タチバナ危うし・後譚
新しいバイトが決まったばかりの四日後に、ガタイのいい青年が来た
それも大雨大嵐の日に
強いやつ
と一言言い、ひたすら強めのスピリッツをあおっている
要件はわかってる
言いたいこともこの男が誰かもわかってるけど
あんたは来なかったじゃないのさ
そういう目をして睨んでたら、諦めたらしい
姉貴の知り合いでなかったら、叩き潰してるとこだ
言い捨てて、立ち上がったが、新しいバイトちゃんを見て、ヒュウと口笛を吹いた
あんた名前は
言っちゃだめ!
と私が制するより早く、バイトちゃんは名乗ってしまった
櫛田イナです
クシナダ?
いえ、櫛田・・・
名乗り直すより早く、男はバイトちゃんを抱き取り
次の瞬間店内には、二人の姿はなかった
ヤマトタケルとオトタチバナ
スサノオとクシナダ
八岐大蛇のところで交錯した神話のおかげで・・・・
私はまた、新しいバイトを探さねばならないようだ
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それでも地球は回っている