住宅ローン後の家計見直し|返済比率と生活費を手取りベースで再計算する方法【実例あり】

1|住宅ローンを組んだ後、家計の見直しは必要?
住宅ローンを組んだ後、家計の見直しをしましたか?
「毎月ちゃんと返済できてるから大丈夫」——そう思っている方は多いと思います。でも、住宅ローン返済比率を手取りベースで計算し直すと、実は家計が想像以上に圧迫されているケースが少なくありません。
我が家(手取り月40万円・ローン月10万円・未就学児1人)でも、生活費を全部足して計算し直したら、手取りの63%が毎月出ていっていることがわかりました。さらに8〜9年後に教育費が加わると、75%超えになる試算です。
「払えている」と「安心できる」は、まったく別の話です。
この記事では、住宅ローン後の家計見直しを「返済比率の再計算→生活費の把握→将来の教育費の逆算→各支出の見直し順」という流れで、実際の数字をもとに解説します。
2|住宅ローン返済比率の正しい計算方法|手取りベースで見直す
住宅ローンを借りるとき、銀行は「返済比率(年収に対するローンの割合)」を審査します。一般的な目安は年収の25〜35%以内とされています。
ただ、銀行が使うのは「額面年収」。でも実際に使えるのは「手取り収入」です。ここに大きなズレがあります。
我が家で計算してみると、こうなります。

25%。ちょうど「安心ライン」の境目です。
FPが推奨する理想の返済比率は「手取りの20〜25%以下」とされているので、我が家はギリギリセーフ。でも裏を返せば、これ以上支出が増えたら余裕がなくなるラインでもあるということです。
3|返済比率だけでは不十分|生活費を足した「実質負担率」を計算する
返済比率が25%でも、そこに生活費が乗っかってきます。
我が家の月の支出を全部並べてみました。

残り12.5万円で、日用品・娯楽・貯蓄・教育費積み立て・急な出費をすべてまかなっています。
今はギリギリ回っている。でもこの12.5万円に、これから教育費が乗ってきます。
理想的な家計バランスは、貯蓄・運用に20%(= 8万円)確保すること。今の我が家では、そこまで余裕がない状態です。
住宅ローンだけをみれば、我が家は現時点では何とかなっています。ですが、もし皆さんの中で25%を超えている方がいらっしゃったら「住宅ローンと食費で47.5%」「住宅ローンと食費と車で55%」のように、別の項目と合算して○%、と考えるようにしてください。
住宅ローンを組む前だったら「25%を目標に」となりますが、組んでしまった以上、住宅ローンの金額を変えることはできません。(実際には相談できなくはないですが、それは借金を先延ばしにするだけで、家を手放す前の最後から2番目の手段です。)
ですので、住宅ローン以外の支出を削って、いくつかの項目の合算で目標達成するようにしていきましょう。
4|7〜10年後、教育費でいくら増えるか逆算した
子どもが未就学児の今、教育費はまだそれほどかかっていません。でも公立コースを選んでも、中学以降は月に数万円単位で変わってきます。
文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」をもとに、我が家(公立予定)で計算してみました。
公立中高ルート|6年間の費用

我が家のタイムラインで考えると
子どもが今4〜5歳とすると、教育費が本格化するのは以下のタイミングです。

中学入学後の家計を再計算すると、こうなります。

残り7.8万円。今より4〜5万円圧縮されます。貯蓄に回せるお金は、今よりさらに減る。
これが「今は大丈夫」だけど「8年後に苦しくなる」家計の正体です。
5|だから今、食費の見直しが必須になる
「家計を見直すなら固定費から」とよく言われますが、私はこれには反対しています。
なぜなら、例えば、通信費削減のため、格安SIMへの乗り換えをするとしましょう。手続き一回で済む。たしかに手軽です。でも節約額は月に数百〜3,000円が上限です。
それに比べ、我が家の食費は月9万円。これを7万円台に抑えられれば、それだけで月1.5〜2万円、年間18〜24万円の差になります。
同じ比率で節約するとしても、通信費の削減効果とは、文字通り桁が違います。
家計の見直しは「金額の大きいところから」が鉄則。我が家の場合、食費の見直しが最初にやるべきことです。
食費を減らす3つの方法:
① コンビニをスーパーやドラッグストアに変える 同じ商品でも1〜2割の価格差があります。「ちょっと買い」の習慣を変えるだけで、月数千円変わります。
② 外食の回数をルール化する 外食ゼロにする必要はありません。「週1回まで」と決めるだけで自然と減ります。我慢ではなく、設計です。
③ 献立を先に決めてから買い物に行く 食材ロスも立派な支出です。1週間分の夕飯をざっくり決めてから買い物に行くだけで、ムダ買いがかなり減ります。
④家で作れるものは家で食べる 最近はYouTubeなど料理研究家のレシピが溢れています。よほど手の込んだものでなければ、自宅で作れる料理も多くあります。外食ニーズが「美味しいものを食べたい」であれば、自分で作ることで代用することが十分に可能です。
うちの子は家族で料理をするのも喜んでくれるので一石二鳥です。
変にケチって貧しい思いはしたくありません。
ただ、節約はできるところでしておけば、仕事で疲れた時などに「今日は外食でいいか」とすることができます。お金は使うために節約です。
目標は食費を月6〜7万円台に。浮いた1〜2万円を、そのまま教育費の積み立てに移す仕組みを作ることが大切です。
6|車の維持費、「月々の支払い」だけ見ると大やけどする
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