携帯電話を川に落としたよ〔アマノ文筆クラブ企画参加作〕
携帯電話を川に落としたよ。
あたしも落ちたと思わせるため、最後は悲鳴も入れた。
新しい携帯は買ってある。
これから全く別の人として、あたし、全く別の人生を生きるんだ!
と言いつつまりかはいつものように、いつもの店で飲んでる。
一杯のシャンパンが120万。
フルーツ盛りなんか頼んだら、マンション一棟分くらいのお支払額が加算される。
ここの払いの出来る生活を、彼女が捨てれるわけがない。
もともとは、あたしと同じ下々の出。
八百屋で大根買う生活になんか戻れやしないのに、何度も何度も携帯を落とす。
川は珍しかったね。
今度は海?
島嶼?
セスナで上空からってのはもうやったっけ???
奥様。
お車が参りました。
ジャーマネが恭しく告げたが、
いないって言って。
またそのようなお戯れを。
執事が既に脇に控えている。
シキシマまで来ちゃったか。
顔立てて帰、
よろけてテーブル上払うかたちになり、バカラのボトルが数本落ちて粉々になったが、ジャーマネはまりか~逃げられない奥方様~がケガしなかったかだけ確かめていた。
あたしはいまだ一ホステス。
でも
決して羨ましくはない。
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それでも地球は回っている