20260325【記事】ソーシャルワーカーとの出会い
みなさんこんにちは。星河雨里です。
今日は私のソーシャルワーカーとの出会いについて、お話ししたいと思います。
私が初めて会ったソーシャルワーカーは『PSW』という『精神保健福祉士』の人でした。
ソーシャルワーカーの中でも精神障害者の支援を主に行う、資格を持った専門職のことを「精神保健福祉士」と言います。
ちなみに、社会福祉士と精神保健福祉士は資格上親戚でして、
試験の共通科目が一緒です。専門科目は社会福祉士と精神保健福祉士は別です。
今日はその人との出会いについて、お話ししたいと思います。
リワークプログラムの存在を知る
私は当時、数年前に体調を大幅に崩し、会社を休職したあと、紆余曲折を経て退職していました。
そのさなかに私の通ってる病院で『リワークプログラム』があることを知りました。
『リワークプログラム』のご案内を見ると、今『会社』を休職中の人たちが復職へのリハビリをするためのプログラムであることを知りました。
そこで主治医の先生に相談して、こういったプログラムを受けてもいいのかというところを確認したところ、先生から許可が下りました。
また、先生にまずリワークプログラムの担当の人とお話してみてくださいと促され、面談をすることになりました。
※リワークプログラムを使える条件や体調や状況によって使えないこともありますので、ご自身の主治医と相談することや、ご自身でのご確認をお願いいたします。※
ドキドキの初面談
私はそこまでの時期に、自分の家族や身内の人、また休職前からお世話になっているカウンセラーの先生に色々お話を聞いていただいていました。
しかし、休職してから全く初対面の人に自分の休職のことについて話すというのが初めての機会でした。
調子はそんなに良くないし、けっこうずっと仕事で受けた理不尽だとかがずっと頭を回っていて、なかなか苦しい時ではありました。
面談室みたいなところに入り、席に着くと「精神保健福祉士(=PSW)の〇〇です」と伝えてくださいました。また、簡単な自己紹介もしてくださった記憶があります。
私からも名前をお伝えしつつ、「どうぞよろしくお願いします」とご挨拶をして、聞かれるまま、自分の仕事のお話をしました。
本当に仕事にやりがいを持っており、自分なりにとても頑張ってきたんだけれども、ここにきて体調を崩してしまったということの話を、多分10分くらいはしていたんだと思います。
話しながらボロボロ泣いてもいたし、話すと悔しさやみじめさ、辛さが自分の中でどんどん膨らんできて、
自分が頑張ってきたのに体を壊して自分が休職せざるを得なくなったこと、今この状況に置かれているということ、
心の底では納得がいっていなかったしなんかこう社会の理不尽さみたいなものでぶち当たっているという感覚を持ちながらお話していました。
今も全くないかと言われると、全くではないんですけど、今はだいぶ落ち着いているというところです。
仕事の話の後のPSWの反応
その精神保健福祉士の方との面談の話に戻ると、
当時の私なりにわかりやすく伝えようとは思っていましたが、
相当いろんな感情が入り、話も前後したり話すのに詰まっていたりどもったりしていたと思います。
でもそれをまあ、すごく穏やかに聞いてくださって。
まず第一声が、
「星河さん、ここまですごく頑張ってこられたんですね」
って、言っていただいたんですね。
なんかその一言が、その言葉がすごくありがたいなって思ったんです。
というのも……
私が勤めていた会社はベンチャーでもなく、先輩や上司もたくさんいる会社なので、私のように働いて数年で調子が悪くなる人なんて(私の思い込みでもありますが)あまりいませんし、
少なくとも残っている人はみんな私から見ると強い・タフな人ばっかりなわけですね。ただでさえコンプレックスを感じていました。
休職してから私の親に仕事の話をした際、
「もうちょっとその会社で頑張れるんじゃない?」とか、
「その仕事合ってるから大丈夫だよ」っていうような、後押しの言葉を言われました。
きっとあなたなら大丈夫という親の応援メッセージではあったと思います。
しかし当時の私は、こんなに苦しくて仕方ないのに、まだ頑張っていないんじゃない、まだ頑張れるんじゃない?って言われてる気がしてしまって、すごくつらかったのです。
