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「減らす習慣」で時間・集中力・成果を取り戻す方法「仕事のできる人がやっている減らす習慣」を小学生でも分かるように説明します


仕事のできる人がやっている減らす習慣

著者 中村 一也




はじめに

このnote記事は、無料部分の「小学生でもわかる解説」だけでも十分にご理解いただけます。

有料エリアには「音声考察(日本語版・英語版)」と本のエッセンスをより深く理解するための「大人向けの解説」を用意しております。

なお、この記事は無料・有料・音声考察のすべてにおいて、原著の引用は一切使用しておりません。すべて、私自身の言葉のみで構成したものです。



時間を増やす魔法は「早くやる」ではなく「減らす」こと

皆さんは「もっと早く宿題を終わらせれば、自分の好きなことができる時間が増えるのに」と思ったことはありませんか。

大人の世界でも「仕事をもっと早くこなせるようになれば、自由な時間が増えるはずだ」と思っている人がたくさんいます。

しかし、著者は「それは思い込みであり、大きな勘違いだ」と言います。

なぜなら、どれだけ作業のスピードが早くなっても、ひとつのことが終われば「じゃあ、これもお願い」と次から次へと新しいことがやってくるからです。

宿題を早く終わらせたら、お母さんに「時間が余っているならドリルの続きもやりなさい」と言われて、結局ゲームをする時間が増えなかったという経験があるかもしれません。

仕事は無限にあるため、早く終わらせるだけでは自分の時間は増えないのです。

世界の色々な国と比べてみると、イタリア人は家族との時間を大切にして残業をしないイメージがありますが、実は日本人よりもイタリア人の方が労働時間が長いというデータがあります。

それなのに、なぜ日本人はいつも「忙しい」「時間がない」と感じているのでしょうか。

その理由は、今の時代は「やること」があまりにも多すぎるからです。

昔はスマートフォンがなかったので、家に帰れば誰からも連絡は来ませんでした。

しかし今は、LINEの返信をしたり、YouTubeを見たり、SNSで好きなアイドルやアニメの「推し活」をしたりと、やることが山のようにあります。

選択肢が多すぎると、人間はどれを選ぶか考えるだけで疲れてしまう「選択過多」という状態に陥ります。

スーパーの実験でも、ジャムの種類が多すぎるとお客さんは選ぶのに疲れてしまい、結局買わなくなってしまうことがわかっています。

だからこそ、時間を増やすための本当の魔法は「スピードを上げる」ことではなく、最初から「やることを減らす」ことなのです。

予定をぎっしり詰め込んでいる人は仕事ができるように見えますが、実はスケジュールに余裕がある人の方が、落ち着いて大切なことに取り組めるため、大きな成果を出せることが科学的にも証明されています。


頭の中のムダを減らす!考えていることを外に出そう

物理の言葉に「エントロピー増大の法則」というものがあります。

これは難しい言葉ですが、簡単に言うと「物事は放っておくと、自然に散らかっていく」というルールのことです。

綺麗に片付けたつもりの勉強机も、使っているうちに消しゴムのカスやプリントで散らかっていきますよね。

人間の頭の中もこれと同じで、意識して整理しないと、どんどんごちゃごちゃになってしまいます。

たとえば、「自分の良いところをアピールしてください」と言われて、頭の中だけで考えても、うまくまとまらずに言葉が出てきません。

しかし、紙に書き出したり、声に出したりして頭の外に出すことで、初めて自分の考えが整理されます。

これを科学の言葉で「外化」と呼びます。

また、勉強のやり方にもムダを減らすコツがあります。

ただ丸暗記をするのは、一時的にテストの点は取れても、すぐ忘れてしまうため時間のムダになります。

そうではなく「なぜこの出来事が起きたのだろう?」という理由(ホワイ)を考えることが大切です。

実験でも、ただの文章を丸暗記するよりも、「お腹が空いている人が、高級レストランに行くために、ネクタイを買った」のように「なぜ?」を補って理解しながら覚えた人の方が、たくさんのことを記憶できることがわかっています。

さらに、頭の中のムダを減らすためには「やらないこと」を決めるのも効果的です。

たとえば「人間関係で悩むのはやめる」とルールを決めてしまうのです。

アメリカのオバマ元大統領や、アップルの創業者スティーブ・ジョブズは、毎日同じ服を着ていました。

これは「今日は何を着ようかな」と迷って決断する回数を減らし、脳が疲れる「決断疲れ」を防ぐためです。

やることリストや悩みを紙に書き出して頭をからっぽにすると、心がスッキリして目の前のことに集中できるようになります。


作業のムダを減らす!工夫して賢くやり遂げよう

頼まれごとをした時、皆さんはどうしていますか?

