2025年新作のLVC506XX(TYPE Ⅰ)ミディアムインディゴは買っちゃダメだ…
タイトルから結論なんですけど、これはダメです。
LEVI'S® VINTAGE CLOTHING 1936 TYPE I トラッカージャケット ミディアムインディゴ(品番 70506-0000)を購入しました。
52,800円で、これは酷すぎるとしか言えませんな。
主観ではなく普通にみんなそう思うんじゃないですかね。
スマホを見ていたら飛び込んできたリーバイスの広告。
そして、そこにはLVCの新作で506XXが出るとのこと。
それはそれはワクワクしましたよ。
即購入。
3日後くらいに到着しました。

ドキドキワクワクして袋から出すと…
ふむ。
ふむふむ、パッチはなんかいい感じだぞ。

ちょっとその前に、ショップスタッフのレビューを見てみようか。
リーバイスのスタッフは、このLVC506XXをどのように評しているか。
正しくは「LEVI'S® VINTAGE CLOTHING 1936 TYPE I トラッカージャケット ミディアムインディゴ」だね。
見ようね。



絶賛なわけだけど、そりゃスタッフだから絶賛しますわな。
だけど「育てなくてもカッコいい色合い」「ヴィンテージ感漂う風合い」「ヴィンテージらしい色落ちの雰囲気」は無いんじゃないかしら。
じゃあ、ジャケットのいろんなところ見ていきましょう。
まずは全体。
ECの商品写真のままではあるんですけど…うーん…

赤タブは片面で®なし。
洗ったらクルッとなりそうな感じはある。
これは個人的に好き。

フラップを開けるとブルーが濃く残っている。
んー、こんなハッキリクッキリ色が分かれますかね。

購入時に生産国を気にしていなかったのですが、こちらは日本製でした。
ここ最近のLVCって生産が日本に戻ったんでしたっけ?


生地はセルビッジデニム。
ぺらっとめくると見える赤耳。

腕を見てみましょう。
うっすらとしたハチノス…と呼んで良いのか、これは。

ボタン裏は、これは見えにくいな。
まあ、現行品だから気にしても仕方ないんだけどね。

背中はこんな感じ。
506XXなのでシンチバックがついています。


そして、袖を見てみましょう。
リペアをしたような縫い跡と、ちょっとした穴が空いています。

いや、これさあ…
ただ適当に洗って、袖にちょこちょこ細工しただけじゃない?
今どき、どこのデニムブランドだって、もう少しまともな加工すると思うんですよ。
というか、ECサイトの商品紹介にも「長年穿き込んだかのようなヴィンテージの雰囲気を感じさせる加工を施しています」って記載されているけど、オリジナルでこんな雰囲気の506XXなんてあります?
こーーーんな、ただ洗濯機で何回も洗っただけみたいな506XXあるかな?
これをヴィンテージの雰囲気って呼んで良いのかな?
ダメだよ、これで52,800円は。
52,800円って大金だよ、リーバイスさん。
じゃあ、ちょっと手元の日本製の90年代506XX復刻とアメリカ製のLVC506XX復刻と並べてみましょうか。
左から新作、日本製90年代、アメリカ製です。

アメリカ製はバキバキのデッドストックと言われて買ったやつなので、色は濃いです。
真ん中は古着屋で購入。



この違い、どうですか?
もしかして、オーガニックコットンがダメなんですかね。
さすがに、そんなはずはないと思うんだけど。
唯一、背面の裾だけは良い感じなんですよ。
90年代はちょっと適当すぎますよね笑

でも、やっぱりこうやって並べてみますよ。
そうしたら、あなたはどう思いますか?



どうです?
どう思います?
このミディアムインディゴって呼ばれているやつ…

なによ、この色気も味気もなーんにも無い、ただ色が薄くなっただけの506XXは。
舐めてんのか!!
もしかして、この袖でヴィンテージ感とか言ってるのか?
それこそ、舐めてんのか!!

