あるジゴロの選択
好きな女前でジゴロを演じる!
女は…それを演技とも知らずに受けいる。
そもそも、それが二人の「繰り返される悲劇の物語」
ある日、男は女と長旅に出た!
初めは見知らぬ街の風景に目を奪われ…
男は旅を楽しんだ!
しかし、長旅を終えた男は帰りの空の上で考えた…
この疲労感は何だろう?
それは…今迄、経験したことの無い「疲労感」だった。
それから、男が目覚めたのはLAX空港に着陸する時だった…
無事にLAX空港に到着すると女が男に言った!
それは、ロサンゼルスから約2時間、レンタカーを飛ばして到着する内地の田舎街だった…
女は男に言った…
女:『貴方に会って貰いたい人がいるの…』
男:『いいよ!』
男:『その人は 君が以前から僕に話てくれていた「Aさん」だょねぇ…』
女:『そうよ、こんなに良い機会は 東海岸側に住んでる私達には…滅多にないチャンスだわぁ!』
女:『貴方も「Aさんに会ってみたい!」って言ってたわよねぇ…』
男:『もちろん、覚えているよ!』
男:『じゃぁ、レンタカーを借りてくるねぇ!』
女は旧友の女性「A」に会うと…、それが十年ぶりの再会だった事もあり…嬉しくて男の前でハグを繰り返しては、互いに笑顔を交換しながら話をしている。
女:『ねぇ、写真を撮ってよ!』
男:『オッケー!』パシャ!
女とAとのツゥーショットは最高の笑顔を写していた…
男は思った…「Aさんは何故、こんな田舎で一人暮らしをしているのだろう」かと…
そして、男は 思い切って帰り道の車の中で女に、それを聞いてみた…
女は男の質問に違和感を覚える。
そして、その違和感が何なのかを理解すること無く、その質問に答えた…
男は女の話を聴いても…特に何にも響かなかった…
しかし、男は『あぁ、そうなんだ!』と女に答えると車のアクセルを踏んで運転に集中した。
二人がロサンゼルスからワシントンDC近郊のIAD空港に到着した頃は…もう辺りは暗く降る雪に包まれていた…
男と女は空港に留め置いたままにしてあった、男の車に乗り込んでDCの街に向かう…
女の家は WHITE HOUSE まで約20分ぐらいで行ける、金持ち家屋と各国の大使館が土地に根を生やしたように立ち並ぶ街だった。
決して、女自身は金持ちでは無いが…男がジェラシーを女に感じる場所であるためか、女を家の近くまで送ると…車内で後ろを振り向く事も無く、さっさと自分の暮らす部屋がある2時間先のメリーランド州の郊外へと帰って行った。
その後、男が女に会うのを躊躇(ためら)うように成ったのには…説明は 必要 無かったが、女は理解が出来ずに苦しんでいるのだった…
女は助けを求める様に…分かれた夫に電話して尋ねた。
元夫:『君は…お金持ちとじゃあ無いと上手くは行かないょ!』
女は直ぐに理解を示すが…女の心は単純では無かった…
その後も女から元夫への電話が何度も続く…
元夫も自分の過去からの経緯の為に…それなりの結果としての悩みを抱えていたので…
元夫:『金持ちで 歳が近い人と付き合うようにしたら…』と女に言った。
女:『私は会えない人とは…だんだん、冷めていくの…』
女の話は、いつも長かった…
それから数日後、女は男の暮らす場所を訪れ男に言われる…
男:『暫くは、メールだけでの遣り取りにしないかぁ!』
女は、その言葉で…それまで自分の胸の中で溜め込んでいた感情を全て男に向かって ぶち撒けて、乗ってきた自分の車をUターンさせると猛スピードで引き返して行った。
男は その様子を見送る様に 立ち続けると…
大きく溜息をつき田舎の大きな家の離れ小屋の自分の眠るソファーが置いてある部屋へと戻って行った。
女は再び元夫へ電話をする…
女:『あの人は時々 精神を病む ことを繰り返すところがあるの…』
元夫:『そうなのかぁ…』
女は自分が、その話を繰り返し何度もしている事に気がついていない様子だった…
…………おわり………
