リスティング広告の改善施策30選|ロジックツリーでCVを増やし、CPAを下げる方法
「広告費をかけているのに、コンバージョンが増えない。」
その原因は、改善すべき指標を正しく特定できていないことかもしれません。
リスティング広告の成果は、IMP(表示回数)、CTR(クリック率)、CVR(コンバージョン率)、CPC(クリック単価)など、複数の指標によって決まります。成果が伸び悩んでいる場合は、これらを分解し、どこがボトルネックになっているのかを確認することが重要です。
そこで役立つのが、課題を構造的に整理する「ロジックツリー」です。
本記事では、CV数を増やす方法とCPAを下げる方法をロジックツリーで整理し、リスティング広告の改善施策30選を課題別に解説します。
「何から改善すればよいかわからない」「広告運用を感覚ではなくデータに基づいて見直したい」という方は、ぜひ参考にしてください。
リスティング広告のロジックツリー

「広告費をかけているのに成果が出ない…」
そんなときに重要なのは、どこに課題があるのかを整理することです。
そのために役立つのがロジックツリーです。
ロジックツリーとは、1つの課題を細かく分解し、原因や改善策を整理する考え方です。
リスティング広告では、感覚で改善するのではなく、「どの指標に問題があるのか」を見つけることで、効率よく成果を改善できます。
特に、多くの企業では次の2つが課題になります。
CV(コンバージョン)を増やしたい
CPA(コンバージョン単価)を下げたい
これらを改善するためには、さらに細かい指標へ分解して考えることが大切です。
CV(コンバージョン数)を増やすロジックツリー

CVを増やすには、大きく次の3つを改善します。
IMP(表示回数)を増やす
CTR(クリック率)を上げる
CVR(コンバージョン率)を上げる
それぞれの改善方法は次のとおりです。
IMP(表示回数)を増やす
広告が表示される回数を増やすことで、クリックされる機会も増えます。
例えば、
キーワードを追加する
ターゲットを広げる
配信予算を見直す
といった施策が効果的です。
CTR(クリック率)を上げる
広告が表示されてもクリックされなければ成果にはつながりません。
クリック率を上げるには、
タイトルを見直す
広告文を改善する
広告表示オプションを追加する
など、ユーザーがクリックしたくなる広告に改善することが重要です。
CVR(コンバージョン率)を上げる
広告をクリックしたユーザーを問い合わせや購入につなげるためには、CVRの改善が欠かせません。
例えば、
LPを改善する
フォームを入力しやすくする
広告とLPの内容を一致させる
といった施策が効果的です。
実際に、表示回数ではなくCVRに課題があるケースや、その逆のケースも少なくありません。ロジックツリーを使うことで、改善すべきポイントを見つけやすくなります。
CPA(コンバージョン単価)を下げるロジックツリー

広告の費用対効果を高めるには、CPA(コンバージョン単価)を下げることも重要です。
CPAを改善する方法は、大きく2つあります。
CPC(クリック単価)を下げる
CVR(コンバージョン率)を上げる
CPC(クリック単価)を下げる
クリック単価を下げることで、同じ広告費でもより多くのユーザーを集客できます。
例えば、
入札額を調整する
品質スコアを改善する
成果の低いキーワードを停止する
といった施策が有効です。
CVR(コンバージョン率)を上げる
CVRが高くなれば、同じクリック数でもより多くのコンバージョンを獲得できるため、結果としてCPAも改善します。
そのため、
LPの改善
ターゲティングの見直し
フォーム改善
などをあわせて実施することが重要です。
実際に、ターゲット地域を見直しただけでCPAが大きく改善したケースもあります。CPAは入札額だけではなく、「誰に」「どんな広告を」「どんなページへ案内するか」まで含めて改善することが成果につながります。
【課題別】リスティング広告を改善する全施策30選

リスティング広告の成果を最大化するためには、インプレッション(IMP)、クリック率(CTR)、コンバージョン率(CVR)、クリック単価(CPC)といった主要な指標を段階的に見直し、改善していくことが不可欠です。
これらの指標はいずれも最終的なCVに直結する要素であり、弱点を放置していると広告全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼします。
私たちが支援してきた中でも、「CTRは良好なのにCVRが上がらない」「IMPが不足して十分に母数が取れていない」といった悩みは頻繁に見られました。