忙しいのに無理して引き受けると、自分が苦しくなってしまいます。

かといって、断ってばかりでもいけません。

そこで「頼み返す」という第3の選択肢を使います。

たとえば、係の仕事を頼まれた時に「これをやる代わりに、今日が期限の宿題を明日まで待ってもらえませんか?」と交渉するのです。

そうやって少しでも自分の負担を軽くする工夫が大切です。

また、作業をする時は「マルチタスク」を避けてください。

マルチタスクとは、テレビを見ながら宿題をしたり、スマホを触りながら掃除をしたりと、複数のことを同時にやることです。

これをすると生産性が40%も下がってしまうことがわかっています。

ひとつひとつのことに集中する「シングルタスク」の方が、結果的に早く終わります。

1日のうちで人間の集中力が続く時間は、長くても1時間くらいしかありません。

だから、1日にやるべきことは「6つ」くらいに絞り込むのが一番効率が良いとされています。

これを「アイビー・リー・メソッド」と呼びます。

時間をかければ良いものができるわけではない、というのも重要なポイントです。

大学生のレポートを調べた研究では、時間をかけて書いたからといって成績が良くなるわけではありませんでした。

締め切りギリギリまで時間をかけて100点を目指すよりも、まずは50点くらいの出来でもいいから早く提出して、先生やアドバイスをくれる人にチェックしてもらう方が、結果的に質の高いものが完成します。

パソコンのショートカットキーを使ったり、画面を2つに増やしたりする(マルチディスプレイ)だけで、作業のスピードは劇的に上がります。

使える道具や工夫はどんどん取り入れて、作業のムダをなくしましょう。


自分のターンを減らす!仕事の「キャッチボール」術

たくさんのことを抱え込んでパニックになりそうな時は、やるべきことを「キャッチボール」だと考えてみてください。

誰かから何かをお願いされた状態は、あなたに「ボール」が投げられた状態です。

そして、ボールを持っている人には、次に動かなければならない責任があります。

もし、あなたがボールをずっと持っていたら、相手は「あの件はどうなったかな」と待ち続けなければなりませんし、あなた自身の気持ちも焦るばかりです。

だから、ボールが来たらとにかく早く作業をして、すぐに相手に投げ返すことが大切です。

相手に確認してもらっている間は、相手がボールを持っている状態(あなたの確認待ちの状態)になります。

このように「自分にボールがない状態」をたくさん作れば、抱えていることがたくさんあっても、一時的に「今すぐやらなければいけないことがゼロ」という自由な時間を作り出すことができます。

人は、ずっと先の未来のことよりも、今すぐ得られる利益を喜ぶ傾向があります。

これを「双曲割引」と呼びます。

だから、1ヶ月後に完璧なものを出すよりも、今すぐ60点のものを出したほうが、相手は喜んでくれますし、あなたの作業量も減らすことができます。

注意しなければならないのは、自分からボールを増やさないことです。

「私がやっておきます」「確認してまた連絡します」と親切に言いすぎると、本来ならやらなくてもいい仕事を自分で作り出してしまうことになります。

わからないことがあって悩んで手が止まってしまうのも、ボールを抱え込んでいる状態です。

仕事の悩みの多くは、知識やスキルがあれば解決できるものです。

一人で抱え込んで悩む前に、知っている人に質問したり、本で調べたりして、さっさとボールを手放すようにしましょう。


連絡のムダを減らす!やり取りはかしこく済ませよう

大人の世界では、パソコンでメールを書いたり読んだりするだけで、1日に2時間半以上も使っている人がたくさんいます。

この連絡にかかる時間を減らすことができれば、自由に使える時間は一気に増えます。

やり取りの回数を減らすための一番のコツは「相手に丸投げしないこと」です。

たとえば、友達と遊ぶ約束をする時に「いつ遊ぶ?」「どこにする?」と質問すると、「いつでもいいよ」「〇〇ちゃんはどこがいい?」と何度もやり取りが続いてしまいますよね。

そうではなく、「明日の午後3時に、駅前の公園で遊ぶのはどうかな?」と、自分の考え(仮説)を最初から提案するのです。

そうすれば、相手は「いいよ」か「明日はダメだから明後日にして」と答えるだけで済み、やり取りがあっという間に終わります。

また、連絡の手段を使い分けることも大切です。

相手に気持ちを伝えたり、謝ったりするような大切な場面(不確実性が高い場面)では、文字だけのメールではなく、直接会って話したり、電話をかけたりする方が適しています。

