クルーズ船でのハンタウイルス集団感染⚠️不安がよみがえる今、「正しく知る」ことが自分を守る|ざわつくニュース|
こんにちは。
セルフケアアドバイザーの天美です。
このところのニュースで「クルーズ船でハンタウイルスの集団感染」という報道を目にして、胸がざわついた方も多いのではないでしょうか。
今日はそんなニュースから、不安なことをすこしひもとければいいな、と思います。
🌟 何が起きたのか──南極航路のクルーズ船で発生した集団感染
2026年5月、南極から大西洋を航行していたオランダ船籍のクルーズ船「MVホンディウス号」で、ハンタウイルス感染症の集団感染が発生しました。
乗客・乗員はおよそ150人とされ、そのうち6人の感染と2人の感染疑いが報告され、3人が死亡しています。
乗客は23か国に及び、下船後に各国へ帰国したことで、世界的な感染拡大を懸念する声も上がりました。日本人乗客1名も英国に到着しましたが、健康状態に問題はなく、各国の保健当局のもとで健康観察が行われています。
クルーズ船のなかで感染!
そう聞いただけで、わたしたちには、6年半近く前のコロナ禍が始まったころの記憶がよみがえってきます。
カナリア諸島のテネリフェ島では、乗船客が上陸することにデモが行われたりしていて、そんなニュースを見ても怯えます。
「また感染症が広がるのでは」
不安になるのは、自然な反応でもあります。
安心しろと言われても、何かが隠されているかのようにも思えてくるし、怖いぞ怖いぞ的な煽るような投稿記事を読んでも、何か肝心なことが伝わってこないまま・・・そんな両極を行ったり来たりしてしまいます。
不安がすぐに消えるわけではありませんが、いまの時点でわかっていることを知ってみることは、自分を守るひとつの手がかりになります。
🐀 ハンタウイルスとは? げっ歯類が保有するウイルスで、致死率は30〜50%
ハンタウイルスは、ネズミなどのげっ歯類が保有するウイルスの総称で、20種類以上が知られています。
感染したげっ歯類の排泄物が乾燥して舞い上がったものを吸い込んだり、汚染された環境に触れたりすることで人に感染します。
初期症状は発熱・筋肉痛・咳など風邪に似ていますが、急速に呼吸不全へ進行することがあり、致死率は30〜50%とされています。
現時点でワクチンや特異的な治療薬はありません。
📒 アンデスウイルスが特別視される理由──唯一ヒトからヒトへ感染が確認された株
今回の事例で検出されたのは、ハンタウイルスの中でも「アンデスウイルス(アンデス株)」と呼ばれる種類です。
20種類以上あるハンタウイルスの中で、ヒトからヒトへの感染が確認されているのはアンデスウイルスだけとされています。
過去には、2018年のアルゼンチンでの集団感染で34人が感染し、11人が死亡した例もありました。
感染者と1.2メートル離れて会話しただけの人や、トイレですれ違いに挨拶しただけの人が感染したとも報告されていて、その感染力が注目されています。
このような背景から、今回の報道にはやはり不安を覚えてしまいます。
🤔 日本での感染拡大リスクとは? “絶対”はないけれど、現時点では低いのだとか
もちろん、感染症に「絶対大丈夫」と言い切れることはありません。
それでも、今回のウイルスの性質や日本の環境、専門家の評価を踏まえると、現時点では国内で広がるリスクは低いと考えられているようなんです。
理由として、いくつか挙げられています。
まずは、アンデスウイルスの自然宿主となるげっ歯類が日本には生息していないということ。
そして、日本国内では1984年以降、ハンタウイルスによるヒト感染例が報告されていないこと。
いま、海外からの帰国者は、各国の保健当局のもとで健康観察が行われていること。
専門家も「適切な健康観察が行われれば、拡大のリスクは極めて低い」と言っています。
ただ、安心安心と言っても、やはり、じっとしていられない感じがつきまといます。
情報は今後も更新される可能性があるため、最新の公式発表を随時確認する姿勢は、本当に大切です。
🔶 日常生活で注意が必要な場面──特別な対策は不要だが、海外では慎重に
日本で、いま、特別な対策が必要とされているわけではありません。
ですが、海外旅行や特定の環境では注意が必要なようです。
げっ歯類が多く生息する地域(特に南米)に滞在する場合
古い小屋や倉庫など、げっ歯類の排泄物が残っている可能性のある場所を清掃する場合
WHOは、乾いた塵を舞い上げないよう、漂白剤で湿らせてから拭き取ること。
それから、N95マスクや手袋の着用を推奨しています。
やはり、野生動物との接触というのを、とりわけ警戒しているようですね。
🍃「正しく恐れる」ことが、これからのセルフケア
目に見えないだけに、感染症は、不安も大きくなりがちですよね。
情報を知ることは、不安を魔法のように消してくれるわけではありません。 それでも、「何に気をつければいいのか」を、はっきりさせてくれます。
過度に恐れるのでも、目をそらすのでもなく、信頼できる情報源から正確な知識を得ること。
そうした自分なりのバランスをもって、情報に輪郭を持つこと自体が、セルフケアの一種なのかもしれませんね🍀
参考
読売新聞(Yahoo!ニュース)「南極クルーズ船でハンタウイルス集団感染 日本人1人も乗船」2026年5月11日
BBC NEWS JAPAN「南極クルーズ船でハンタウイルス感染 3人死亡」2026年5月11日
FNNプライムオンライン「南極クルーズ船でハンタウイルス集団感染 6人感染・3人死亡」2026年5月11日
厚生労働省「ハンタウイルス肺症候群」2026年5月6日更新
国立健康危機管理研究機構「国外航行中のクルーズ船におけるハンタウイルス感染症事例について」2026年5月6日

