AI時代の創作メモ|「好き」を曲げずに読者を増やす。『国宝』に学ぶニッチなテーマを多くの人へ届ける「翻訳」の力(#創作論 #Web小説 #note #エッセイ #書籍化 #国宝 #生成AI #画像生成AI)
こんにちは。こんばんは。
普段はラノベを書いている「うら表紙」と申します。
最近、初期のころから見ていたゲーム実況者さんの配信スタイルが大きく変わりました。
以前は、
一人で壮大な世界をコツコツ作り上げる動画が中心でした。
しかし今は、
100人規模の視聴者参加型企画がメインになっています。
その結果、
それまで伸び悩んでいた再生数が大きく跳ねました。
職人気質な配信に魅力を感じていた身としては、
「前の方が好きだったな」と少し寂しく感じます。
でも、これは仕方のない変化でもあります。
今のコンテンツ市場では、
細部までこだわり抜いた作品よりも、
多くの人が参加できたり、
気軽に反応できたりするコンテンツの方が
広がりやすくなっているからです。
文章の世界でも「わかりやすい文章」の方が
読まれやすいのと同じです。
つまり、
「強いこだわり」や「完成度」
だけでは届きにくい時代になった、
ということでもあります。
では、作品を広く届けるためには、
この配信者のようにコンテンツそのものを
変えなければならないのでしょうか。
私は、必ずしもそうではないと思っています。
そう考えるようになったきっかけが、
以前にも少し触れた映画『国宝』です。
あの作品は、歌舞伎という一般には馴染みの薄い世界を描いています。
決して題材を分かりやすくしているわけではありません。
それでも多くの人を惹きつけたのは、
「歌舞伎の物語」ではなく、
「一人の人間が芸に人生を懸ける物語」
として届けたからではないでしょうか。
歌舞伎を描いているようでいて、
人を描いている。
私は、
この「多くの人が作品へ入っていける形に変換する作業」こそが、
創作における「翻訳」なのだと思っています。
複雑な世界観を捨てる必要はないし、
難しいテーマを諦める必要もない。
ただ、その作品の魅力を、
読者さんが受け取りやすい形へ翻訳する。
翻訳の形にこだわれば、
作品の届く範囲は大きく変わるのではないかと思うのです。
テンプレが飽和している今のWeb小説市場では、
むしろそうした独自性のある作品が求められているようにも感じます。
「作品を変える力」ではなく、
「作品を今の読者に合うように翻訳する力」。
これからの書き手にとって、
この力はますます重要になっていくという気がしています。
あとがき:
つい先日、新作の異世界アニメを見ていて、いい年齢のおっちゃん主人公と15歳の少女が結婚する展開に仰天しました。検索の「なろう 気持ち悪い」はこういうところやぞ……と、思わず心の中でツッコミを入れてしまいました。本編で「ニッチなテーマの翻訳」について書きましたが、こうした倫理に関わる部分は「翻訳」以前の「モラルフィルター」の問題だと思うので、広く届ける過程でチューニングしてほしかったなと、少し考え込んでしまいました。
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カランコロン

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