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cactuses_manga
早弁の代償(1)
20✕✕年5月某日11時頃(科目︰古文)僕はぶっ飛ばされた。
「お前舐めてんのか?」
竹田が声を荒げて言う。
「いや、食べる時間なくて。すいません。」
天井を見つめながらなんとか声を絞り出す僕。
何が起きたか分からかなかったが、どうやら椅子から引きずり下ろされたらしい。視界には黒ずんだ蛍光灯がチラつく。
「分かった、分かった。いいよいいよ、だったらあとで内田連れてこい!」
にわかに大事になる気配を感じ取る。
言い訳にしか聞こえないだろうが、一応弁明しておく。
ほんとは違った。自由時間をはき違えただけだった。既に休み時間を与えられたと思っただけなのに。
だからなんの迷いも疑いもなく食べた、それが―。
とっさに取り繕った最悪の言い訳をした。謝れば済む話だったのに。
内田さんにどう伝えようか。この日の午後の授業内容は一切覚えていない。
