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不登校支援の分かれ道『できるようにさせる支援』か『命を守るための支援』か


子どもの自死を減らすことが根底にある不登校支援ができる自治体

不登校の情報発信を始めて、結構年月が経ちましたが・・・
先月初めて、不登校のことでスライドを作って、登壇させていただくということがありました。

私のほかに、境港市 健康づくり推進課の方もお話されていて、
【自死を減らすには】ということがお話の大部分で、
境港市は、そのために教育と福祉の連携ができている様子。

そこで思ったのは、境港市の不登校支援は
【子どもの自死を減らす】
っていうのが根底にあるような。

だから教育と福祉の連携が上手く出来るんだろうな〜と

教育は「できるようにさせる支援」
福祉は「命を守るための支援」

な感じがあるような。(私の感覚ですが)

「できるようにさせる」
を優先したら、その連携は難しいくなるのかもしれない。

例えば、

【不登校者数を減らす】(できるようにさせる)

を不登校支援で目的にするのは・・・
(うん、まぁ、そうなるのは分からなくもないんですが・・・)

その目的だと、

「できるようにさせる」

に目を向けた支援をしがちになる訳で

でもそうなると、実はそれが子どもを主体性や自律から遠ざける場合が多くなってしまうことを知らない大人が多いんじゃないかと。

「できる方がいい」
「何か身につけさせないと」
という感覚から一旦離れて、
「命を守る」
「生きてるだけでオールOK」

にした方が、予後が良いというのは往々にしてあるし、その方が自己決定力が育まれるってのがあまり知られていないのかもしれない。

さらに、教育機会確保法を理解していない、または曲解している教育行政もまだまだ多い訳で、こういうことを自分ごととして見ていただけたら、子どもの命がもう少しは守られるのでは?

今年も相変わらずザワザワな9月1日

樹木希林さんがお亡くなりになる2週間前の9月1日のエピソードをご存知ですか?

そうそう、そう言えば、これ読んで思い出したこと。(余談)

2023年の6月、仕事のついでに東京で息子と参加したダイアログインザダーク
そこに初めて入って、その中の真っ暗闇で見えない相手と色んなやりとり、ちょっとした旅をしたような、そんな体験をした訳ですが・・・
暗闇から出てびっくり!
ご一緒していたのがなんと、当時の不登校新聞の編集長さん(石井さんじゃないよ)だったんですよ。偶然にも。

取材ついでに参加されたとのこと。(多分この記事)

すごい運命的
細々とですが動いていると、色んなことが繋がっているな~と。
私が編集とデザインに携わった不登校の段階表をお渡ししたら、既にご存知だったりして、なんかね、こういう活動って私がしなくてもいいことだったりするので(逆に子どもの不登校どうしたらいいのか、学校行政から教えて欲しかったことなので)、
たまにね「そんなことしてないで、もっと他のことを~」とか言われちゃうこともあるので(ある意味二次被害)、なんかそういうサプライズがすごく励みになったのでした。

・・・

と言う訳で、
今年も夏休みが明け、

お母さん方のザワザワした気持ちについて、お話しを聞くことが増えている今日この頃です。

毎年変わりません。
むしろ増えているのかも。

まだまだ多くの方が手探り状態。
子どもも親も、そして先生も。

私の子どもも数年リストカットが続いていましたが・・・
ひきこもり状態でゲームさえしなくなり、宙を見つめているお子さん「せめてゲームだけでもしてくれたら」というお母さんのお話や、不登校気味だったお子さんを自死でなくされたお話まで・・・

対話を重ね、その中身を聞いていくと、他人事では無くなっていく訳で

もはやこれは個人的な問題じゃない『personal is political 』とは

stand FMで、カナダでナレーターをされているOKEさんと
「パーソナル is ポリティカル」についてお話ししています。
(アプリ無しでも聴けるので、家事しながらや移動中に是非聴いてみてください♪)

情報を持つことで、もうちょっとなんとか出来ることだと思って、SNS、紙、音声、色んな形で情報発信を続けています。

主催はいつも福祉や子育ての課。そこに学校が変わりにくい理由がある

さて、8月に境港市 健康づくり推進課さんとご一緒させてもらい、境港の意識すごいなーと思った矢先、今度は、境港市 子育て支援課さんが、工藤勇一さん、木村泰子さんのお2人を呼ばれて教育講演会を開催されました。

