大好きな母が、ふたりいる
私には、大好きなお母さんが二人います。
実母と義母。
どちらの存在にも、言葉では足りないほどの感謝と愛しさがあります。
母の日を少し過ぎたこのタイミングで、
「私が尊敬するふたりの母」について綴ってみました。
実母のこと
私の母は今でこそ、芯があり、自分の道をしっかりと歩む、かっこいい女性です。
でも、私が子どもの頃の母には、少し精神的な弱さを感じていました。
田舎の濃いつながりや、父方の祖父母・曽祖父母との同居。
そして自営業での共働き。
母はいつも忙しそうで、きっとたくさんのストレスと悩みを抱えていたのだと思います。
私も、あまり“育てやすい子”ではなかったから。
母の涙をよく見ました。
どこか父に頼って生きているような、そんな印象もありました。
学生の頃には、ふと
「もし父がいなくなったら、母はどうやって生きていくんだろう」
そんな不安が頭をよぎることもありました。
そして、50歳を手前にして、父は急病でこの世を去りました。
突然の別れでした。
私はもう実家を離れていて、そばにはいられなかった。
母のことが心配でたまらなかった。
「このまま母が心を病んでしまったら…」
そんなことばかり考えていました。
でも、違いました。
母は、思っていたよりずっと強かった。
家族や地域の人たちに支えられながら、
そして、父の築いた仕事を守るために、
母は必死にもがき、立ち上がっていきました。
あのときの悲しみが、母を押しつぶすどころか、
逆に母の中にあった“芯”を目覚めさせたように思います。
昔は心配性で、どこか頼りなく、すぐにでも折れてしまいそうだった母が、
今では、しなやかで、穏やかな強さをまといながら、
自立した人生を生き生きと歩んでいます。
もちろん、今でも父の話をすると涙ぐむし、
老夫婦が仲良く歩く姿を見ては、
「いいなぁ、夫婦で出かけられて」
と、ぽつりとつぶやくこともあります。
その胸の奥には、きっと今も深い悲しみや寂しさがあるのでしょう。
でも、母はその悲しみだけで、自分の人生を染めない。
そんなふうに生きようと、努力しているように見えます。
あるとき、義姉がこう言ってくれました。
「あんころもちちゃんのお母さんって、本当に素敵な方だよね。
優しくて、笑顔が素敵で、でも芯が通ってて、強さもある。同じ女性として尊敬する」
地元の友人からも、久しぶりにこんなLINEが届きました。
「この前お母さんに会ったよ!
サバサバと部下の人たちに優しくも頼りがいのある声で指示出してて、めちゃくちゃかっこよかった」
私も、そう思います。
私の母は、強くて、しなやかで、本当に素敵な女性です。
けれど、母の中にはきっと今でも、少しの“弱さ”もある。
だから私は、遠くからでもできるだけこまめに連絡をして、
その弱さをそっと包み込めるような、そんな存在でありたいと思っています。
義母のこと
義母は、同じ空気を吸っている人をみんな友達にしてしまうんじゃないかと思うほど、
社交的で明るくて、元気いっぱいな人です。
友達がたくさんいて、どこに行っても味方がいる。
それだけ、人から愛されている人なんだと思います。
私もその一人です。
世の中にはさまざまな嫁姑の関係がありますが、
私は義母に対して、悪口を言いたくなるような感情を一度も持ったことがありません。
それは、義母が私を実の娘のように大切にしてくれながらも、
絶妙な距離感を保ってくれているから。
まったくストレスを感じずに、自然体でいられるのです。
早寝早起きで、働き者。
料理上手で、人に振る舞うことが大好き。
優しさのかたまりのような人で、孫だけでなく、私の自己肯定感までいつも高めてくれます。
恩を決して忘れず、見返りを求めずに人に与え続ける。
まるでこの言葉そのままを生きているような人です。
“施して報を願わず、受けて恩を忘れず”
ある日、仕事で出会った高齢の患者さん。
食事の介助が必要で、毎日お嫁さんが病院に来て手伝っていました。
ある日、私が何気なく声をかけました。
「大変じゃないですか?」
するとそのお嫁さんは、にこっと笑ってこう言ったのです。
「全然!私はお義母さんのことが大好きでね。
元気なころに、たくさんの愛をもらったから、
今やっと恩返しできてるんです。
だから大変とか、思ったことないんですよ。
心配してくれてありがとうね」
その言葉を聞いたとき、私は思いました。
ああ、その気持ち、わかる。私も、きっとそうなる。
義母が年老いたとき、私はきっと自然に寄り添える。
この仕事を通して介護の大変さを知っていても、
義母のことを想う気持ちが、それを越えるだろうと感じています。
義母に限らず、義父も義姉家族も、まっすぐで温かい人たちばかり。
こんな素敵な家族に仲間入りさせてもらって、私は本当に幸せ者です。
そして、そんな私の姿を見て、実母もまた安心し、喜んでくれている。
そのことが、何より私の心を満たしてくれます。
生きていてよかったな、と
心の底から、そう思えるのです。
私の大好きなふたりの母。
どちらも尊敬できる、人生の手本のような女性たち。
近くに、こんな存在がふたりもいること。
それだけで、私は十分すぎるほどに恵まれている。
母の日は、少し過ぎてしまいましたがーー
お母さん、いつもありがとう。
このnoteは神田ちあきさんが企画された「子育てポジティブキャンペーン」に参加させていただきます。
この企画、1回目も参加させていただきました。
皆さんの記事を読ませていただき、明るく前向きな気持ちになれて、「子育てって大変だけど、大変なだけじゃないよな。沢山の幸せで溢れかえっている」と改めて気づくことができました。
今回のテーマは
私の「母」の素敵なところ
私は、自分の母親についての素敵なところを書いてみました。
いつも心の中で想っていたことを文章に書き出していたら、ポロポロと涙が溢れてくるんですよね。
“母の愛“って偉大です。
神田ちあきさん、素敵なテーマを企画してくださり、ありがとうございます。
