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【浮かぶための鎮魂歌】 母が消えた日 | 絶望をメロディに変えて

書こうとして、止まる。
指が止まる。
画面を見る。
閉じる。
また開く。
進まない。

回復の記録|鎧を脱ぎ、愛へ還るまで

13話まで書いた。
なかなか核心に進めない。

リアルタイムの話は書ける。
そのまま出せる。
手が動く。

でもここで、止まる。

数ヶ月前、曲を作った。
言葉を歌にした。

流すと、少し軽くなる。
そのまま、次に進める。

でも、書こうとすると、止まる。

同じ場所で、止まる。

だから、先に歌にした。
前回は比較的軽めのテーマ、「失われた世代」の歌。

まだ文章にできないものを、
音に預けた。

今回は、
その中でも爆心地のテーマ
「母が消えた日」の歌。



母が消えた日

ヘビーな内容を可愛く音にして昇華する。

以下の4曲は同じ歌詞。

欠けてるけど、かわいいでしょ

今日もちゃんと 生き残ってる
欠けたまま かわいく 歌にして 手放すの

歌詞

見えないだけなのに

ランドセル背負って 大丈夫なふり したけどできなかった
片方だけ冷たい 心の手と足

歌詞

欠けたままで生きてる

義足じゃないし 白杖もない でも階段 いつも多い
五体不満足 って言葉のほうが 名前があって ちょっと羨ましかった

歌詞

本音の場所、迷子です

トモダチには 「もっと大変な子いるよ」 って
両手で言われた 両手 両足で─

歌詞

以下の2曲は同じ歌詞。

助けてって言い方がわからない

間違えたら 終わる気がして 正解を 探して 走る
助けて って 言い方が わからない まま

歌詞

うるさく泣かないだけ

なんでなんで? なんでなんで? 子ども なのに 自己責任? 
強く なりたい んじゃ ない 壊れ たく なかった だけ

歌詞

これらの音の断片が、
誰かの一人戦闘を終わらせる小さな灯りになることを願って─

【浮かぶための鎮魂歌】 母が消えた日 | 絶望をメロディに変えて

「回復の記録⑭」では、これらの歌の背景にある
「その日の記憶」について、言葉を紬ぎたいと思っている。

回復の記録|鎧を脱ぎ、愛へ還るまで


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凪瀬 紬 | 観測記録作家 迷ったりこじらせたりしながら、それでも生存してきた記録です。 「もう少し読んでみたいな」と思ったら、気が向いたときにチップで応援してもらえたら嬉しいです。