国際結婚│外国人パートナーの通訳がしんどい。そのリアルを書いた本を出版しました
『国際結婚ここがしんどい』の第2巻を出版しました。
第1巻のテーマ
第1巻では、スペイン語との出会いから始まった夫との関係が、どんなふうに形になっていったのかを書いています。
・スペイン語とラテンの夫との出会い
・遠距離恋愛の不安
・文化や価値観の違いから生まれるすれ違い
・「察してほしい」では伝わらない気持ちの扱い方
・怒りとの向き合い方。
国際結婚のしんどさとおもしろさを書いた1冊です。
第二巻のテーマ
今回出版した第二巻では、通訳しながら暮らす国際結婚のリアルについて書きました。
国際結婚をしていると、正直疲れるなと感じることもあります。
特にパートナーのための通訳を当たり前のように担っている方ほど、そのしんどさは言葉にしにくいものだと思います。
本書では、
「なぜこんなにしんどいのか」と
「どう向き合っていけるのか」のヒントに触れていきます。
家族のための通訳
周りからは見えにくいけれど、確実に積み重なっていく負担。
その中でも特に大きいのが「通訳」という役割です。
ただ言葉を訳すだけではなく、文化や空気まで調整する必要がある場面も多く、気づかないうちに負担が重なっていきます。
言いにくい内容の通訳では、気まずい思いも何度もしました。
また、プロの通訳でもなく、独学でスペイン語を学んだ私が、専門用語や日本特有のことを説明するのは大変です。
こうしたしんどさは、すぐになくなるものではありません。
私自身も、「どうすれば楽になるのか」を何度も考えてきました。
実は、通訳の負担そのものをゼロにすることは難しくても、見方を少し変えるだけで、感じ方が変わることがあります。
ただ、その方法は一つではありません。
性格や環境によって合うものも違いますし、「これが正解」と言い切れるものでもないと感じています。
夫の変化
また、現状がずっとこのまま続くかと言ったら、そうでもありません。
実際に夫は、出会った頃よりもずっと日本語が上手になり、通訳なしで電話していることもあります。
そこにたどり着くまでには、長い年月がかかりました。
私自身も夫に気持ちを伝えたり、時には嫌になって「自分でやって」と言ったこともあります。
すべてを一度に変えることはできなくても、「こういう考え方もあるのか」と思えるだけで、少し楽になることがあります。
同じような場面で悩んでいる方が、自分の状況を整理するヒントとして、寄り添えたらと思っています。
また、しんどさと同じくらい、あたたかさやユーモアもある日々です。
そのバランスごと、ありのままに書いています。
はじめに
以下は、本のはじめにです。
・外国人のパートナーに頼まれた通訳が積み重なって疲れている
・外国人の夫が日本語を勉強しようとしない
・夫と息子の会話を通訳することがある
・病院での通訳がメンタル的に辛い
この本を開いてくださった方の中には、どこかに重なる部分を感じた方もいらっしゃるかもしれません。 私自身も、こうした場面に何度も向き合ってきました。
国際結婚をしていると、言葉、文化、価値観の違いに苦労することがあります。
その中でも、私にとって最も大きな壁だったのは、実は「言葉」でした。
夫と付き合い始めた頃は、「伝えたいのに伝わらない」もどかしさ。
そして結婚してからは、夫の日本語サポートのための通訳の悩み。
息子が生まれたことで、夫と息子との会話、私の家族とのコミュニケーション…。
日常のあちこちで言葉の壁にぶつかってきました。
そしてその中で、自分も夫も変化してきました。
本書では、そんな私たち夫婦の通訳事情を通して、「言葉の壁のしんどさ」と、「どう向き合ってきたか」をまとめています。
そんな私たちの日々の積み重ねが、あなたの心を少しでも軽くできたら嬉しいです。
私について
少し私の紹介をさせてください。
私は、大学で文化人類学を学びましたが、それとはまったく別の業界へ。
人生に迷っていた時に、「心から好きなことがしたい!」と、スペイン語学習をはじめたことが、ペルー人の夫との出会いにつながりました。
