節分に来てた三人連れの、双子のお母さんが十和子だ
いまは三木と書くが、出会った当時は三鬼だった
数字の鬼の末裔だ
いまだに炎の血が出るのか
一族の証は消しがたいのだな・・・
節分にここで飲んでたんだって?
あかねもあおいもここんとこずっとロウ君のサポに回っちゃってて、うちにはぜんぜん寄りつかなくて、お母さんはさびしいのーーー!!
カウンターに突っ伏す十和子はいまも、凛と美しい、いや、美しすぎる
双子の妙齢の娘がいるとは、世の男は絶対信じないだろうな
お子たちにはほっぽられてるのね
だからきた
ピアノまだある?
弾いていい?
店の一番いいところに、クリスタルガラスのグランドピアノが置いてある
十和子が弾きたいっていうので買ったがその矢先結婚しおって物置台と化してる一台だ
いいよと言う前に花瓶をどかし、カバーや楽譜もどけてしまっている
弾き出した
月光だ
ドビュッシー?
モーツアルト?
あ、待って、傷口開く、ピアノ、高、かっ、ちょい十和子!!
その夜久々弾かれたピアノは月光の冒頭終わるも待たず燃えとけたのだった
節分の出来事は↓
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