そんな状況の中で、自分のやってきた仕事や自分の頑張りを、
初対面の人に丸ごと受け止めてもらったと思えたのです。
私のことをジャッジするのではなくて、
世間との頑張りの度合いとか、
会社の上司や同僚と比較ではなくて、
私自身が私なりに最大限頑張っていたことが伝わったんだなって思えたんです。
ここからこの方にお話を聞いていただいたりしながら、リワークプログラムに通うことになるんですけれども、
私が治っていく過程で、一つのターニングポイントであったように思えます。
それまで自分自身が自分の頑張りを受け入れられなかったし、
でも、それを受け入れてほしいって多分内心叫んでいた私がいたと思います。
それを初対面で聞いて分かってくれる人がいたっていうのが非常に私のその後までも明るくしてくれる大きなきっかけになりました。
でもまぁ、そのリワークプログラムに通っていた数年後に、私も社会福祉士を取ることになるとは、その時は全く思いもしませんでしたけどね……。笑
私が社会福祉士になって-バイスティック7原則
今、『ソーシャルワーク』を学んで、『児童指導員』という現場で働いているところで、
そのPSWの方がしてくださった面談を振り返ると、バイスティックの7原則の「受容」や「非審判的な態度の原則」をすごく大切にしてくださったのかなと思います。
「受容」はクライエントのありのままを受け入れること、
「非審判的態度の原則」はソーシャルワーカー(ワーカー)側の価値観や支援観を押し付けるのではなく、利用者の立場に立って理解することです。
私は逆にクライエント側として、この判断をされない経験をいただいたこと。
クライエントの私が辛いことを話し、頑張りを受け入れていただいたという経験、ジャッジをされない経験がとても大きかったのだと思います。
私もそういった自己体験やソーシャルワーク技術を学んできて思うことはその人が大変だと言ったら、大変だし、大変じゃないと言ったら、大変じゃないのです。大変という言葉ではない何か別の表現でクライエントが言い表したい、ということもあります。
とはいえ、相手が「大変じゃない」と言っていても、「大変じゃないんですね」と返すのも、微妙な時もありますよね。
二重否定みたいな形で、相手が「大変じゃないんです」言っているのを受けて、「ああ大変じゃないんですね」と返すのも、なんかちょっと人としてどうなんだ?という部分はあるのですが。
でも、「あ、あのとき私が決めつけるような表現をしたかな」と後で振り返って凹んでいることもあります。
その人が何を言おうとしているのか、そこに対して、なるべく寄り添うように行うというような支援を今は心がけてやっています。
私が社会福祉士になって-子どもたちを支援していて
今、私は児童指導員として、日々社会生活に悩みや課題を抱えた子たちの支援をしています。
接していると、結構言葉やいろんなことに敏感な考えや思いを持っている子たちもいます。
この子にはこういうふうに世界が見えてるんだなということをまるでその子の眼鏡をちらっと横から一緒に覗いているかのような感覚で見ることを心がけています。
もちろん、それがね、例えばそのメガネがあまりに世の中に対して歪んでいるなという時は、心理療法や認知行動療法などで支援するような手段もありますが、それはちょっと心理の話なのですが。
まとめ あのときのPSWの方に感謝
以上の、PSWとのインテーク面談が、
クライエントとしての私のソーシャルワークとの出会いでした。
何度も言うけど、数年後に自分もとっているとは……笑
そのPSWの方はもう異動されたのか、お会いすることはできず、
その後お礼をお伝えできていないんですが。
もしお会いできたら「私がどん底だったあの時、ただただ優しくお話を受け止めてくださってありがとうございました」といつかどこかでお伝えしたいですね。
数年後にSWとして後輩になったことも。笑
でも、直接お伝えはできなくても、その体験を胸に、私自身がソーシャルワーカーとしてクライエントへ届けられたらいいかなと思っています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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