今では、夫とスペイン語で会話する日々を送っています。
夫は日本の生活には慣れているものの、日本語が母国語でないため、役所の手続き、病院の付き添い、ちょっとした電話など、私が通訳として橋渡しになる場面も多くあります。
それだけでなく、日々の暮らしの中でも、「文化の違いかもしれない」と感じる戸惑いは少なくありません。
私は割と几帳面で、計画を立てたり予定通りに物事が進むのが好きなタイプ。
そんな私が、ラテンのノープラン文化(?)に揉まれながら暮らす日々は、しんどさもあるけれど、驚きと笑いに満ちています。
そんな毎日を通して、少しずつ「違い」との付き合い方を探っているところです。
本書をお勧めする人
この本は、こんな方に読んでいただけたら嬉しいです。
・国際結婚(恋愛)に興味のある方
・国際結婚(恋愛)で日々頑張っている方
・他の国際結婚家庭を少しのぞいてみたい方
・国際結婚に限らず、結婚生活を楽しくするヒントがほしい方
・視野を広げたい方
この本を通して、「大変なのは私だけじゃなかったんだ」と、少しでも心が軽くなったり、「しんどいけど、ちょっと見方を変えてみようかな」と思えるきっかけになったら、 とても嬉しいです。
国際結婚は十人十色
国際結婚と一口に言っても、そのかたちは本当に様々です。
・住む場所(自国、パートナーの国、または第三国)
・主なコミュニケーションとなる言語
・互いの母国語の理解度
・宗教や生活習慣に関する違い
・お互いの価値観や性格
こうした要素が複雑に絡み合っているため、一概に「国際結婚はこういうもの」と一括りにすることはできません。
私自身は、南米ペルー出身の夫と暮らしています。
本書では、そんな彼のことを「ラテン男子」や「ラテン夫」と呼ぶ場面がたびたび出てきます。
これは、彼との日々の中で感じた文化の違いや驚き、そして面白さを、私なりの言葉で表現したものです。
もちろん、ここで書くことが「ラテン文化全体」を語るものではありません。
あくまで「夫と私の場合」として、私が感じたことをそのまま綴っています。
そんなふうに、ひとつの体験談として、気楽に読んでいただけたら嬉しいです。
私たちについて
出会った頃、日本国内とはいえ、遠距離恋愛でした。
会うためには移動に六、七時間かかることもあり、平日しか休めない仕事だったため、連休も取りにくく、会える時間は限られていました。
結婚後、住んでいる国は日本。つまり「私のテリトリー」です。
話している言葉は、夫の母国語であるスペイン語。
宗教も異なります。夫はカトリック、私は仏教と神道が自然にしみついた環境で育ちました。
このシリーズについて
本書は、『国際結婚ここがしんどい』の第二巻です。
各巻それぞれ扱っているテーマが違うので、本書を単独でお読みいただいても大丈夫です。
『国際結婚ここがしんどい 第一巻』では、夫との出会い、気持ちの伝え方や怒りとの向き合い方、違いに救われた話をテーマに書いています。
もしよろしければ、そちらも合わせてご一読下さい。
私たち夫婦がどんなふうに歩いてきたのか、より立体的に感じてもらえると思います。
今後の巻では、文化の違い、夫の国を訪れた時の驚き、国際結婚のメリット・デメリット、そして私の本音について少しずつ書いていく予定です。
あなたにとって、どこか一つでも、ヒントになるところがあればと思っています。
⭐以下は目次です。
さらっと見ていただき、中身をイメージしていただけたらと思います。
はじめに
私について
本書をお勧めする人
国際結婚は十人十色
私たちについてこのシリーズについて
第一章 我が家の通訳事情
病院や手続関係の通訳は避けられない
雑談のフォローという見えない通訳
専門用語がわからないラテン夫 & 訳語に悩む日本人妻
素人には難しい通訳
尊敬語に戸惑うラテン夫 & スペイン語中級の日本人妻
日本語の壁は想像以上に高い
外国人には難しすぎる尊敬語
漢字の難しさ
数え方の難しさ
第二章 なぜ通訳がしんどいのか
