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英語の「fire」に加え、最近はライフスタイル用語の「FIRE」が登場。十分な資産形成で経済的に自立し、早期リタイヤ後は資産運用で生活を支え、新しいビジネス創造や趣味に没頭する生き方です。

英語の「fire」は、文脈によって、実に多くの意味を持ちます。
fire は「火、発射、勢い、情熱、クビ」イメージです。

There is a fire.  火事だ。
The wood is firing well.  木がよく燃えている。
He fired a gun.  彼は銃を撃った。
Ready, aim, fire!    用意、狙え、撃て!
The engine won’t fire. エンジンが点火しない。
Fire me an email later. 後でメール送って。
He fired back an answer.  彼は即座に答えを返した。
She fired questions at him.  彼に質問を浴びせた。
The speech fired the audience.  その演説は聴衆を奮い立たせた。
The movie fired his imagination.  その映画は彼の想像力を刺激した。
This music really fires me up.  この音楽は本当に気分を盛り上げてくれる。
This song is fire. この曲、めっちゃいい。
She was fired.  彼女は解雇された。

これに加えて、最近は、ライフスタイル用語としての「FIRE」が登場してきました。

FIRE」は、Financial Independence, Retire Early 「経済的自立と早期リタイア」を意味します。 経済的自立とは、十分な資産を形成し、生活費を資産運用などで賄えたり、収入源を確保することを言います。早期リタイアとは、定年前に仕事を辞め、自分で時間の使い方を決められる状態になることです。

つまり、FIREとは、働かなくても生活できる資産を作り、早めに仕事を辞めて、その資産運用で生活を支えながら、自由に生きる、という考え方です。

一般の会社員の場合の早期リタイアは、50歳代頃に会社の早期退職制度に応募して、割増退職金を獲得して、これまでに自身が蓄積した金融資産などで、老後の生活資金を確保します。老後は、年金を軸として、生活費と年金収入との不足分をこれらの貯蓄を切り崩しながら余生を過ごしていきます。なんとなく受け身的な生き方のイメージです。

これに対して、FIREでは、もう少し前向きな生き方のイメージがあります。若いうちから、会社員としての本業での収入に加えて、副業でも稼ぎ、さらで金融資産への投資などで、資産形成をします。十分に資産が形成されたところで、経済的自立を確保します。

そこで、本業を早期リタイアし、その後は、資産運用による運用益で基本的に生活を支えつつ、好きな副業を発展させ、新しいビジネスを創造したり、フリーランスとして収入を得たりします。家族とゆっくり過ごしたりできるだけの時間的余裕を作れ、ボランティアや、趣味に没頭したりしながら生活していくこともできます。

FIREは、社会からのドロップアウトではありません。会社員生活で燃焼しきって、残りの人生を余生として過ごすことでもありません。経済的自立を獲得した後に、様々なことに挑戦します。ボランティアで困っている人々を助けたり、授業料を賄えれば大学での学び直しもでき、自分の可能性をさらに大きくします。自由な発想で、新しいビジネスを創造することもできます。

ただし、FIREは魅力的ですが、安易に踏み切るのも危険です。資産形成がまたまだ不十分なのに期待だけで踏み切ったり、特段、副業、ポランティア、趣味などでやりたいこともないのに無計画に踏み切ったり、会社員を継続するのが単に嫌で強がって踏み切ったりすると、その後の生活が成り立たなくなるリスクを抱えてしまいます。

会社を早い段階に辞めると、厚生年金から国民年金に移行し、老後に受け取れる年金額も減ってしまいます。世の中が少子化で人手不足の中で、仮にうまく行かなくても、いつでも再出発の就職ができると安易に考えるのは危険です。FIREを考えるのであれば、むしろ、普通の会社員以上に、自分の生き方をしっかりと見つめ直す必要があります。

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