がんばれ!日本! | ワールドカップ 決勝トーナメント 日本 vs ブラジルをAIシミュレーションしてみた
2026年北中米ワールドカップ、決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)で、日本代表はサッカー王国ブラジルと対戦します。
前回のスウェーデン戦もAI予測をしてみました。
期待通り、予選を突破してブラジル戦に対する日本国内の期待は否応なく高まっています。
しかし、海外のブックメーカーや分析機関は、この一戦をどう見ているのでしょうか。
本記事では、感情を一度脇に置き、海外メディアの客観的分析と、市場が織り込んだ「実際の勝率」をデータで読み解いてみました。
*前回は、日本語のみのデータで確認したので日本寄りだったような気がして。
では、AIさんよろしくお願いします!
基本情報と「市場(ブックメーカー)の見立て」
試合は日本時間6月30日午前2時、ヒューストンのNRGスタジアムでキックオフ。20年ぶりのW杯での日本対ブラジルとなります。
海外のブックメーカーが提示する勝敗オッズは、最も「客観的な期待値」を示すデータといえます。世界中の資金が実際に動いている数字であり、願望の入り込む余地が少ないからです。各社をまとめると、以下のようになります。
DraftKings:ブラジル -135(勝利本命)、日本 +390、引分 +280
bet365:ブラジル -138、引分 +260、日本 +425
ESPN/各社平均:ブラジル勝利 -135前後、日本勝利 +390前後
これを勝率(暗黙確率)に換算すると、おおよそ次のようになります。
ブラジル勝利:約55〜58%
引分:約23〜25%
日本勝利:約18〜20%
さらに注目すべき点があります。勝敗単独への賭けの96%がブラジルに集まっているのです。一般のベッターの心理は、完全にブラジル優位に傾いていることがわかります。
【補足】決勝トーナメントなのに、なぜ「引分」のオッズがあるのか?
ここで多くの方が疑問に思うはずです。
「決勝トーナメントは引き分けがないはずなのに、なぜオッズに引分があるのか」と。
これは、データの定義を正確に押さえる上でとても重要なポイントです。
答えはシンプルで、ブックメーカーの勝敗オッズ(マネーライン/1X2)は、原則として90分(前後半+アディショナルタイム)の正規時間の結果だけを対象にしているからです。延長戦とPK戦は含みません。
決勝トーナメントでは、最終的に必ず勝者が決まります。ただしその決着のプロセスは、90分で決着 → つかなければ延長30分 → それでもつかなければPK戦、という段階を踏みます。勝敗オッズはこの一番最初の「90分時点でのスコア」に賭けるものなので、90分終了時に同点であれば「Draw(引分)」が的中という扱いになります。
つまり、決勝トーナメントにおける「引分」とは「90分では決着せず、延長に入った」という意味なのです。先ほどのオッズは、正確にはこう読み替えられます。
ブラジル -135 = 90分でブラジルが勝つ
日本 +390 = 90分で日本が勝つ
引分 +280 = 90分で同点(=延長・PK戦へ突入)
なお、延長以降の決着まで含めて「どちらが最終的に勝ち上がるか」に賭けたい人向けには、ブックメーカーは別建てで「To Qualify(勝ち上がり)」というマーケットを用意しています。こちらは延長・PKまで含めた最終的な突破確率を示すオッズで、当然ながら引分の選択肢はありません。
この「90分基準なのか、勝ち上がり基準なのか」を区別して見ることが、データを正確に扱う第一歩になります。
海外メディアの分析 — 数字で見る「日本評価」
単なる格下扱いではない点が、今回の特徴です。
客観指標で日本を評価する声が複数あります。
Optaのモデルによる優勝確率は、ブラジル6.1%に対し日本1.3%。この数字だけ見れば差は歴然です。しかし、日本のグループステージの内容は高く評価されています。
3試合でのハイターンオーバー(高い位置でのボール喪失)はわずか11回。これはスペインとオランダに次ぐ少なさです。1試合あたりの平均ポゼッション回数は2番目に少なく、完全にゲームをコントロールして相手に良い形のトランジションをほぼ与えていない、という分析がなされています。