これを「メディアリッチネス」と呼びます。

メールやLINEが来たら、後回しにせずに「見た瞬間に返信する」のが一番効率的です。

なぜなら、一度開いて「後で返信しよう」と思って閉じると、後でまた同じ文章を読み直さなければならず、2回も読む手間がかかってしまうからです。

「一度で終わらす」という意識を持ちましょう。

すぐに返信できない場合でも、「今は忙しいので、明日また連絡しますね」と一時的な返事をしておくことで、相手も安心し、あなたへの信頼度が高まります。


ミスを減らす!気合いじゃなくて「仕組み」で防ごう

どんなに注意深い人でも、ミスをすることはあります。

ミスをすると、そのやり直しや謝罪のために、膨大な時間と労力が奪われてしまいます。

では、どうすればミスを防げるのでしょうか。

「次は絶対に間違えないように気をつけよう」と気合いを入れるのは、実は科学的に間違った対策です。

マックワースという学者の実験で、人間の集中力はたった30分しか続かないことがわかっています。

だから、気合いや注意する気持ちだけでミスを防ぐのは絶対に不可能なのです。

また、何人もの人でチェックを重ねる「ダブルチェック」も、完全ではありません。

「他の人が見てくれるから大丈夫だろう」と安心してしまい、逆にミスを見逃しやすくなる「リンゲルマン効果(社会的手抜き)」が起きてしまうからです。

ミスを防ぐために本当に必要なのは、人間の注意力に頼らなくても済む「仕組み」を作ることです。

たとえば、学校のプールの水を出しっぱなしにするミスが起きた時、先生を怒っても別の人がまた同じミスをします。

これを防ぐには「時間が来たら自動で水が止まる機械」を取り付けるのが一番の仕組みです。

雨の日に傘を忘れないようにするためには「忘れないように気を付ける」のではなく、「玄関のドアノブに傘をかけておく」や「折り畳み傘をいつもカバンに入れておく」という仕組みを作れば絶対に忘れません。

ミスをした人を強く怒る組織は、とても危険です。

なぜなら、怒られるのが怖くて、みんながミスを隠すようになるからです。

隠されたミスは、あとから取り返しのつかない大爆発を起こします。

Googleという有名な会社が行った研究では、チームが一番高い成果を出すために必要なのは「心理的安全性」だとわかりました。

これは、ミスをしても怒られず、自分の意見を安心して言える環境のことです。

ミスを個人の責任にするのではなく、全員で「どういう仕組みにすれば防げるか」を考えることが大切です。


少しの勇気で自分の未来を変えよう

私たちは、お金と時間のどちらを大切にするべきでしょうか?

カリフォルニア大学の研究では、お金よりも「時間を大切にする」と答えた人の方が、幸福度が高いことがわかっています。

人間にとって、1日のうちに睡眠時間以外で「2時間から5時間」の自由な時間がある時が、最も幸せを感じられるというデータもあります。

充実した人生を送るために、ある有名な話があります。

空っぽの瓶の中に、一番大きな石(自分にとって本当に大切なこと、夢や目標)を入れるお話です。

もし、先に砂や砂利(どうでもいい予定や、細々とした作業)で瓶をいっぱいにしてしまうと、あとから一番大きな石を入れようとしても、もう入るスペースがありません。

だからこそ、本当に大切なことを成し遂げるためには、スケジュールを予定でぎっしり埋めるのではなく、あえて白いまま残しておく「時間的な余裕」が絶対に必要です。

著者は最後に「成功の方程式」について教えてくれます。

それは「成功する回数=成功する確率×挑戦する回数」というものです。

自分の能力を高めて「成功する確率」を上げるのはとても難しく、時間がかかります。

しかし「挑戦する回数(行動力)」は、自分の気持ち次第でいくらでも増やすことができます。

成功するためには、能力の高さよりも、どれだけたくさん挑戦したかという回数の方がずっと大切なのです。

そして、たくさん挑戦するためには、どうしても「時間」が必要です。

だからこそ、勇気を出してやるべきことを減らし、自分の時間を生み出してください。

今日学んだことをただの知識で終わらせるのではなく、実際の生活の中で行動に移すことで、皆さんの習慣が変わり、素晴らしい未来が開けていくはずです。

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