こうした状況を打破するために活用できる施策を30個ピックアップし、項目別にご紹介します。
インプレッション数(IMP)を増やす施策
IMPは、広告が検索結果やウェブサイト上に表示された回数を示す指標です。表示回数が確保できなければ、クリックやCVの母数が不足し、全体のパフォーマンスが頭打ちになります。以下は、インプレッションを増やすための代表的な方法です。
① キーワードを追加する
広告の表示機会を増やすために、ロングテールを含む新たなキーワードを追加します。
例えば、「カフェ 東京」といった基本ワードに加え、「カフェ 東京 おしゃれ」や「カフェ 東京 深夜」など、ユーザーの具体的な検索意図を反映したキーワードを設定します。
② 目標コンバージョン単価(CPA)を上げる
目標CPAを少し上げることで、広告の入札力が高まり、オークションで優位に立てることがあります。高単価商材では、CPAの調整によって表示順位や配信量が大きく変わることもあるため、慎重な検討が必要です。
③ 日額予算を見直す
広告配信が特定の時間帯で止まるような場合、日額予算が不足している可能性があります。BtoB向けサービスで午後の商談時間帯に広告が出ていなかったため、予算を5,000円から7,000円に変更し、IMPが25%以上増加した事例もあります。
④ インテントマッチを活用する
マッチタイプをインテントマッチ(旧:部分一致)に切り替えることで、検索意図の幅広い表現にも広告を対応させることができます。ただし、除外キーワードの設定は必須です。
例えば、法人向けのクラウド勤怠管理サービスで「勤怠 管理 システム」と登録していたキーワードをインテントマッチに切り替えたところ、「在宅勤務 打刻方法」や「クラウド型 勤怠ツール」などの関連語でも広告が表示されるようになり、新しい層からの流入が増加しました。
⑤ 広告の品質スコアを改善する
広告文とLPの関連性や、CTR、ページの利便性を高めることで、広告の品質スコアが向上します。あるSaaS企業では「今だけ無料トライアル」などの具体的な訴求を強調した結果、スコアとIMPの両方が向上しました。
⑥ リターゲティングの実施
一度サイトに訪れたユーザーに対して再度広告を配信することで、広告の表示機会を補強しつつ、成果にもつなげられます。再訪ユーザーはCVに至る可能性も高いため、効率のよい施策です。
あるBtoB向けプロジェクト管理ツールの事例では、資料請求直前で離脱したユーザーに対して再アプローチした結果、再訪率とCVRが改善し、インプレッションも安定的に確保できました。
⑦ 配信条件を見直す
広告が表示される時間帯、地域、デバイスなどの配信条件を再設定することで、新たな表示機会を作り出せます。例として、都市部限定だった広告を地方にも広げたことで、IMPが安定的に確保できるようになったケースもあります。
⑧ 広告パターンを増やす
複数の広告文やビジュアルを用意することで、プラットフォームの最適化機能が活用され、パフォーマンスの高い広告が自動的に優先表示されるようになります。異なる訴求軸を設けることで幅広いニーズに対応できます。
あるIT系ツールの事例では、1つの訴求文だけで配信していた広告に「セキュリティ強化」や「業務効率向上」といった異なる切り口を加えた3種類の広告を追加した。結果として表示機会が増え、全体のIMPが30%以上向上しました。
クリック率(CTR)を上げる施策
CTRは、広告が表示された回数のうち、実際にユーザーがクリックした割合を表す指標です。広告運用においてCTRは初期段階の成果指標として非常に重要であり、表示されるだけでなく「選ばれる広告」であることが求められます。
⑨ 見直すべきは広告文とタイトル
ユーザーが広告を見るかどうかを決めるのは、ほとんどがタイトルと冒頭文の印象です。
特に、検索した人が「自分のことだ」と感じるような具体性のある表現を取り入れることで、反応率が変わってきます。
例えば、機能紹介に終始した文よりも、「資料請求後すぐ導入された理由とは?」のような問いかけを入れた広告文に切り替えたところ、CTRが1.4倍になったという事例もあります。
⑩ 単価の調整で掲載順位を上げる
目標CPA(1件あたりの獲得コスト)を少し引き上げることで、広告がより目立つ位置に表示されやすくなります。これは、広告配信のシステムが「費用をかけても成果を狙える広告」と判断するためです。
例えば、BtoB向けの業務改善ツールを扱っていた案件では、目標CPAを500円だけ上げたことで上位掲載されるようになり、CTRが20%近く改善しました。少額の変更でも影響が出るケースは多いです。
⑪ 広告の表示位置を改善する
