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ワーホリ中、日本企業で人生初のクビ宣告。

こんにちは!
オランダの冬はいつも曇りで、雨が降っていて、寒くて、最悪…
というイメージだったのですが
年明けからは天気が良い日も多く、あまり寒くなくて最高な今日この頃!


そんな前置きとは打って変わって
年末のクリスマスの翌日、まるでクリスマスプレゼントかのごとく
オランダで人生初めてのクビ宣告をされました。
しかも、日本企業で働く外国人から…。

まさかこんな真面目な自分が
クビを宣告される日が来るとは夢にも思っていなかったので
悲しいというよりかは驚きで
まさに「唖然。」と言った感じでした。笑

この経験で、私自身も色々考えさせられることがあったので
今日はその実体験と私の思いをここに記しておこうと思います。



念願のアパレルショップ店員に!


まず、私がオランダでやりたかった仕事の一つに
アパレルのショップ店員になりたいという気持ちがありました。

学生時代は飲食店でしか働いたことがなかったため
別業種にチャレンジしたかったのと
会社員時代は繊維商社で働いていた経験から
服を作る仕事をしていたため
服を売る現場を知りたいという思いからでした。



そんな時たまたま求人サイトで見つけたのが
(機密漏洩の問題からその名を書くことはできないのですが)
日本人で持っていない人はいないであろう
オランダにある日本企業の大手衣料品店でのアルバイトの募集でした。


応募したのが9月、
それからしばらく音沙汰がなかったので忘れていたのですが
10月末に返信が来て面接に行きました。


そしたらまさかのグループ面接。
「聞いてないよ…。」と思いつつ、拙い英語力で
日本人であり、アパレル系の会社での勤務経験があることをアピール。


後日、採用通知が届きました。
そこから最初の働く日を指定されたのですが
すでに予定があったため、さらに1ヶ月後の11月後半に最初の出勤。
応募してから働くまで3ヶ月もかかりました。



アルバイトにも徹底した新人研修がある!?



当日、現地に行くと他にも採用された人達が集まっていて
私を含めて13人の同期がいました。

そして最初の3日間は、まさかの新人研修。
外国人の店長が付きっきりで指導してくれました。
日本での新卒社員時代もここまでちゃんとした新人研修はなかったし
アルバイトにここまできっちりとした研修をすることに驚きました。
しかも外国で、さすが日本の大企業。

実はこの研修中にも1人がクビになりました。
アフリカ系の30代前後の女の人で
英語があまり得意ではない上に
みんなよりも理解度が悪かったのは事実です。
それでも同期のみんなも優しくヘルプしてあげていました。

3日目のお昼休憩の後、店長から
「あの子は業務が理解ができず、みんなの足を引っ張っています。
 ここは大人数が働く場所だから集団行動が重要です。
 だからこの時点で辞めてもらうことにしました。」

みんな唖然。
「まじか。」と思いました。
日本にいたら、どんなに仕事ができなかったとしても
こんなすぐにクビにされることはないと思います。
少なくとも、私の今までの経験上…。

そんなこんなで、かなりハードな研修は終わりました。



フレンドリーな職場の同僚達


晴れてようやく現場の仕事。
働き始めると今までの研修とは打って変わって
とても楽しかったです。
最初の1週間は、新人には必ず教育担当者が付いて
仕事内容を丁寧に教えてくれました。

働くスタッフはみんなとても優しくて
分からないことを聞くと、全員が素敵な笑顔で教えてくれて
たくさん助けてもらい、本当に親切でした。

そこで働く日本人スタッフも
みんなが毎回会う度に必ず声を掛けてくれて
ここでの生活のことだったり
私が英語で分からないことを日本語で教えてくれたりと
本当に良くしてもらいました。

同期達も一緒にハードな3日間を過ごしたおかげで
絆が深まり、お互い助け合いながら声を掛け合って仕事をしていました。
まさかオランダで「同期」と言った存在ができるとは
思ってもいなかったのでとても嬉しかったです。



ついに、事件は起こった。


そんな感じで順調に働いていたつもりだった私ですが
不運が始まったのは、クリスマスの翌日のことでした。


クリスマスは祝日のため休業だったので
通常のスケジュールから勝手に時間が変更されており
私の出勤時刻がいつもより30分早められていたのに気が付かず
遅刻したことから悲劇は始まりました。

遅刻で怒られることはなかったのですが
出勤最初の業務に、今までやったことのない業務が入っていたため
「誰かにこの業務を教えてもらいたいです。」
と、マネージャーにお願いしたところ
たまたまその場にいた店長が指導係になることに。


