私の潜在意識はサイコパスなのでしょうか

 確かに「手持ちのパンツがどれも古びてきたなあ」とは思っていたんです。明らかに買い替え時なんだよなあ。だけれどパンツ選びはちょっと時間がかかるんだよなあ。素材とか布の厚さとか締め付け具合とか、なかなか気に入るやつがないんだよなあ。そう逡巡しながら1週間くらい過ごしていたんです。
 
 そうしたら、脳出血で即入院で、ひとり身なものですから、離れて住む母にいろいろ入院グッズの差し入れを頼むしかなくなって、母が買ってきてくれた諸々の中に新品のパンツ6枚が入っていたんです。とても履き心地のよいパンツが。

 引き寄せの法則のことは存じ上げています。潜在意識は手段を選ばないということも。だけどだけど、それにしたって新品のパンツ6枚と引き換えにしたものが自由に軽々と動かせる左上半身だなんて、私の潜在意識はちょっとやりすぎじゃないでしょうか。一歩間違えれば諸共この宇宙から消え失せる可能性だってあったでしょうに。怖くないのか。己が。

 潜在意識は、もっと私に優しくすべきだと思うのです。お金とかお金とかお金とか。素敵な人間関係とか。明晰な頭脳とか。品性とか。本当にパンツか。パンツなのか。


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