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【前編】投資のリアル:100万円消滅とその裏で進む投資信託

はじめに:なぜ、私が「投資」の世界に飛び込んだのか?

本記事は、私が実際に経験した「投資」の道のり、特に初期のFX(外国為替証拠金取引)への挑戦と、その後の投資信託ユニットリンク保険への移行について、包み隠さずお話しするものです。これは、私自身の投資の「第一部」の記録であり、この経験がその後の投資に対する考え方や戦略にどのように影響を与えたのかを、次回以降の記事で深く考察していく予定です。

現在、投資に興味がある方、これから始めようと考えている方、あるいは既に始めているが結果に悩んでいる方にとって、私の一連の体験が何かしらの参考や教訓になれば幸いです。

投資の開始時期とポートフォリオの概要

まず、私がこれまで関わってきた主要な投資・運用商品の開始時期を整理しておきます。

FX(外国為替証拠金取引)2019年3月(口座開設)最初に挑戦した投資。途中、取引会社を変更。
投資信託(楽天証券)2022年7月(積立開始)翌年9月より積立額を増額。現在も継続中。
ユニットリンク保険(アクサ)2023年7月(開始)娘の学資目的。変額型の生命保険。
CFD(指数投資)2024年12月(FXの失敗後に移行)S&P500、日本225などの指数(インデックス)投資。

※FXについては途中で会社を変えている部分や古い記録が完全に見つからない部分もあるため、契約日や具体的な金額については、当時の記憶と辿れる範囲の記録に基づいています。時期的な大きなズレはないと認識していますが、厳密な証拠に基づく数値ではないことをご容赦ください。


第1章:すべての始まりは「FX」〜同僚の一言と恐怖心からのスタート〜

私の投資生活は、2019年3月、FXの口座開設から始まりました。

それまで私は、投資というものに対して強い「怖い」というイメージを持っていました。お金が減る、損をする、というリスクの大きさが常に頭をよぎっていたからです。

しかし、その少し前、私は副業としてUber Eats(当時は出前館などと出始めの頃)で投資ではない形で小遣いを稼いでおり、一度昇給を機にそれを辞めていました。そのとき、「このままでは何か物足りない」「お金をもう一段階どうにかできないか」という思いが芽生えていました。

そんな時、たまたま職場の同僚がFXをやっているという話を聞きました。彼は私に「いいよ」と勧めてくれたわけですが、身近な人が実際にやっているという事実は、長年の私の恐怖心を乗り越える大きなきっかけとなりました。

「怖い」という気持ちはありましたが、「このままではいけない」という状況を打開するために、「まずは勉強しながら始めてみよう」と決意したのです。

徹底的な事前学習と「ゲーム」からの第一歩

FXを始めるにあたり、私はまず徹底的に勉強することから始めました。

インターネットで情報を探すうち、体系的にFXについて解説されているブログを見つけました。当時の私は仕事の拘束時間が比較的短かったため、会社のパソコンを使ってそのブログの内容をプリントアウトし、ハサミで切り貼りしたり、マーカーを引いたりしながら、文字通り「教科書」として読み込みました。

この段階で、私はFXの基本的な用語や概念をほぼ一通り習得しました。

  • トレード手法:スイングトレード、スキャルピング

  • 分析手法:ファンダメンタルズ、テクニカル

  • チャートの読み方:ローソク足(チャート足)

どの通貨で取引するのが良いか、といった基礎知識も身につけました。

しかし、やはりいきなり自分の現金を使うのは怖い。そこで私は、「FX取引が学べるゲーム」形式のアプリやシミュレーションツールから入りました。

約1週間から10日ほどこのゲームでシミュレーションを続け、ある程度の結果が出せるようになったところで、いよいよ実弾での取引に移行することを決めました。

1,000通貨単位での「超少額」スタート

ゲームで結果が出ても、まだ現金を投じる恐怖心は残っていました。そこで私が選んだのは、FXの最小取引単位である「1万通貨単位」の10分の1にあたる「1,000通貨単位」で取引できるFX会社を探し、口座を開設することでした。

超少額での取引からスタートすることで、リスクを最小限に抑えながら、実際の市場での経験を積もうと考えたのです。

最初の教訓:リアルとゲームの決定的な違い

しかし、この少額取引を始めてすぐに、ゲームとリアルの決定的な違いに直面し、最初の失敗を経験しました。

その違いとは「スプレッド(Spread)」の存在です。

FXでは、取引手数料自体はかかりませんが、通貨を売買した瞬間にわずかな「スプレッド(買値と売値の差)」が発生します。これは「pips(ピップス)」という単位で示されることが多く、実質的な取引コストとなります。