三笘、南野、遠藤という主力を欠きながら、上田綺世(2ゴール1アシスト)と鎌田大地(3ゴール)が得点源になっている点も評価されています。
Yahoo Sportsのアナリストはさらに踏み込んでいます。「日本は良いチームで、パスを回しプレスをかけ素早く攻める。日本はヴィニシウスを誰よりも抑えられるし、ブラジルの弱点を突ける」とし、日本が負けない方(勝ち+引分)に賭けることや、延長以上に持ち込む方に賭けることを推奨しています。
両チームのコンディション(客観的事実)
ここが勝敗を分ける最大の変数です。
ブラジル側の状況としては、ラフィーニャをハムストリング負傷で失ったものの、ヴィニシウス(4ゴール1アシスト)、マテウス・クーニャ、イゴール・チアゴ、マルティネッリ、ラヤン、エンドリックらが残ります。
グループC首位通過で3試合1失点という、グループ突破国で最も堅い守備記録を誇ります。
一方で、アンチェロッティのブラジルは今年モロッコ、エジプト、パナマ、クロアチア、フランスにいずれも失点しており、決して鉄壁ではないという指摘もあります。
日本側の懸念は、久保建英が左膝の負傷から回復途上にあること、板倉滉がスウェーデン戦で筋肉の違和感から途中交代したことです。
三笘薫、南野拓実、遠藤航といった主力を欠く状況での戦いとなります。
「前哨戦」のデータ — ただし割り引いて見るべき
昨年10月の親善試合では、日本が前半0-2から後半に南野、中村敬斗、上田のゴールで3-2と逆転勝ちし、A代表14試合目で初勝利を挙げました。
ただし、このデータには専門家が警鐘を鳴らしています。BetMGMによれば、あの試合でブラジルはガブリエルとマルキーニョスという主力CBを欠いたローテーション守備陣だった、とのこと。日本の攻撃パフォーマンスは健全な懐疑をもって受け止めるべき、という見方です。つまり「逆転勝ちの再現」を安易に期待するのは危険だということです。
ちなみに、両者の通算成績は日本の1勝2分11敗です。
試合展開シミュレーション
各種データを統合した、最も蓋然性の高い展開を描きます。
前半:ブラジルがボールを持ち、日本はミドルブロックで構える
ブラジルはヴィニシウスを前線に残し、ミドルブロックからのカウンターを狙うのが基本線です。ただし格下相手では主導権を握りにくる可能性が高く、日本は無理に前から行かず堅守速攻の構えを取るでしょう。日本の強みである「ボールを失わない設計」がそのまま機能すれば、前半は0-0で進む確率が高いと見ます。最大の危険は、ヴィニシウスとの個の対決における一瞬の決定機と、ブラジルが得意とするセットプレーです。
後半:ゲームが開いてからが日本のチャンス
BetMGMの予想は「両チーム得点(Both Teams to Score=Yes)」。複数の専門家が「点の取り合いになりやすい」と見ています。日本が前田大然・伊東純也のスピードで縦に速く出られれば、ブラジルの両サイドバック裏は明確な狙い目です。Yahoo Sportsも、中盤を抜けてブラジルの弱点であるサイドバックを突けると分析しています。
予想スコア分布(統合モデル)
各種データを統合した、スコアごとの発生確率です。
ブラジル 2-0(最有力/約16%):bet365が「自然なスコアライン」と位置づける、ブラジルが質で押し切る展開
ブラジル 2-1(約14%):両者得点、ブラジルが地力で勝ち越し
ブラジル 1-0(約12%):ヴィニシウス1発、日本は守るも崩せず
1-1 → 延長/PK(約13%):日本が食らいつき、勝負はもつれる
日本 2-1/2-2からのPK勝ち(約10〜12%):親善試合の再現に近い、日本の理想形
日本勝利(90分内)(合計 約18〜20%)
総合的な日本の突破確率(延長・PK含む)は、約30〜35%と見ます。90分での勝利に限れば約18〜20%ですが、ノックアウトの一発勝負である点、日本が延長に持ち込む力を持つ点を加味すると、ベスト16進出の現実的な可能性は3割強と見るのが妥当です。
いかがでしたか?
過去の実績からすると、当然ブラジル有利なのは動かないと思いますが、過去の戦績から見て勝率が2割ー3割というのは割と高いのではないか?と個人的には思っています。
楽しみにしてキックオフを待ちましょう!
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