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生活保護は必要経費

 私は地方公務員として3年程生活保護のケースワーカーをしていました。

 一般的に「生活保護は楽してお金をもらえるケシカランやつ」と思っていませんか?

 私が肌身で感じたことは、「生活保護受給者の約9割はどうにもならない。受給するよりほかの手段がない。」でした。

9割のうち大多数は高齢者です。


 読者は、「年金かけていないほうが悪い」とか思っていませんか?

 ケースワーカーは受給者の生い立ちを把握していますが、それはそれは壮絶な人生をおくってきている方が大多数です。

 私がその状況に置かれたら、この状況から脱却することは難しいと思わざるを得ない、年金をかける余裕などないのです。

 親からの虐待、配偶者からの暴力、近親者の犯罪による収入途絶など、一般人からするとありえない状況に置かれています。

 また、本人の知的水準が低い。障害を持っている。などがあります。

さて、残りの1割の話をしましょう

 働けるのに働かない。楽してお金をもらっている。傍目にはそのように見えます。

 いえいえ待ってください。彼らは社会不適合者です。

「働きたくない病」にかかっているのです。

 仮に社会に組み込まれ、働いたとしましょう。かなりの高確率で、職場に迷惑をかけます。

 さあここで、そのような1割の受給者に保護費を渡すことはケシカランとか思いませんか?

 少し話は脱線しますが、読者は現在それなりに平穏な生活をしているかと思います。

 その1割の方の保護受給をストップしてしまうと、この方々はかなりの高確率で犯罪に手を染めるでしょう。なのでこの方たちへの保護費支給は、一般庶民の「平穏に対する必要経費」と考えたほうがいいかと思います。

 だいたい、1人のケースワーカーが100世帯ほどを担当していますが、一般人が一生に一度経験するかしないかのようなことが、毎週発生します。

 犯罪、離婚、出産、死亡、失踪等です。 

 私が3年間で携わった保護世帯約200世帯のうち、働き口を見つけ、自立した世帯は2世帯でした。

 読者にとって、多いと思うか少ないと思うかはわかりませんが、私の経験談です。

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