例えば、1ドル120円で「買い」を入れたとしても、実際に取引が成立するのは120円よりわずかに低い価格(例:119.98円)となり、スタート時点からマイナスからの開始となります。

私が事前にやっていたゲームにはこのスプレッドが存在しなかったため、「買った瞬間は0」から始まり、少しでも価格が上がれば即座に利益(プラス)になっていました。

しかし、実際はそうではありません。わずかなスプレッド(例えば-0.2pips)を乗り越え、さらに価格が上昇しなければプラスにはならないのです。この「わずかなマイナスからのスタート」という現実が、当初の私には重くのしかかり、小さな利益を取り返すのに非常に苦労しました。

この経験は、「リアルの市場には必ずコストが存在する」という、投資における最も基本的な教訓を、身をもって知るきっかけとなりました。


第2章:調子に乗った「成功体験」と「メルマガ投資」

1,000通貨単位での取引を数ヶ月続け、少しずつ利益を確定できるようになりました。
「これならいける」という自信が芽生え始め、次のステップとして、いよいよ「1万通貨単位」での本格的な取引へと移行しました。

最初の成功と錯覚

本格取引の開始後も最初はやはり苦戦しました。2020、2021年はそれなりにマイナスでしたが、2022年、その努力が花開きます。

下の画像は2022年の確定申告に使った書類です。
拡大するとわかるでしょうか、中央辺りの漢字1字は、左の書類では「損」、右の書類では「益」となっています。

左のCFDは金や原油で取引したもので、損で36,000円ほど積んでいますが、右のFXが益で469,000円になっています。これだけ買っていれば、CFDの36,000円の損なんてはした金です。

しかし、今振り返れば、これは私の実力で勝ち取ったものではありませんでした。単に当時の「世の中の流れ」、つまり為替相場が私の取っていたポジションに偶然にも合致していたという、運の要素が非常に大きかったのだと思っています。当時の私はそのことに気づかず、「自分には才能があるのではないか」と錯覚していました。

プロの知見に頼った「情報への投資」

成功体験に背中を押され、私はさらに投資を深掘りしようとしました。

当時は為替がどんどん円安方向(ドル高)に進んでいる時期で、私は知識を補強するために、FX関係のプロの投資家が配信する有料のメルマガに登録しました。たしか月々5,000円ほどの費用を払い、そのプロのトレードの様子や解説を毎日チェックしていました。

当時の為替レートは、1ドル125円くらいで「○○年ぶりに高値更新!」のような話で盛り上がってしましたが、さらに円安が進むことも予測され、中には「1ドル150円まで上がるのではないか」という人もいましたが、さすがに当時は「そんな馬鹿な」と思っていました、が、結果は皆さんご存知でしょうか、最高値1ドル160円まで上がりました。
私自身もその流れに乗り、利益を伸ばしていたわけです。


第3章:地獄の始まり「損切りの失敗」と塩漬けの1年間

最も大きな転機となったのは、2023年に訪れました。

この年、為替は一時的に1ドル160円という高値まで到達しました。この時期、市場では大きな予測がありました。

  1. アメリカではインフレ防止のため、中央銀行で金利利下げ可能性

  2. 日本ではデフレ脱却のため、中央銀行で利上げ可能性

この二つの事象が同時に発生すれば、これまでの「ドル高・円安」の流れから一転して「円高(ドル安)」へと切り替わる、という見立てが市場全体に広がっていました。

実際、一時的に為替は円高方向へと進み、1ドル130円近くまで急落する局面がありました。私もこの流れに乗ることができ、短期的に利益を上げることができました。

損切りをためらった代償

しかし、問題はここからでした。

FXの短期売買(デイトレードなど)の鉄則として、予想が外れてマイナスが膨らんだ場合、損失を限定するために「損切り(損を確定させてポジションを解消すること)」を行う必要があります。

私は、この円高の流れを継続と見て、「ショートポジション(円高で利益が出る取引)」を持っていました。ところが、予想に反して相場は再度円安方向へと上昇し始めました。

通常であれば、ここで大きなマイナスになる前に損切りすべきでした。しかし、過去に何度か損切りをした後に「結局、予想通り下がった」という経験が続いていたため、私の頭には「どうせまた下がるだろう」という過信と慢心が生まれていました。

「今回も一時的な上昇で、また下がるのを待てばいい」と判断し、損切りをせずにポジションを持ち続けたのです。

終わらない円安とスワップポイントの重み

しかし、私の予想は大きく外れました。

当時の状況は、

  • アメリカの利下げが思ったほど進まない

  • 日本の利上げも思ったほど進まない

という状況が続き、為替は下がるどころか、再び円安方向へと戻り、最終的に150円台まで戻ってしまいました。私が「下がるだろう」と待っていた130円台から、一向に下がることがなかったのです。

