急がないと聞こえる音
ドゥルンは、今日もゆっくりしていた。
それはもう、驚かれるくらいに。枝に体を預け、空を見ているのか、目を閉じているのか、起きているのか眠っているのかさえ曖昧な速度で、ただそこにいる。
森ではときどき、そんなドゥルンを見て誰かが言う。
「遅いね。」
でもドゥルンは、あまり気にしていない。
遅いことには、ちゃんと理由があるからだ。
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