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mbz0724
節分胎教【毎週ショートショートnote】
「ママぁ、まだうまれないの?」
祐は毎日のように、妊娠八ヶ月を過ぎて膨らんだ私のお腹を見ながらそう尋ねてくる。
「まだかかるかなあ……そうね、春になったら、きっと元気に産まれてくるよ」
「えっ、でも、もうはるなんだよね? ぼく、こないだ、ようちえんでおにをおいはらってきたよ?」
「ああ……そうだね、確かに暦の上では春になったね」
幼稚園で立春について教わったのかな。
「そうだよ。ぼく、おにがきても、なかなかいでまめをなげたんだよ」
厳密には、鬼を追い払ったから春が来るわけじゃないけど――でも、去年は泣いちゃって豆どころじゃなかったのに。祐も、ずいぶん成長したんだな。
「まあ、もっと暖かくなってからだね」
「はやくあいたいなあ」
「そうだね、しっかりもののお兄ちゃんがいるから、いつ出てきても大丈夫だね」
「はやくでておいでー。きみのおにいがそとにいるよー」
うーん、私としては、この小さな『福』はもう少しお腹の内にいてほしいのだけどな。