検索結果の上部に表示される広告は、下部よりもはるかに多くのクリックを獲得します。そのため、入札金額の見直しや広告ランクの向上を図ることが、CTR向上には効果的です。
特に「1位と2位」ではなく、「3位と6位」では大きな差が出ます。以前支援したSaaS企業では、順位を5位から3位に上げただけで、CTRが1.6倍に伸びた実例がありました。
⑫ ターゲットキーワードを絞り込む
幅広すぎるキーワードは、意図があいまいな検索とマッチしやすく、CTRが低くなる傾向があります。より明確なニーズに応える語句に絞り込むことで、クリックの確率を高めることが可能です。
例えば、「人事管理」ではなく「従業員100名以上 人事システム」といったキーワードに変更した結果、対象ユーザーの反応が良くなり、CTRが着実に向上しました。
⑬ 広告表示オプションを追加する
広告に「導入事例」や「今だけの特典」などの追加情報を組み込むことで、より多くのユーザーの興味を引きやすくなります。これがいわゆる「広告表示オプション」の活用です。
例えば、BtoBサービスのLPに「機能紹介」「料金表」「よくある質問」へのリンクを追加したところ、ユーザーが求める情報を探しやすくなり、CTRが平均より30%近く上回るようになりました。
⑭ ネガティブキーワードを設定する
「クリックされない広告表示」が続くと、CTRが下がり続けてしまいます。その原因の一つが、購入意欲の低い検索クエリとのマッチングです。
例えば「無料」「比較」といった語句を除外設定することで、広告が表示される相手を絞り込めるようになります。過去にBtoBツールの広告でこの設定を行ったところ、無駄クリックが減少し、CTRも約1.3倍になりました。
⑮ ユーザーのセグメントを見直す
広告が届く相手の属性を調整することで、より「反応しやすい人」にだけ届けることが可能になります。これにより、表示回数は減ってもCTRは改善される傾向があります。
例えば、「製造業全体」向けに配信していた広告を「従業員100〜300名」「経営者または部長職」の層に絞ったところ、CTRが2倍近く改善された事例があります。
⑯ A/Bテストを実施して広告を最適化する
どの表現がユーザーに刺さるかは、やってみないとわかりません。そこで有効なのが、2〜3パターンの広告を同時にテストする「A/Bテスト」です。
例えば、同じ商品の紹介でも、「コスト削減に強みがある」バージョンと「業務効率アップに役立つ」バージョンを出し分けることで、どちらの訴求が有効かが可視化できます。これを繰り返すことで、CTRの改善が期待できます。
コンバージョン率(CVR)を上げる施策
CVRは、広告をクリックした人のうち、実際に申し込みや購入などの成果に至った割合を示します。広告運用の中でも「成果に直結する指標」として重視され、LPやターゲティングなど様々な要素が影響します。
⑰キーワードの見直し
検索ユーザーのニーズとずれているキーワードを精査し、見込みの高い検索語に絞ることで、無駄なクリックを減らしCVRを上げることができます。
例えば、以前支援したITスクールの広告では、「WEBデザイン 転職」や「WEBデザイン 求人」など情報収集段階のキーワードを停止し、「無料セミナー WEBデザイン」や「初心者歓迎 WEB講座」といった明確な行動意図があるワードに切り替えたことで、CVRが約1.4倍に改善しました。
⑱LPの見直しやフォームの改善をする
LP(ランディングページ)やフォームの構成をユーザー視点で再設計することで、迷わせずスムーズにCVに導けるようになります。
例えば、申し込みフォームの入力項目を必要最低限にし、「名前」と「メールアドレス」だけに絞った結果、離脱率が大きく改善されたことがあります。また、ページ内に「導入企業の声」や「ビフォーアフター画像」を加えることで、ユーザーの安心感を後押しできます。
⑲広告文とLPの関連性を高める
広告で伝えた内容と、リンク先ページ(LP)に掲載されている情報の整合性が取れていないと、ユーザーの期待が裏切られ、離脱に繋がります。
例えば、「30日間無料トライアル実施中」という訴求を広告で使っているのに、LPのファーストビューにそれが一切書かれていなければ、ユーザーは不信感を抱きます。広告とLPのメッセージがしっかり一致しているだけで、CVRは改善されるケースが多いです。
⑳リンク先を変更
広告から飛ばすページを見直すことで、ユーザーの目的にマッチした行動へスムーズに誘導でき、CVが発生しやすくなります。
例えば、企業トップページではなく、期間限定キャンペーンの紹介ページに直接リンクを張ったことで、コンバージョン率が倍近くになった例もあります。「いま求められている情報」へ直結するリンク設定が鍵になります。
