悲しきニット帽
ニット帽を被った料理人が、妻は大嫌い。
ニット帽を被っている料理人さんごめんなさい。妻の個人的な意見というか、偏見というか、好き嫌いの問題です。ニット帽関係の方ごめんなさい。ほんとにホントにごめんなさい。妻に悪意はありません。ただただ、嫌いなのです。
妻の思いは、多分こうです。
なぜ
ニット帽なのか。
三角巾じゃダメなのか?
三角巾じゃ、学校の調理実習みたいになっちゃうからか?
調理実習で嫌な思い出でもあるのか?
三角巾が原因で虐められたとか、恋が破れたとか。
ラーメン屋さんみたいに、タオルを頭に巻くじゃダメなのか?バンダナじゃダメなのか?
最近のラーメン屋さん、ニット帽多いけど…
ニット帽はないだろ。
被る理由があるのならいい。
でも、ニット帽である理由って、なんだ?
コックさんの背の高い白い帽子じゃダメなのか?
テンガロンハットじゃダメなのか?
なぜなんだ?
ニット帽、なんか不潔じゃないか?
毎日洗っているのか?
毛玉落は落ちないのか?
ニット帽を被った医療従事者いますか?
ニット帽を被って手術できますか?
米倉涼子がニット帽被って手術してる姿を、想像できますか?
…という、極めて個人的に歪んだ偏見に満ちたバイアスかかりまくりの意見だと、僕は思った。
しかし、違った。妻の思いは、それだけではなかった。続きがあった。
妻は、「飲食店で、ニット帽を被っている男」が嫌いなのだそうだ。料理人も、食べてる人も。「男」限定で。
妻は言う。
なぜ物を食べる場面で、ニット帽を被る必要性が、あるのかが分からない。
食べる時は帽子を脱ぎなさい!
そもそもニット帽かぶってる男が嫌い。
「俺カッコいいだろ〜」というのが見え見えで、嫌!
スノーボーダーとかは全然オッケー!
あ、室内でサングラスしてる男も嫌。意味が分からない。外せグラサン!
あ、それから、パーマかけてる男も嫌い!
でも、井浦新がパーマかけてるのは許せる。井浦新が、パーマかけて、室内でサングラスするのも許せる…と、暴走する妻の脳内。
そして妻は僕にこう言う、
「父ちゃんは、ニット帽そのものが似合わないから被らないで」
だそうだ…
僕のお気に入りのえんじ色のニット帽は、悲しくタンスにしまわれ、永遠に陽の目をみることはなさそうだ。哀れなニット帽。
ニット帽を被っている人、ニット帽愛好者、ニット帽関係者及びニット帽方面の方々、誠に申し訳けありませんでした…

