身体の声を尊重するファスティング
ご訪問いただきありがとうございます。
風の家アトリエの岸真由美です。
断捨離で、処分する荷物をすべて廃棄して、
ひと区切りついた頃、夫が旅に出ました。
私は愛犬と一緒に
静かな時間を過ごそうと思っていました。
この1カ月ほど、断捨離で毎日のように
汗を流し、かなりの肉体労働をしてきました。
「私、頑張ってきたもんなぁ」
そんな自分へのご褒美に
美味しいものでも食べようかな。
夫を空港まで車で送っていき
帰りに食材を買ってきました。
引きこもりが大好きな私は
ひっそりと自宅で美味しいものを
いただきながら、
静寂を楽しむつもりだったのです。
ところが、その翌日。
瞑想をしていると、ふと自分の内側から、
「ファスティングはどうかしら?」
という感覚がやってきました。
以前の私なら、
「せっかくひとりなんだから、美味しいものを食べて、まったりと過ごそう」と、
そのまま食べていたかもしれません。
でも今回は違いました。
身体との対話を続けてきた中で
身体が「そうしたい」と
伝えてきているように感じたのです。
だったら、身体の声を尊重してみよう!
そう思い、一日だけのファスティングを
することにしました。
ひとり時間の中にも
外出予定が入っている日があったので、
今回は一日だけすることにしました。
何日間やると決めるのでもなく
何かを達成するためでもなく
「今の身体が休みたいと言っているから、
休ませてあげる」
そんな気持ちで始めました。
消化に使うエネルギーを休ませる
この1カ月間、断捨離でずっと
身体を動かしてきました。
家の中の物をひとつひとつ見直し、
運び、整理し、処分してきました。
身体も頭も毎日かなり働いていたと思います。
だからこそ、
「消化に使うエネルギーまで少し休ませてあげたら、身体全体が休息モードに入れるかもしれない」
そんなふうに感じました。
ファスティング中は、
普段とは身体の状態が違うせいか、
うたた寝をしたり、昼寝をしたり。
一日に3回くらい眠っていました。
軽く掃除機をかけ、洗濯をして、
愛犬のお世話をする。
それ以外は、
テレビをぼーっと眺めて過ごしました。
何もしない。
頑張らない。
ただ休む。
断捨離の期間は、私にとって忙しい日々が続き、交感神経も高ぶっていたのだと思います。
だからこそ、何かをするためではなく、
全身を休ませるためだけに過ごした一日は、
とても意味のある時間になりました。
ファスティングの翌朝は、
回復食として、具なしのスープと、
プレーンの豆乳ヨーグルトを
少量いただきました。
すると1時間ほどして
しっかりとした排便がありました。
食べ物が胃に入ると、大腸の動きが活発になる「胃結腸反射」という自然な反応があります。
ファスティング中に消化管への負担が
減っていたこともあり、
食事を再開したことで腸の動きが
スムーズに起こったのかもしれません。
そして、この日はヨガのレッスンの日でした。
私が通っているヨガは、
ポーズを完成させることよりも
「今、身体は何を感じているのか?」
ということを大切にするヨガです。
呼吸がどこに入っているのか。
どこに違和感があるのか。
その場所にゆっくり呼吸を入れていく。
身体が緩んだあとに、何を感じるのか。
何かを得ようとするのではなく、呼吸とともに、
「今、ここにいる」
という時間を味わいます。
私にとっては、
とても身体との対話を深めやすい時間です。
ファスティングの翌日のヨガでは、
いつも以上に自分に集中出来ました。
そして不思議なほど、
身体の声がわかりやすく感じられました。
「ここはもう少し伸ばしたい」
「ここは緩めたい」
「今はこれ以上しなくていい」
そんな身体からの小さなサインが、
いつもよりはっきりと感じられるのです。
身体を休ませたことで、身体との関係が
少し近くなったような感覚がありました。
休むことそのものは豊かなことだと
わかりました。
一日だけのファスティング。
それは、何かを我慢するための
時間ではありませんでした。
身体の流れに耳を澄ませる時間。
身体にただ身を委ねる時間。
そして、
「休むことそのものにも、大きな価値がある」
ということを、身体で実感する時間でした。

ファスティングが終わってからも、
2日ほどは眠気が来たり、
回復食に気をつけたりして
いつもの日常に戻るまでには
少し時間がかかりました。
でも、そこを過ぎて日常に戻ってきたときは
頭の中が、とてもクリアになっていました。
思考が静かで、身体も軽やかです。
そして、自分の内側にある静寂が、
以前より一層深くなったように感じました。
消化に使っていたエネルギーを
一時的に休ませたこと。
身体を動かすことを減らしたこと。
そして、何もしない時間を自分に許したこと。
それらが重なって、身体も思考も、
少しずつ本来の静けさに
戻っていったのかもしれません。
一日だけのファスティングでしたが、
私にとってはとても豊かな時間でした。
美味しいご馳走をいただくことよりも。
どこか素敵な場所へ出かけることよりも。
ただ家にいて、身体を休ませ、
静かに自分と過ごすこと。
それが、こんなにも豊かだったなんて。
そんなことを
身体を通して教えてもらった気がします。
ひとりの時間を持てたこと。
身体の声を聴く時間を持てたこと。
そして、身体との対話を
少し深めることができたこと。
そのすべてに、
「ありがとうございます」
という気持ちが湧いてきて、
自然と合掌していました。🙏
私は今、とても満ちています。