覚えていますか…
日本製の90年代506XX復刻のお値段を。
なんと、27,500円です。
割とどこでも売っていますし、ヤフオクにもいっぱいあります。
もちろん、超初期の復刻なのでディテールのツッコミどころは多々ありますよ。
だけど、リジッドで購入して色落ちを楽しむのではなく、最初から雰囲気があるジャケットを着たい、それもリーバイスの506XXの感じが良いとなるなら、少なくとも今回の新作ではなく、古着屋で90年代の日本製506XX復刻を探したほうがいい。
あれに52,800円はマジで無い。
本当に解せん商品だと思ったので、とりあえずLVCのオーガニックコットンについてまとめたので一読ください。
LVC 506XXに使用されるオーガニックコットン
Levi’s Vintage Clothing (LVC)による506XXデニムジャケット(1936年モデルの「ファースト」ジャケット復刻)は、2020年以降のモデルで日本製オーガニックコットンを使用しています。以下、このオーガニックコットンの供給元、特徴、評価、および日本製デニムとの関連性について、公式情報や専門家のコメントをもとに報告します。
オーガニックコットンの供給元
LVC 506XXジャケットに使われているデニム生地は、日本のカイハラ株式会社によって製造されたオーガニックコットンデニムです。カイハラは広島県福山市に本拠を置く日本有数のデニムメーカーで、その高品質なセルビッジデニム生地は世界的にも評価されています。LVCシリーズでは、このカイハラ製デニムを採用することでオーガニックコットン素材を確保しています。
オーガニックコットンの特徴
LVC 506XXに用いられるオーガニックコットンデニムの特徴を、環境・社会的側面と品質・生産面から説明します。
環境・社会への配慮: オーガニックコットンとは、有機農法で育てられた綿花を使用した綿のことで、生産過程で化学肥料や農薬の使用を極力抑えています 。そのため通常の綿より栽培に手間と時間がかかりますが、環境への負荷を減らし、農場労働者の健康や安全にも配慮された素材です。実際、オーガニックコットンと表示するためには「化学薬品による環境・健康負荷を最小限にする」「労働者の安全を確保する」「児童労働を行わない」などの厳しい基準を満たす必要があります。リーバイス社は製品開発において環境に優しい素材を採用する方針を掲げており、LVCでもその一環としてオーガニックコットンを導入しています。
品質と生産工程: オーガニックコットンに切り替わった後も、生地のスペックは従来モデルと同様であり、ヴィンテージの風合いを損なっていません。506XXジャケットに使われるデニム生地は12.7オンスのセルビッジ(赤耳)デニムで、旧式のシャトル織機で織られています。日本の高い織布技術により、かつてリーバイスに生地を供給していた米国コーンミルズ社のデニムの粗野な質感を忠実に再現した生地となっており、糸のムラ感やザラつきなど当時の風合いが感じられる仕上がりです。リジッド(未洗い)状態で提供され、穿き込むほどに独特の風合いと経年変化が楽しめ、従来品よりコントラストの効いた色落ちが現れるとも報告されています。このように、オーガニックコットンでありながら品質面ではヴィンテージデニムの再現性と耐久性を両立しています。
市場および専門家からの評価
肯定的な評価: 環境に配慮しつつ伝統的なデニムを再現した点は市場で概ね好意的に受け止められています。デニム専門メディアのHeddelsも、LVCの1933年モデル501について「ダークインディゴのオーガニックデニム」で再現されたクラシックな製品であり、「デニムヘッド(愛好家)なら誰もがこのクラシックなジーンズに惹かれる理由を見出せる」と述べ、LVCがデニムの歴史的ディテールを守り続けている点を称賛しています。また業界では、オーガニックコットンはデニム生産における環境・人権問題への解決策として注目されており、LVCがサステナビリティに踏み出したことも評価されています。実際、リーバイスが日本製オーガニックデニムを採用したことは「部分的な原点回帰」とも評され、クラフトマンシップの面でブランド価値を高める動きとして受け止められています。
否定的な指摘: 一方で、一部のデニム愛好家からは生地厚への指摘もあります。506XXジャケットの12.7オンスという生地はジャケットとしてはやや薄手との声があり、実際に購入したユーザーから「生地がペラペラで、乾燥機で縮ませてもほとんど変化がなかった」という報告も見られました。このユーザーは、現在プレミア価格(定価以上の中古価格)で取引されている506XX Tバックモデルについて「品質的には定価で買うのが妥当」と述べており、過熱する市場価格に見合うほどの驚きはないと評価しています。つまり、オーガニックコットン生地への変更によって特段の品質向上を感じないという意見も一部にはあります。
市場での反響: LVC 506XXジャケット、とりわけ背面がT字型に切り替えられた希少な「Tバック」仕様(サイズ46以上のモデル)は近年非常に人気が高く、発売直後に「1分で完売した」との報告もあるほど入手が困難です。その希少性とトレンド性から、中古市場では定価を大きく上回る価格(プレ値)で取引されるケースも確認されています。この熱狂的な需要は、LVC506XX自体の出来栄えや話題性に加え、日本のデニム市場でヴィンテージ復刻ブームが続いている背景も一因と考えられます。
日本製デニムとの関連性・特徴
リーバイス社と日本製デニムの関わりは、品質と伝統の融合という点で語ることができます。LVC506XXに日本のカイハラ社製デニムが採用されたことは、アメリカと日本のデニム文化の融合を象徴しています。かつてリーバイスのビンテージ製品に使われていた生地は、米国の老舗デニムメーカーであるコーンミルズ社が供給していました。しかし同社の工場閉鎖後、リーバイスは高品質なセルビッジデニムの供給先を世界に求め、日本のメーカーに白羽の矢を立てたのです。その結果、日本の高度な技術によってコーンミルズ社当時の風合いが忠実に再現されたデニム生地がLVC製品に提供されています。例えばカイハラ社製のオーガニックコットンデニムは、旧式力織機で織られ両端を赤糸で処理したセルビッジ生地で、布端まで無駄なく使用する伝統的製法により象徴的な“赤耳”のディテールが再現されています 。こうした日本製デニムの採用により、LVC506XXジャケットは当時のディテールと質感を現代に蘇らせつつ、素材面ではサステナブルな選択肢となっています。
日本はここ数十年でデニム生産大国となり、桃太郎ジーンズやシュガーケーンなど多くの国産ブランドがヴィンテージの忠実な再現で知られてきました。カイハラをはじめとする国内のデニム工場は藍染めや織布の匠の技を受け継ぎ、高品質な生地を生産しています。リーバイスがヴィンテージクロージングラインで日本製デニムを用いることは、その日本の職人技術を公式に取り入れるものであり、結果として製品の完成度を高めることにつながっています。実際、米国の販売サイトでもLVC製品が「日本製の12オンス綿100%セルビッジデニム」で作られている点が強調されており、「Made in Japan」の高い品質基準に裏打ちされた製品として位置付けられています。総じて、LVC506XXジャケットに使用される日本製オーガニックコットンデニムは、環境への配慮と日本ならではの伝統的なデニム品質を兼ね備え、専門家・市場双方から注目を集める要因となっています。