「ちょっと訳して」ラテン夫&「今忙しいのに」日本人妻
そもそも時間が取られる
気軽に頼むラテン夫&積み重なる日本人妻
「通訳の負担がどんな風に積み重なるのか」
そもそもそれは何?ラテン夫 & 説明できない日本人妻
通訳だけでなく「それは何なのか」の説明が必要
ストレートなラテン夫 & 日本文化に寄せて訳す日本人妻
文化の調整は、夫の「ちょっと訳して」とは別物
言わなければ!のラテン夫 & 言いにくい日本人妻
言いにくい内容を通訳しなければならないとき
「我慢する文化」と夫との違いに気づく瞬間
妻におまかせラテン夫 & 全神経集中!日本人妻
医療通訳は、不安を抱えながら訳す
電話を依頼するラテン夫 & 電話が苦手な日本人妻
電話が苦手な私にはとても疲れる
♢小さな寄り道:通訳のある日常のひとこま
第三章 医療通訳のしんどさ
家族の医療通訳の難しさ
頼るラテン夫 & 予習する日本人妻
医療通訳の専門家ではないからこその難しさ
それでも、用語の予習は欠かせない
空気を読むラテン夫 & 通訳の「間」がほしい日本人妻
先生によって通訳のしやすさが変わる
患者の理解と安心が第一優先
家族としての希望や気持ちが通訳に入ってしまうことがある。
ラテン夫 & 本当は通訳してる場合じゃない日本人妻
心理的に負担を感じることがある。
医療スペイン語を見るのが辛い
プロの通訳を雇えばよかったと思ったこと
医療通訳の中で感じる喜び
第四章 通訳がしんどい時の考え方
頑張るラテン夫 & 修行かも?と思う日本人妻
①もし私が夫の国に住んでいたら・・・と想像してみる。
②逆に夫に助けてもらっていることを思い出す
③徳を積んでいると考える。
④語学学習として楽しむこと
⑤夫にもできそうな時はできるだけ頑張ってもらう
チャレンジするラテンの夫&見守る日本人妻
夫が少しずつ自分で話すようになったきっかけ
退院が寂しい夫&感謝の気持ちでいっぱいの日本人妻
麻酔の説明をスペイン語で用意してくれた先生
スペイン語で伝えようとしてくれた看護師さん
スペイン語で挨拶してくれた看護師さん
言語だけじゃない。寄り添う気持ち
第四章まとめ通訳が辛い時の考え方(五つの視点)
通訳のしんどさを支えてくれたこと
第五章 手続き、書類がしんどい
婚姻届にこだわらないラテン夫 & 最優先の日本人妻
婚姻届けだけでは済まない、いろいろな書類
夫の側の書類にはすべて日本語の訳文が必要
婚姻届が受理されない・・・
苗字にこだわるラテン夫 & 家庭裁判所に行った日本人妻
漢字は読めないラテン夫 & 書類に追われる日本人妻
書類の管理は私の役目
読めない漢字を見ながら書く契約書
第六章 家族のコミュニケーション
考えてない?夫&息子にスペイン語を覚えてほしい妻
国際結婚の子供の言語
夫がスペイン語で話さなかった理由
少しずつスペイン語を教えるラテン夫 & 吸収の早い息子
お風呂のスペイン語イラスト
夫の言葉の意味を聞いてくるように
夫がスペイン語を「言わせてみる」場面も
息子の変化と、夫の変化
日本で暮らすということ
実践で覚えるラテンの夫&バリバリ勉強する日本人妻
夫が日本語を勉強しようとしない、こんな悩みには
日本語で話すべき?スペイン語で話すべき?という葛藤
語学は「必要に迫られないと伸びない」と気づいた日
夫の日本語の成長と、私が感じる尊敬
変な日本語を笑いに変えるラテンの夫&楽しむ息子
日本語のわからない夫のおふざけが遊びになる?
空耳が生む笑い
私たちのコミュニケーションの形
おわりに
既刊紹介
メンバーシップ紹介
奥付
著作権について
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
kindle unlimitedでお読みいただけます。
語学学習に疲れたあなたへ。
私が国際結婚を通して語学と付き合ってきた経験から、語学学習が辛くならないコツについて書きました。ぜひご一読ください⇩
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