今回もですが、全国的に教育委員会ではなく、福祉や子育ての課が主催というケースがとても多いんですよね。

ちなみに、先を行く自治体の教育委員会は、全教員欠けることなく工藤さんの研修受ける仕組みで工藤さんを呼ばれるというか、工藤さんがその方針、その条件で教員研修をされているようです。
例えば、流山市とか。

今、流山市では本当に沢山の民間の方がいろいろな場を作って下さっているそうで、そして去年は、工藤先生、木村先生が講演会に来て下さり、今年の夏休みは工藤先生が管理職のマネジメント研修、教職員全員向けの研修をされたそうです。
いじめの対策も、本当に頑張って進めておられ、まだまだ課題はありますが、進化を続けているとのこと。

教員の方が、工藤さん、木村さんのお話を聴いた場合、ちょっと苦しくなるというか・・・蓋をしてしまいたくなるというか・・・
やっぱりそういうのもあるようで、受け入れきれないのでは?という教育委員会が多いという話はよく聞きます。

でもね、今回の境港市の講演では、市長さんと教育長さんも参加され、じっくりお話を聴いておられました。
それから主催の方が「是非来年は教育委員会さんと共催で!」教育長さんを見て話されつつ、市長さんに予算のお願いも忘れず、壇上でそんなお話をされててナイスでした。
境港市が色んな課と連携取れてる感じがよく分かりました。

不登校リーフレットを全家庭配布できる自治体とできない自治体の差は?

もうひとつ境港市すごいなーと思ったこと。
米子の不登校親の会が中心になり、自費で作った不登校情報リーフレットを全家庭配布してくださったのもありがたかったです。

これいまだに、全国で教育委員会さんに拒否されることがホントに多いんですよね。
教育機会確保法的には、本来なら教育委員会が作って情報提供を早い段階でしてくれたらいいんですが、すごく抵抗がある印象を全国的で感じます。
私たち親がお願いしても、声なき一市民なのか・・・
だから、クラファンでお金を集めて制作したり、社協さんに作ってもらったり、私たちみたいに自費で作ったりが多いです。
でも近年、取り組み始めた自治体が増えているのも事実。
これから作ろうと思われた自治体さんは、文科省がリーフレットの雛形を作っているので、それが便利です。
それを元に作られる自治体さんが増えています。

冒頭でも書きました、
「できるようにさせる支援」
なのか
「命を守るための支援」
なのかで、リーフレットを配るかどうかさえ違ってくるのではないでしょうか?

不登校情報を保護者に提供・・・
「不登校にならないように、不登校を改善するために、良い生活習慣を子どもに身に付けさせられるよう、保護者に情報提供」
という自治体も実際まだあります。
不登校支援についての会議で「生活習慣を」と言っているフェーズの自治体は、まず情報不足だと認識し、不登校理解を深めなくてはいけない。
今までのやり方を変えるのは、受け入れがたいのかもですが。

理解を深めるには、親や先生の不登校理解の段階があることを知ること

最初に思いがちなこと、

例えば、

「怠け癖がつかないように」とか
「夜はちゃんと寝るように」とか

うん、まぁ、そう思いますよね・・・

色々やってみて、

そういうことじゃ無いな・・・
子どもがどうしいかしか無いのかもしれない・・・

って、親が薄っすら思いだした頃に、

外野から
「親がもうちょっと・・・」

って声が聴こえてきたり
例えば、祖父母とか先生とか、

この理解の段階のズレに右往左往しちゃう訳で。

その向こうがあるよってのを言語化したマインドマップを作ってみました。
(めっちゃ細かくて見るの嫌になりそうなヤツですけどw)


不登校支援が、大人の勝手な解釈や自己満足になっていないか再確認を

全部じゃないけど

先生や大人が「教えてできるようにさせる」っていうのは、やりがいがあることで、でもそこから離れなきゃいけない時は結構あるんじゃないかと。

「見守る」とか「待つ」ことが大切です

と言いつつ、実際どうしたらいいのか分かってないとか、

「全部子どもに決めさせています」

って言いながら実は真逆のことをしてる大人は、自分もそうだったけど、かなりたくさんなんだと思う。

それは、大人たち自身、子どもの頃にそんな対応をされてこなかったから、やり方を知らないだけで、だから大人自身が自己決定力があんまり育めてなかったのかも。

だけど、

できる・できないの向こう側

すごい可能性があるんじゃないかと思う訳で、それを見に行きたいから活動している部分も大きいです。

主体的に自己決定した先の広がりと繋がり

私が情報発信している、学校教育と不登校情報LINEオプチャは、現在170名になり、この日はその中から広島、隠岐、出雲、松江などなど遠方からもこられててなんかオフ会みたいになっていました。
(来場者の1割ちょっとが知り合いみたいな状態に)

