あたらしい時代のお笑い
泣きなさい、笑いなさい
人生で、なんとも言えない笑い方をした瞬間。言語化できない、涙腺崩壊と爆笑が同時に巻き起こった場面について語ります。
若林さんvs TAIGAさん
『じゃないとオードリー』という番組(レギュラー化してほしいです佐久間さーーん!!!)で、 TAIGAさんが考えた歌詞に乗せてシンガーソングラーターの関取花さんがオリジナルソングを歌った企画。
その歌があまりに感動的すぎて、若林さんが泣いてしまい、まさかの春日が進行に回るという伝説の展開になったやーつ。めっちゃ面白かったんですが、視聴していた私も、若林さんと全く同じ状態になりました。
関取花さんの歌が胸に刺さりすぎて泣くんだけど、同時にTAIGAさんと若林さんの状況をメタで見て爆笑しているという、情緒がよくわからない笑い方をしている。
なんだこれ。
でも、確かに面白いんです。どういう感情なんだかわからないけど、お笑いとして成立しているんです。
ザ・マミィ
バナナマン&サンドウィッチマンの番組『バナナサンド』にて。ザ・マミィが自分たちの過去の感動エピソードの再現VTRを見てからコントに入るという企画で、ネタが始まった時点で酒井さんが号泣してしまって続行不能というカオスな状態になっていて、林田さんが「あ、V見て泣いちゃってます」と状況説明せざるを得なくなっちゃったという。
これももう、泣きながら大爆笑しました。
確かに視聴者としても感動Vを見せられて涙涙の状態からコント入りするので、それを見ながら酒井さんの心理とリンクして、戸惑いと笑いが混在して感情ぐちゃぐちゃになってしまいました。
どうリアクションするのが正解なのかわからない。M.C.のバナナ&サンドもどういうスタンスでいくべきなのか分からない感じのまま爆笑してました。めちゃくちゃ斬新で面白い企画でした。
笑ってはいけない
〝田中、タイキック〟といえばみなさんご存知の定番ネタですね。毎年、様々なバリエーションで笑わせてくれました。
私の記憶に最も残っているのは、小学生の息子からのビデオレターのやつです。
お父さんに向けて感謝を綴った手紙がVTRで流れ、ココリコ田中さんの涙が止まりません。そして相方・遠藤さんももらい泣きしているというのがまた面白い。親子愛やコンビ愛など様々に入り混じったエモを喰らわされて、視聴者としても涙腺崩壊です。
そこへきて、まさかのオチ。実の息子に〝田中、タイキック〟を告げられるお父さん。
直前までの流れで泣いていたところに、まさかの無情な宣言。
意味不明な状況のままタイキックを浴びせられ、崩れ落ちる田中さん。周りの演者も視聴者も、感情がぐちゃぐちゃでどう受け止めていいかわからない。
泣きながら爆笑。こんな説明不能な心理状態になったのは初めての経験でした。
これ、放送されたの2013年なんです。
前述したオードリーやバナナマンの番組はここ5年内くらいの間ですが、実に12年前の『笑ってはいけない』で、こういう形の笑を提供していたのって、めっちゃ時代を先取りしていて、すごいことだと思うんです。考えたの、高須さん?まじで天才だと思いました。
新しいお笑いの発明だと思います。
お笑い界なんて、もうあらゆるネタは出尽くしたんじゃないか?もうこれ以上、新たなパターンなど生まれないだろう。…などと思うのは昭和生まれのおじさんの発想。今後もまだまだ、笑いの形はアップデートされていくのでしょう。
たまたま私が出会っていないだけなのかもしれませんが、この〝笑い泣き〟を最近見ていない気がするので、もっとテレビ番組の企画などでやってほしいです。
笑っていいのか泣いたらいいのかわからんくらい、感情をぐちゃぐちゃにしてほしい。
オークラさん、お願いします!笑
