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sacco_aoichi
十中八九七五三【毎週ショートショートnote】
きっかけは、十中八九、七五三だね。
千歳飴を持った君の晴着姿を思わず二度見した、あの一瞬で君はもう、僕の唯一無二の存在になっていたんだ。
それからは四六時中、君の一挙一動に一喜一憂したものさ。
時に心は千々に乱れ、四苦八苦、七転八倒する夜もあった。
幼馴染みでも、八面玲瓏な君と八方美人なだけの僕じゃ、笑止千万だよな、とかね。
友人達からも、四方八方から三三五五、五月雨式に、十人十色で千差万別の意見を貰ったよ。
でも結局、結論は千篇一律。つまり、一方通行から一歩踏み出さなきゃってこと。
だから僕は今から、二者択一、確率は五分五分、一か八かの一発勝負に出ようと――
え?
四の五の言わなくても、一蓮托生、一心同体だって?
二人三脚でやっていこうって?
……まさか、僕の一世一代の一大事が、開口一番、一刀両断にされるなんて。
九分九厘その話だと思ってた?
君の千里眼は、いつも百発百中だなあ。
え?
式はどうするか?
うーん……
十中八九、三三九度かな。