ポジションを保有し続けること自体が、FXにおいてはさらなる損益を生みました。それが「スワップポイント(Swap Point)」です。

スワップポイントとは、二国間の金利差によって発生する調整額で、ポジションを保有しているだけで毎日付与されたり、逆に差し引かれたりします。

私の持っていたショートポジションは、当時の金利差から、保有しているだけで毎日マイナスが積み重なっていく状態でした。

株の世界でいう「塩漬け」(マイナスが出ている株を売らずに持ち続けること)の場合、含み損は出ますが、ただ持っているだけでは基本的に金額は減りません。しかし、FXドル円のショートポジションでは、塩漬けにしている間も、スワップポイントによって現金が毎日減っていくという最悪の状況に陥りました。

結局、私はこのポジションを1年以上持ち続けることになり、その結果、このスワップポイントだけで約10万円ものマイナスを計上してしまいました。

その後、必死に取引しましたが、負けを取り返そうと無理を繰り返した結果、2023年は大赤字。

スワップポイントはプラ転しましたが、そもそもの取引で大赤字です。
この「損切りしなかった」という単なる判断ミスが、その後の私自身の投資に対する考え方を根本から変えるほどの、大きな痛手となったのです。

スキャルピングへの転換

ここで大損害を受けた私は、ここで方針転換を考えざるを得なくなり、これまでのトレードスタイルを捨て、スキャルピングへと手法を転換します。

簡単に言えば、数秒から数分で購入と決済を繰り返す、超短期売買です。もしかしたら株式取引といえばこれをイメージする方もいるかもしれません。

最初の頃、ブログで勉強していた時にもこの手法は説明されており、この頃はYouTubeでスキャルピングのリアルタイム取引を見ていたので、なんとなくやり方はわかりました。
YouTuberの方が使っていたスキャルピング専用のインジケーターをダウンロードし、いざ取引を始めました。

しかし、1ヶ月そこそこで撤退します。

取引時間が短いため、大金がなくなるわけではないのですが、私の性格にあわなかったんでしょうね(笑)。詳しくは次回記事に書きますが、損切りにためらったり、入らなくていい場面でエントリーしてしまったり、自分でやっていて「これはあわない」と感じていました。それで実際に5万円ほどマイナスを出したのでダメだと。

下が2024年の決算です。左が今までのFX、右はスキャルピングで使っていた会社のものです。

今までのウン十万に比べたらかわいいかもしれませんが、取引期間が短いので、1回の取引が数百円とか多くても1000円そこそこなんです。それで5万円の損失というのは、けっこうな負けっぷりです。

YouTubeの投資番組で知ってしまった事実

この頃、正確にはスキャルピングを始める少し前に、YouTubeの番組で見たんですね。「FXはハイリスクハイリターンで難易度が非常に高い」と。

「そうなの⁉」

ここで初めて知ったんです。
話としては「株は長い目で見れば基本的に上がるが、FXは相場なので上下するので難しい」ということでした。
それを聞いて、すごい納得してしまったんですね。
これを聞いた時点でFXからの撤退は考えていましたが、最後にスキャルピングで失敗したことで、完全にFXから手を引くことを決めました。

FXの最終的な損失

私のFXにおける最終的な結果は、非常に大きなマイナスとなりました。

画像で出せていない会社分もありますが、2019~2024年までFXとCFDで合計80万円近くのマイナスを計上するという、ほろ苦い結果でFXを中心とした「自己裁量取引」は撤退することとなりました。


第4章:失敗からの転換とCFD(指数投資)への移行

FXでの大きな失敗を経験し、私は「このままでは資金が底をつく」という強い危機感を覚えました。ここで、投資戦略を大きく転換する必要があると悟りました。

CFD(差金決済取引)でのインデックス投資

FXの自己裁量取引から撤退した後、私はCFD(差金決済取引)の口座を開設し、インデックス(指数)投資へと切り替えました。

現在取り組んでいるのは、主に以下の指数です。

  • S&P 500(アメリカの主要株価指数)

  • 日本225(日本の主要株価指数)

CFD取引もFXと同じく保証金を使って取引する仕組みですが、株式などの指数を対象とするインデックス投資には、前述の通り、「長期的に上を目指す」という特性があります。
ここに着目し、私は戦略を「短期的な売買・損切り」から「長期的な積み重ね」へと変更しました。