そしたら突然、
「なんでまだこの業務をやったことがないの?!」
と言われ

「今まで私の業務スケジュールに入って無かったです。」
と伝えたところ、嫌な顔をされ
そこから店長の私に対する態度が急変しました。

「あなたは1ヶ月もここで働いているのに何をしてたの?」
「この意味が分からないでどうやって働いていたの?」
「なんで分からないことは聞かないの?」
呆れた眼差しで怒鳴ってくる店長。
理不尽な英語での説教と質問攻めに、私の脳は完全にパニック。


アジア系の訛りがかなり酷い店長の英語は
何を言っているのか理解するのがただでさえ困難な上に
脳内がパニック状態になっている当時の私は
店長の英語が呪文のように聞こえ
全く意味が分からず
何も言葉が出てこず
店長の中で私は
英語も理解できない「無能」とみなされました。


お昼休憩の後、店長に別室に呼び出されて
突然クビ宣告をされました。

「2ヶ月は試用期間だからこちらにも辞めさせる義務はある。」
とのことで、解雇書に署名させられました。


そこには日本人のマネージャーもいて
気まずそうな顔をしながらも

「あなたは仕事が遅いし、ここには合ってないだけだから。」
「他の所でも働いてるって言ってたから仕事には困らないよね??
 そっちで頑張ってね!」

と適当な事を言われましたが
理由は完全にその時の出来事でした。

日本語なら事情を簡単に説明できただろうに
もはやその日本人マネージャーに伝えれば誤解を解けただろうに
ただ、その時の私は何も言い返せませんでした。


突然のクビ宣告に対して私が思ったこと


私はこの1ヶ月、
自分なりに精一杯、真面目に働いてきたつもりでした。

こんな会社に忠実なアルバイトを辞めさせるなんて
単純に「見る目がないな。」と思いました。


私はこの職場で仲の良い人もたくさんできました。
不器用な英語でも、なんとか頑張って働いていました。

でも、
私がここでどんな風に働いていようが
どんな生活を送っていようが
どんなことで悩んでいようが
この人にとっては、そんなのどうでもいいのです。

「人間を有能か無能かで判断し、
 無能な場合はすぐ辞めさせる」

人を物のように扱う人間の下で
働くべきではないと思います。


こんな大企業で大店舗の店長を任されているぐらいですから
恐らく、優秀な上にたくさんの苦労もされたのだと思います。
ですが、その間にきっと
「人間として大切な何かを見失ってしまった。」
そんな感じがしました。


特にこういった職場では
アルバイトが入れ替わりが激しいです。

そんな状況下で働く上司にとっては
次第にアルバイトが物に見えても仕方がないのかもしれません。

ただ、物のように対応されることで新人はすぐに辞めていきます。
私がクビになった時点でも、半数の同期は辞めていました。

そういった悪循環が、この組織では起こっていました。


私の理想の働き方について考える


今回の経験から
「大きな組織ではなく、小さな組織で働く」
ほうが、私には合っていると思いました。

大きな組織であればあるほど、集団行動が求められ
そのための規則と縛りが多いです。

実際にここで働いていて感じたことが
「完全なマニュアル通りの業務が求められ、
 マニュアル以外の動きは求められていない」
ということです。

「自分自身の個としての存在価値がここにはあるのだろうか」
と思いながらも

「ここでは発言せず、大人しく言われた通り働いておこう」
と波風を立てないよう、
空気のように働いていた自分がいました。

まるで学生時代の弱気で大人しい自分に戻ってしまったようでした。


社会人時代に上司に刃向かって、口答えばかりしていた
あの小生意気な自分はどこに行ってしまったのか」

「せっかく憧れのヨーロッパに来たのに
    自分が戻りたくなかった学生時代の自分に戻ってしまっている」

そう思わずにはいられませんでした。


もちろん、
大きな組織にいたとしても堂々と発言できる人はいます。

しかし、今の私は
大きな組織にいると大多数に紛れてしまい
私の個性や良さを失うことに気がつきました。

そしてまた、
大多数に紛れることを望まなくなった自分にも気がつきました。

というよりかは、ついに私も
社会不適合者へとなりつつあるのかもしれないです。笑

クビにされたおかげで
ようやく自分の時間を作ることができ
こうして再び、noteを始めることができました。

「全ての出来事には意味がある」

とはこういうことなのかな、と思う今日この頃です。


クビになる少し前に行った美術館で好きだったクビっぽい絵画。

























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