私が「マイクロフォーサーズ」を使う理由③
ボケるからだ。
本当だ。
マイクロフォーサーズは、ボケる。
本当に、ボケる。
長い間、私にとって被写界深度の基準は、1/3型CCDのそれだった。
もちろん、PanasonicAG-DVX100Aを何年も使い続けたからだ。
よくて2/3インチ。
例えば当時NHKドラマの編集部で仕事をした際に、
撮影で使われたキャメラは、
HPX3000Gというカメラレコーダーだった。
3000万するから3000Gというんだろうかと、
けっこう本気で考えた。
高額な放送用・業務用ビデオカメラで、2/3型センサーが標準だった。
話は戻って1/3型3CCDを擁する我らがDVX100Aが登場したのは2005年。
私は気合いを入れて買ってすぐ、
赤坂にあった今はなきPanasonicのスタジオに、
使い方を教わりに行った。
まず、ステディーカム(今のジンバルのデカいやつです)の
オペレートを教わった。
そして私は大撮影監督に、
意を決して別の質問をぶつけた。
「アップで後ろをボケさせるにはどうすればいいんですか?」
「100年早い」
巨匠は続けた。
「君が言ってるのは何百万、何千万のカメラの話だろう?そのカメラいくらだ」
買ったばかりの我らがDVXは、
30万ぐらいだった。値切って。
せめて、50年にしてほしい。
当時27歳の私はそう思った。
だが。
こればかりは巨匠の言葉がまちがっていた。
DSLRムービーの波が押し寄せるのは、
このあとすぐだったからだ。
もちろんマイクロフォーサーズもその一翼を担っていた。
7年後。
私はAF105を18万で買った。値切って。
GH2を9万で買った。ギャラの重複という僥倖に恵まれて。
50年、かからなかった。

マイクロフォーサーズ。
センサーサイズは4/3インチ。
その名の通りだ。
1/3型のDVXに慣れきった私にとって、
4倍デカい。
特大のセンサーでボケまくるキャメラたちだったのだ。
ボケ最高!
言わないけど!
かくて私はマイクロフォーサーズ機を手にし、
次々と明るいレンズを開放から平気で
開けまくって撮りまくることになった。
nokton25mmF0.95を筆頭に、
同じく17.5mm、
25mmF1.4、
あの小さな大エース45mmF1.8、
そして75mmF1.8。
続きはまた今度。