損切り戦略の根本的な見直し

FXでの失敗から得た最大の教訓は、「損切りをしないための戦略」の重要性です。

長期の指数投資においては、FXのように大きなポジションを一つ取り、ダメなら損切りする、というやり方をやめました。代わりに、以下の戦略を採用しました。

  1. ポジションサイズを小さくする:資金に対してあえて極めて小さい金額でポジションを取る。

  2. ナンピン(難平)戦略の活用:価格が下がった際に損切りをするのではなく、さらに小さい金額で買い足していく(ナンピン)という戦略です。

例えば、日本225の株価が50,000円の時に少量購入し、それが49,000円まで下がったとします。資金に余裕があれば、ここで同量を買い足すことで、ポジションの平均取得単価を49,500円まで下げることができます。その後、価格が回復し50,000円に戻ったとき、平均取得単価である49,500円を超えた時点から利益が出るようになります。

この「下がったら買い足す」という、長期投資の基本的な考え方を身に着けるまで、さらにマイナス20万円の損害を受けました。しかし、今では少しずつではありますが、利益を積み重ねることができるようになってきました。


第5章:プロに任せる安心感と実績〜投資信託とユニットリンク保険〜

自己裁量のFXで大きな失敗を経験する一方、私が「プロ」に運用を任せている部分の成績は非常に良好です。

1. 投資信託(楽天証券)

  • 開始時期:2022年7月(積立開始)

  • 運用商品:全世界株式インデックスなどで運用しています。

  • 開始の経緯:FXのメルマガなどを調べている中で「こういう商品もあるのか」と知ったこと、そして同じ楽天証券を利用しているため「ポイントが付く」という軽い気持ちで始めました。

最初の1年間は私のお小遣いから月5,000円で積み立てていましたが、運用成績が良かったこともあり、1年後には妻からも出資の申し出があり、現在は夫婦で毎月10,000円ずつ積み立てを続けています。

特に、2022年頃はアメリカや世界経済が大きく伸びていた時期と重なり、運用成績は非常に好調です。

現在、この投資信託は「旧NISA(一般・つみたて)」と「新NISA(2024年1月〜)」で運用が継続されていますが、

  • 旧NISA分:70%近い含み益

  • 新NISA分:20%弱の含み益

となっており、特に長く運用していた旧NISA分の伸びが顕著です。

途中でS&P500に変更しています。これが吉と出るか凶と出るかです。
ちなみに、この新NISAは2024年春先の時点で一度元本割れを起こしています。詳しくは次の記事で。

2. ユニットリンク保険(アクサ)

  • 開始時期:2023年7月

  • 契約の経緯:FP(ファイナンシャルプランナー)さんからの提案

  • 目的娘の学資資金の確保が主目的です(死亡保障はあくまでおまけ)。

ユニットリンク保険は、保険でありながら保険料の一部を特別勘定(投資信託のようなもの)で運用する「変額型」の生命保険です。運用成績によって、将来受け取る満期保険金や解約返戻金が変動します。

私自身のユニットリンク保険はまだ開始から2年ほどですが、こちらも運用状況は非常に好調です。現時点では解約するとわずかにマイナスになる水準ですが、このまま運用が続けば近いうちにプラスに転じることが見込まれています。


結び:自己裁量 vs プロの運用

現在の私の投資・運用状況を総括すると、以下の結論に至ります。

  • 自己裁量のFX/CFD:6年間で約100万円のマイナスを計上するも、CFD指数取引ではナンピン戦略でマイナスを減らす試みを継続中。

  • プロが運用する投資信託/ユニットリンク非常に好調なプラスを維持。

この経験から、「正直、プロが運用したほうが間違いない」という教訓を痛感しています。

ただし、私自身、FXの調子が良かった時期には、自分の裁量で出した利益のほうが運用利回りが良かった時期があるのも事実です。そのため、「もしかしたら自分でもできるのではないか」「もう少しプラスを増やせるのではないか」という思いから、CFDでの自己裁量投資は完全に辞めてはいません。

しかし、もし今後、自己裁量でのマイナスがさらに膨らむようであれば、投資戦略の抜本的な見直し(自己裁量の撤退など)を真剣に考えなければならないと思っています。


続きはこちら↓

続きでは、このほろ苦いFXの体験記から得られた教訓を深く掘り下げ、以下のテーマについて考察を進めます。

  • 第二部:経験を踏まえて考察(なぜFXで失敗したのか、損切りができなかった心理、長期投資の重要性など)

  • 第三部:当時の状況(FXをしていた時期の具体的な経済状況や市場環境)

  • 第四部:現在に活かせる知識(長期投資の仕組みなど)

連載形式となりますが、私の実体験をベースにした考察が、読者の皆様の投資判断の一助となれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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