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piccolotakamura
はじまりの日
幼い頃、よく家でひとりで遊んでいた。ひとりっ子だったので、見えない子とも、話したり…なんてこと言ったら不思議に思われるかしら?
踊るのも歌うのも好きで、おじいちゃんにマイクスタンドを作ってもらったり、衣装を紙や家にあるもので創作していた。
はじめて舞台に立ったのは、幼稚園のお遊戯会。
演劇よりもおどることを選んだ。
妖精になったり、日本舞踊をしたり、ときにはタヒチアンダンスを真似してみたり、だけど、バレエやダンス教室に通うご縁には出会えなかった。
高校生のとき、ダンスの授業があって、創作ダンスを始めて体験した。そのころにはすでに、恥ずかしさや人からの目線を氣にする自分がいて、思いっきり踊ることはしなかった。
でも、わたしの中で密かに、踊ることに対しての小さな想いが芽生えていた。
本当は、踊りたいのに、違う自分を演じて、周りからの目や意見をそのまま素直に受け止め、それがわたしなんだと思い込ませた。
そうして、わたしはどんどん殻をかぶって、本当のわたしはどこかへ身を隠してしまう。
押さえ込む感情、揺らぐ氣持ち、自分軸のない意志、人への興味もなくなり、やがて、逃げ出したくなり、旅に出ることにした。
つづく…
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