㉑ターゲティングを見直す
広告の配信対象となるユーザー層を再検討することで、よりCVにつながる層に絞ることができます。
例えば、30代男性向け商材の広告を配信していたある企業では、ターゲティング条件に「アウトドア用品の購買歴」や「週末レジャーへの関心」といった要素を加えることで、CVRが20%以上上がりました。年齢や性別だけでなく、興味関心や行動履歴も有効な条件です。
㉒パフォーマンスが「低」のアセットを見直す
広告のクリエイティブ(画像や見出し文など)の中で、成果が出ていない要素を見つけて改善することもCVR向上には欠かせません。
例えば、製品写真だけだった広告画像を「利用シーンが伝わる写真」に変更したことで、親近感が増し、CV率が1.3倍に改善された事例があります。あわせて、CTA(例:「今すぐ資料請求」)をボタンや色で強調することも効果的です。
クリック単価(CPC)を下げる施策
CPCを下げることは、限られた広告予算で効率よく成果を出すうえで欠かせません。ここでは、CPCを抑えながらパフォーマンスを維持・向上させるための施策をご紹介します。
㉓目標コンバージョン単価を下げる
自動入札を利用している場合、CPA(目標コンバージョン単価)の設定次第でCPCの調整が可能です。目標値を引き下げることで、広告配信システムがコストを抑えた配信を優先する傾向があります。
以前、オンライン資格講座を運営していた案件では、CPAを段階的に500円下げたところ、クリック単価が20%以上改善し、費用対効果も向上しました。
㉔CPCの低いターゲットへ配信する
ユーザー層によって、クリック単価には大きな差があります。競争が激しい層を避け、広告単価が比較的低く、なおかつCVの可能性が高いセグメントを見つけることがポイントです。
例えば、法人向け会計システムの広告で、従業員1,000名以上の企業をターゲットにしていたものを、従業員50〜300名規模の成長企業層に変更した結果、CPCが大きく抑えられました。
㉕CTRの低いキーワードを停止する
CTRが低いキーワードは、広告全体のパフォーマンスを下げる要因になります。クリックされないキーワードには入札しないほうが、結果的に無駄な出費を防げます。
例えば、クラウドサービスの案件で「クラウド 比較」や「価格 評判」といった曖昧な検索語を停止し、「クラウド 在庫管理 実績あり」といった明確な意図のある語句に集中したところ、CPCが抑制されました。
㉖配信キーワードの見直し
単価が高いのに成果に結びついていないキーワードは、思い切って除外する必要があります。CVが取れそうな“目的意識の強い語句”へ予算を集中させましょう。
例えば、BtoB商材「業務自動化ツール」の広告で、「業務 効率化 方法」などの調査系キーワードを止め、「業務自動化ツール 導入」「業務改善 SaaS 比較」などへ切り替えたことで、CPCとCVRの両方が改善しました。
㉗マッチタイプを変更する
マッチタイプの設定によって、広告が表示される検索語の範囲が変わります。部分一致で無関係な検索語に広告が出てしまっている場合、タイプの変更が有効です。
以前、デザインソフトを扱う案件では、「デザインツール」の部分一致が「学習ツール」などと誤ってマッチしていたため、フレーズ一致に変更。クリックの質が向上し、CPCを15%削減できました。
㉘上限入札単価の設定
広告単価を抑えたい場合、入札額そのものを見直すのは基本施策です。キーワード単位で上限額を設定し、必要以上に高騰しないよう制御します。
とある不動産業向け配信では、「賃貸管理 システム」への入札上限を500円から420円に下げつつ、広告文をリニューアル。品質スコアが維持され、CPCは着実に下がりました。
㉙広告の品質スコアを高める
品質スコアは、広告の関連性・CTR・LPの利便性などをもとに算出されます。スコアが高ければ、CPCを抑えても上位表示が可能です。
例えば、介護業界向け採用支援サービスの広告で、「月額費用なし」「地方でも導入実績あり」といった信頼性のある表現を加えたところ、品質スコアが上がり、クリック単価が抑えられました。
㉚広告配信スケジュールを調整する
広告が高くつきがちな時間帯を避け、CPCが低下するタイミングに配信を集中させる方法も有効です。曜日・時間帯ごとの実績を見て判断します。
例えば、IT系商材で平日昼のCPCが突出して高かったため、夕方〜夜間に配信を移動したところ、同じ予算でクリック数が約1.3倍になったケースもあります。
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