「厳しさより、愛のある指導を──経験は再現できないからこそ」
出世した生命保険の支社長の話。
あるきっかけで、とある会社の支社長に会った。とても若い。支社長と聞けば、私は勝手に40代を想像していたけれど、彼はどう見ても35歳には届かないくらいだった。
どうしてこんなに若いのに……と興味を持った。まさか二世三世ではないだろう・・・
聞くと、最初はまったく成果が出ない営業マンだったらしい。
それでも彼は努力家で、血のにじむようなピンポン(訪問)を何度も繰り返し、報われない日々を過ごしていたという。
そんなある日、上司が他社に引き抜かれ、ついでのように彼も移籍した。
新しい会社は教育体制が整っていて、知識だけでなく、日々の反省会やロープレも徹底していたらしい。
「で、お客さんはなんて言ったの?」「***って言いました」「そういう場合は間をあけて、こう言わないと」
——そんなやり取りを、きっと毎日のように続けていたのだろう。
彼が「根性と真面目さ、そして最後は素直さが大事です」と言ったとき、私はその裏にある血と汗と涙を想像した。
そうやって彼は、努力と素直さで支社長の座をつかんだのだ。
その彼が、ふとつぶやいた。
「もっと厳しくしたほうがいいのかなぁ。」
それは部下のためを思っての言葉だった。
厳しさを知っているからこそ、そう言ったのだと思う。
でも私は少し考えた。
もし“有能で若い上司”が厳しさを振りかざしたら、どうなるだろう。
会社の中に金切り声が鳴り響くかもしれない。
よくある話だ。できる人が出世する。けれど、みんなが同じようにできるわけじゃない。
世の中には「教え方の本」なんて腐るほどあるけれど、全部読んで実践できる人なんていない。
人をどうやって育てるか。私は思う。
絶対に、自分の経験を当てはめてはいけない。
相手は、自分とはまったく違う人間だから。
この前、ラジオにゲストで出たときにも言った。
「自分の経験は、自分だけのもの。恋に百戦錬磨だったとしても、他人の恋はまったく別物だ」って。
人生相談は、年を取ったからできるものじゃない。経験豊富だからできるわけでもない。
——話が少しそれたけれど、彼には、自分の経験なんか横に置いといて、率直にアドバイスできたらいいのにな、と思った。
できれば、“愛のあるアドバイス”を。
その場に同席していた、別の営業さんが言った。
「僕はお客さんが間違った投資方法を言ってたら、“それ間違ってますよ”って言っちゃうんです。」
その場は“個性だね”という感じで流れたけれど、私は少し引っかかった。
いろんなタイプの人に受け入れられないと、営業は続かない。
私ならその人にこう言う。
「それは、お客さんが損してしまうから言ってしまったんだよね? その気持ちは大事だと思う。でも、お客さんが反発してきたときには、“お客さんに損してほしくないから言ったんです”って、ちゃんと伝えよう。」
もし私が“愛のある上司”なら、そう言うと思う。
厳しさや正しさよりも大切なのは、愛のある伝え方。
成長とは、誰が導いても同じように育つ“再現性のあるやり方”であるべきだと思う。
それはきっと、愛なんだ。
百戦錬磨であっても、他人の人生には新人として向き合う。
経験を誇るより、相手の中にある「まだ見ぬ可能性」を信じるほうが難しい。
でも、そのほうがきっと人は伸びる。
努力は真似できる。
けれど、愛し方は真似できない。
続きは愛のある姿勢って??
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努力は真似できる。
けれど、愛し方は真似できない。
——そんなことを、ある夜、ある人との会話から思い出した。
風に導かれて、今日もまた、人の心に少しだけ光を灯せたらいいな。
📻 ラジオ出演のお知らせ
このたび、夢のたね放送局・神戸局
番組『今日も明日もポジッピー』に
ゲストとして出演させていただきました。
🗓 放送日
・本放送:11月16日(日)19:30〜20:00
・再放送:11月23日(日)19:30〜20:00
🎙 番組ページ
👉 今日も明日もポジッピー|夢のたね放送局
自己紹介もかねて私自身のことをお話しています。
ぜひ、お聴きください🌿
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