背に腹は替えられないさ
表現者にしろ創作者にしろ、何かを生み出し、それで世に出ようという志を持った人たちに対して、これまでよく言われてきた事がある。それは「生活に余裕のある奴は、傑作を生み出せない」という意味合いの事。
日本独自の感覚という訳ではなさそうだけど、この「クリエイターは貧乏たれ」というか、「ハングリー精神の中からしか新しい才能は生まれてこない」みたいな固定観念に対して今の俺は、本当にそうか?という疑念を強く抱いている。
言い方は悪くなるが、貧乏の中から生まれた創作って、どうしても根っこに卑屈が混じるから、終着点が割と偏るんじゃないかと思う。
あと、創作の出発点以前の段階から貧乏の出だと、単純にモノ知らないよね。文化を形成する幼少期にロクなものを脳みそに流し込んでないから、底が浅い。無教養から生じた創作は、何をどう言われようと底が浅いんだよ。
ただ、これに関しても俺には正解が分からない。貧乏スタートのクリエイターが貧乏くさい感性でしかモノを作れないとも限らないし、金持ちが片手間で作ってるものって傲慢さが滲み出てる事が多いので共感出来なかったりする。
正解がないというか、色んな出自のアーティスト、クリエイターが居て、多種多様な表現、創作物が世に出回る方が世のニーズをカバーするには適してると思うので、「駆け出しクリエイター、アーティストは貧乏たれ」というのはあんま賛同出来ないかな、ってのが俺の考え方ですね。
