。一番大きいのはみなとみらい駅から徒歩5分くらいの横浜美術館。目の前のモールで昼食を済ませ会場に向かう。隣には横浜名所のランドマークタワーがそびえる。


今回のトリエンナーレのアートディレクターは俺と同年代の中国人2人で、テーマは魯迅の詩集から「野草」というキーワードを掲げている。正直俺に学がないので、現代アート作品に対して正当な評価が出来るとは言い難いんですが、それ以上に今回集められた作品が「社会批判」に寄り過ぎてるんじゃないかと感じた。正直な感想、だいぶキツい。
世相的に文句言いたい、物申したいってのは分かるんだけどさ、俺的にはそんなに文句言いたいなら口で言えばいいし、文章で書けばいいんですよ。わざわざ美術作品にする意味がない。今の美術界、芸術界はそういう主張に肯定的なんだろうけど、「俺は」他の方法でやれって思っちゃうんだよな。




そういう俺のスタンスもあって今回の展示の中で比較的政治や民族・宗教などに対する批判と関係ない(少なくとも直接的ではない表現の)展示の方にどうしても目が行ってしまった。何かね、ストレートな表現って芸がないでしょ。芸術なのに芸がないっておしまいじゃない。切り口、切り方が重要だと思う。


今回の展示の中で俺の琴線に触れた人を紹介すると(敬称略)エクスパー・エクサー、アネタ・グシュコフスカ、丹羽良徳。生真面目に真っ直ぐってのもいいんだろうけど、やっぱイカれてないと面白くないから。
なお、今回の展示のルール的に撮影禁止の静止物は撮らない。そして館内で動画は撮影しない。丹羽氏の作品は映像作品が多かったので撮影してません。

じっくり見たら丸1日あっても足りないんだけど、事前知識を入れない上に早足で行くとまあ1時間ちょいで回れます。作品とちゃんと向き合いたい方や時間に余裕のある方は会期中何度でも入場出来るフリーパスなどをご利用されてはいかがでしょうか。


そんなこんなで横浜美術館を出て次の会場に向かう。当然徒歩ですよ。みらとみらいに前来た時には無くて今はある物。それがみらとみらいの新名物、横浜エアキャビン。これ気になってたんですよ。
https://yokohama-air-cabin.jp/

正直片道2分も掛かんないロープウェイに往復1,800円は高過ぎる、インバウンド目当ての観光地価格だとは思いますよ。でも、1回は試しに乗ってみるのもアリかなって思ったんです。
ただ、その前にトリエンナーレの次の会場。旧第一銀行横浜支店と向かいにあるBankART KAIKO。それぞれ特色の違う作品群が集まってたと思う。ちゃんと横浜美術館の展示と棲み分けが出来ていたんじゃないかな。その中でもKAIKOにあった丹羽良徳氏の作品はクレイジーだったなw あれ大丈夫なんか?


2箇所の展示を見終えた後、馬車道駅から歩を進め、赤レンガ倉庫とかのある新港地区っての? そこに向かう。橋を渡るとすぐに先述の横浜エアキャビンの運河パーク駅がある。そこから乗ってみましたロープウェイ。感想、怖いw 何で高所恐怖症なのにこういうの乗りたがるんだろ、俺? バカなのかなw

でもね、眺めはすごい。何か国内だとみなとみらいだけ異次元なんだよな。記念に乗るのは全然悪くないと思う。普段使いするものじゃないw

ロープウェイでJR桜木町駅の目の前に到着。そこから路線バスに乗って京急日ノ出町駅まで向かう。そこからは次のアートフェス、黄金町バザール。

こちらは毎年開催されてるらしいんですが、俺は横浜まで来るのが面倒なのでトリエンナーレのある年だけ一緒に見ていくようにしています。トリエンナーレの方が割と高尚なテーマを取り扱うのに対して、こちらは今活動するアーティストが現地で会期中に創作してる作品の展示が多く、響く作品が多いんです。


あとね、この日ノ出町から黄金町にかけての街の様子が本当に良いんですよ。よくぞ残してくれているって感じで。街が新しく整備されていく事自体は悪くはないし否定するなんて有り得ないんだけど、だからといって昔から残ってる辻褄の合ってないような風景を全部更地にしてしまうのはすごく寂しいし残念に感じてしまうんだな。我ながら古臭い考え方だなって思うけどさ。小綺麗なだけの街なんて洒落臭いってばよ。俺の偏屈な考えもあるけど、そもそも論として黄金町にはアートが似合うんだ。
以前足りない頭を絞って自分なりの芸術論的なものをnoteの記事で書いた事があるけど、コンシューマータイプの自分にとってはモノが作り出せる人にはそれだけで畏敬の念を抱いてしまいます。その上ここでは創作の過程まで覗き見出来る感覚があるのですげえ刺激をもらえるんだ。未完成でも心が動けばアートなんですよ。ホントそう思う。
今回の黄金町バザールで気になったのは、ongoingの合同展示と、井上修志という人の展示ですかね。展示替えもあるらしいので、会期中にもう一回は見に行きたいな(追記:結局行けなかった)。



そんな訳で、この記事をご覧の皆さんも、もしよろしければ行ってみてください。セット券の販売もありますんでね。会期は6月9日までとなります。
(2025年2月21日追記)
記事上段にも書いた通り2024のトリエンナーレ自体は既に終了してますが、次回は26年か27年のいずれかに開催されると思われます。アートフェス、何だかんだ面白いのでご興味ある方は是非一度足をお運びください。
