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マイクロプラスチックを体外へ排出する成分


知らない間に体内に蓄積されているマイクロプラスチック。これが健康へ大きな影響があるとして注目されています。

懸念される健康被害

研究で以下のような影響が報告されています。

1.  消化器系
腸粘膜の炎症、腸内細菌叢の乱れ、腸壁透過性の増加(リーキーガット)。これが全身性炎症や代謝異常につながる可能性。 

2.  心血管系
頸動脈プラーク中にMPが検出された患者で、心臓発作・脳卒中・死亡リスクが約4.5倍高かったとするイタリアの研究。
動脈硬化促進の懸念。 

3.  神経系・脳
認知症患者の脳に健常者の最大10倍のMPが蓄積した報告。
酸化ストレスや炎症による神経毒性、認知機能低下の可能性。 

4.  生殖・内分泌系
ホルモンバランス乱れ、不妊リスク向上、卵巣機能低下、胎児への影響。BPAやフタル酸エステル類などの添加剤が吸着・放出され、内分泌かく乱作用を発揮。 

5.  呼吸器系
肺への沈着による炎症、喘息悪化、肺がんリスクの可能性。 

6.  その他の影響
免疫異常、酸化ストレス、DNA損傷、炎症性サイトカイン増加、がん(大腸がん・肺がん)リスク、代謝障害。
ナノプラスチックは血管や血脳関門を通過しやすい。 

粒子自体による物理的刺激・炎症に加え、吸着した重金属・農薬・添加剤の影響が大きいとされる。

そんな中、自然由来の成分キトサンが、マイクロプラスチックを体外に排出する助けになる可能性が、科学的研究で明らかになってきました。
この最新の研究を調べてみました。

キトサンとは?

キトサンは、エビやカニの殻に含まれるキチンから作られる天然物質です。
キノコ類にも関連成分が含まれています。
すでに栄養補助食品として広く販売されており、脂肪の吸収を抑えたり、コレステロール値を下げたりする効果で知られていますが、最近はマイクロプラスチック排出効果が新たな注目を集めています。

ラット実験で明らかになった効果

東海大学などの研究チームが実施した動物実験では、以下のような結果が出ました。

•  ラットにポリエチレン製マイクロプラスチックを混ぜた餌を与える
•  キトサンを同時に摂取させたグループと、与えなかったコントロール群を比較

結果
•  コントロール群
摂取したマイクロプラスチックの約 83.7% を排出

•  キトサン群
なんと 115.6% を排出(100%を超えたということは、体内に事前に溜まっていた分も排出された可能性を示しています)

さらに、腸内(特に盲腸付近)に残るマイクロプラスチックの量も大幅に減少しました。
盲腸はマイクロプラスチックが溜まりやすい場所で、そこから有害物質が吸収されるリスクが指摘されています。
キトサンはこのリスク軽減にも役立つかもしれません。

メカニズムは?

キトサンは胃酸環境で正電荷を持ち、マイクロプラスチックや胆汁酸などに結合しやすい性質があります。
この吸着作用により、消化管内でプラスチックを捉えて便とともに体外へ排出すると考えられています。

人間への応用は?

人間での大規模・長期研究はまだこれからです。
ただし、小規模ながら人間を対象にした予備的な報告もあり、キトサン摂取で糞中のマイクロプラスチック排出量が増加した例が確認されています。
日常的には、エビ・カニなどの甲殻類やキノコ類を積極的に食事に取り入れるのが自然な方法です。
サプリメントとして摂取する場合は、信頼できる製品を選び、推奨量を守りましょう。

参考

東海大学ほか研究 / Scientific Reports

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