私たちは、これまで何度も何度も工藤勇一さんや木村泰子さんのYouTubeを穴が空くほど観続けてきたので、内容的には目新しさはなかったのですが、やっぱりリアルなエネルギーは良いですね。
そういうものに触れたいのと、再確認したいところもありました。

今回の講演の内容と近い内容のYouTube
青森県教育改革有識者会議の動画

茨城県教育研修センター エドカフェ
(今のところ36回まであるので、深堀されたい方は全部どうぞ~)


一緒に参加した皆さんとおしゃべりする時間はあまりなかったけど、語らずとも通じ合える安心感がありました。

会場にはそれ以外にも、

以前撮影のお仕事をさせていただいたお客さまも偶然数名(職業カメラマン)
小学校の先生や~
畑繋がりの方や〜
ご近所さんや〜
一緒に公民館報を作っている方や~
昔お仕事ご一緒した方や~
20年ぶりの方や〜

色んな繋がりが

今ここでギュっとなるのかー

って思うと、

これまで私が主体的に自己決定し、考え、表現し、チャレンジしてきたことが繋がった感じがして、

不思議で面白い気持ちになりました。皆さまありがとうございました。

じゃあ、私たちは何をすればいいか?

繋がること

この一ヵ月は特に、学校に行きづらい子どもを持つ親同士、そういう当事者同士で会うことがたくさんでした。
皆さんがおっしゃるのは当事者同士で全然繋がれないということ。

当事者になったとて、当事者同士で話す場があることを知らない人も多くて、巷でもあまりそういうことが知られていなくて、案外学校行政がそういうことに消極的だったりということもあり、今まさに困っていても、どうしていいのか分からず、手探り状態の人が実はかなり多いのです。
理解が進み、そんな場を作り始めた学校行政がチラホラ増え始めています。

知ること

不登校の支援を効果的にしようと思うならば、当事者理解が少しは必要です。

不登校の子は、何故生活習慣が乱れ、何故メディアまみれになるのか、何で親はそれを止めようとしないのか・・・

と思われることでしょう。

そこには理由があること。

でもちょっと信じにくいというか、想像しにくいというか、だから伝わりにくいけど、それがどうしてなのか、当事者から丁寧に聴き取り、掘り下げないと始まりません。

悪循環を止めること

もちろん、全てのことは分からなくても、そこに手を伸ばして触れようとしない限り、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを増員し、別室を増やしても、不登校支援が空回りして、子どもの人権を侵害していることが起こるんじゃないかと。

それはただの批判ではなく、実際そんな体験談をよく聞く訳で。
なんだろう・・・この悪循環・・・
と思わずにはいられなくて。
先生も苦しくなっているという現実はやっぱりあるし。

不登校の子に居場所、居場所と言われることは増えていて、

それはもちろん必要なのは必要ですが、でも、それではちょっと本質から遠のいちゃうってことがあって、
学校に適応できないならこっち、みたいな、切り分けることを繰り返していていいんだろうか?

不登校支援に特化した学校外の学びの場のモデルを作っても、学校教育の現場、自分の地域の普通の学校に浸透しにくいということが、やっぱりずーっとあるのでは?

と、数十年居場所作りをされてきた方もそうおっしゃっていて、私も正にそう思う訳で。

方向を確認すること

不登校支援はやはり

「命を守るための支援」
「生きてるだけでオールOK」

のマインド、その方向で、

「何かが出来るように」
「再登校できるように」

は、やめることが大切。

再登校というのは、自死や自傷行為につながることが意外とあることを知っていないといけない。
「学校に行けるようになって良かったですね♪」
なんて、とんでもなかったりする。

学校に行きづらい子どもだけでなく、

全ての子どもに「生きてるだけでオールOK」のマインドで関わることが大切。

全ての子どもに「何かが出来るように」ってことさえやめるくらいの覚悟が要るのかも。
極端に言えば「教える」ってことさえも・・・
もしかしたら教えずに教えるっていうのは出来るかもしれない・・・(日本語が変ですけど)

対話すること

教育会議で「生活習慣が大事」とか、例えひと言でもそのワードが出る自治体は、子どもの命を軽んじていて、かなり情報不足で現状を把握していない状態なのかも。

でも、そうかもしれないと、気付くところからがスタートです。

そして、立場を超えて対話することが必要。

子どもの命を守るために。

今、今、今、
子どもが楽しく過ごせるために。

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