まだ始まってない森フェス
カラノアは、朝からなんだかそわそわしていた。
理由はあるような、ないような。けれどこういう日はだいたい、楽しいことの匂いがする。風が少し軽くて、森の色がいつもより明るい。そんな時、カラノアの胸のなかでは勝手に何かが始まりそうになる。
「今日はなんか、いける気がする!」
誰に言うでもなくそう言って、枝の上でぴょんと跳ねる。
もちろん、何がいけるのかは本人もあまりわかっていない。
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