回復すると、人は美しいものを求め始める | 心理学は役に立たないと思っていた私が、人生で回収した話
BGMを流しながらどうぞ。
大学では心理学を学んでいた。
でも正直、ずっと思っていた。
心理学なんて、大学院に行って資格を取らないと意味がない
周りも、そんな空気だった。
カウンセラーになるわけでもない。
研究者になるわけでもない。
だから、学んだことのほとんどは、いつか忘れていく“役に立たない知識”なんだと思っていた。
でも最近、
マズローの欲求5段階説を、自分の人生で実感している。
それは以前、
ネットビジネスでも触れた内容だった。
人間には段階的な欲求がある、という考え方。
まず、食べたい。眠りたい。安心したい。
その次に、誰かと繋がりたい。愛されたい。認められたい。
そして最後に、「自分らしく生きたい」という欲求に辿り着く。
以前の私は、ずっと下の階層で生きていた気がする。
身体はいつもつらくて、眠れなくて、安心できなくて、
ただ生き延びるだけで精一杯だった。

だから、「創作したい」とか、
「美しいものを作りたい」なんて、
自分には遠い世界の話だった。
「自分が美しくなりたい」という欲求ですら、
贅沢なものに感じていた。
でも最近、少しずつ変わってきた。
小麦や動物性を抜いて食生活を改善して、身体が前より楽になった。
メタトロンやフォームローラーをきっかけに、眠れる日が増えた。
夫と生活し、安心できる場所ができた。
仕事も、やっと少しずつ安定してきた。
そして何より、「私は大切にされている」ということに、少しずつ気づけるようになった。
愛されていた。
認められていた。
ちゃんと居場所があった。
すると不思議なことに、急に“美しいもの”を求め始めた。
音。
光。
空気感。
文章。
イラスト。
物語。

ただ生きるためじゃない。
「美しいから作りたい」と思うようになった。
マズローは後に、
5段階説のさらに上に「審美的欲求」を加えたらしい。

イラストだと一番上に「自己実現欲求」があるけど、本当は「審美的欲求」が一番上。
マズローの欲求7段階説の構成
1. 生理的欲求: 呼吸、食事、睡眠など生命維持の欲求。
2. 安全の欲求: 安全な環境、安定、恐怖からの自由。
3. 社会的欲求(所属と愛): 家族、友人、集団への所属。
4. 承認欲求(尊重): 他者からの評価、自尊心。
5. 自己実現欲求: 自分の持つ能力を最大に発揮したい欲求。
6. 認知の欲求(知る・理解する): 知識の探求、謎を解き明かしたい、理解したいという欲求。
7. 審美的欲求: 美しさや秩序を求め、不快なものを避ける欲求。
5段階説(1〜5)の自己実現欲求の後に、知的欲求(6)と美的欲求(7)が追加された形であり、自己成長のより深い側面を説明しています。
美しいものを求めたい。
整ったものに触れたい。
感動したい。
それって、生き延びる段階を越えた人間が、ようやく辿り着ける欲求なのかもしれない。
だから最近、創作したくなる自分が嬉しい。
「やっとここまで来たんだな」と思う。
自分にしかできないことを、やっている実感がある。
やろうと思えばいくらでも、
食生活のことも、お店のことも、夫婦のことも、
もっと分かりやすいハウツーにして発信することはできる。
もちろん、それも誰かの役には立つと思う。
でも最近は、稼ぐこと以上に、「自分にしか作れないもの」を残したい気持ちが強い。
お金を稼ぐということは、誰かの必要を満たすこと。
その感覚は、自営業を続ける中で、少しずつ分かってきた。
夫もよく、「人を元気にすると、自分も元気になる」と言っている。
だからあの人は、いつも自然に、人のことを考えている。
誰かに喜ばれる。
役に立つ。
必要とされる。
その積み重ねが、結果として仕事になり、お金になっていく。
まず相手。
そして、自分。
そうやって両方が満たされていくのが、健全な循環なのかもしれない。
昔の私は、
「自分が満たされていないと、他人を満たすことなんてできない」
と思っていた。
それはある意味、事実だったと思う。
自分たち自身が不調だった頃は、毎日を回すだけで精一杯だった。
だからまず、自分たちの食生活を変えた。
身体が楽になって、少し眠れるようになって、
「これ、本当に違うな」と実感した。
だから今度は、それをお店にも取り入れるようになった。
健康志向のメニューにしたり、身体に負担の少ないものを選んだり。
すると、不思議と、お客様にも喜ばれるようになった。
自分たちの回復が、誰かの役に立っていた。
そして、その「ありがとう」が、また自分たちを満たしていく。
最近は、それって循環なんだなと思う。
まず自分。
でも、自分だけじゃ終わらない。
満たされたものが、自然と外へ流れていく。
だから今の私は、
「もっと稼がなきゃ」という焦りより、
「自分にしか作れないものを残したい」
という気持ちの方が強くなっている。
美しいものを見たい。
触れたい。
知りたい。
けれど、そういうものを見かけることは、意外と少ない。
だから、「ないなら自分で作ろう」と思った。
それは飲食の仕事でも同じだった。

みんなと同じことをしていても、
それは“安心”にはなっても、“価値”にはなりにくい。
特に自営業は、組織に馴染む力より、
「その人にしかないもの」の方が武器になることがある。
だから私は、我が道を行く。
欲求は、“無駄なこと”じゃなかった。
ちゃんと回復してきた証拠だった。
大学時代の私は、「役に立つかどうか」でしか学問を見ていなかった。
でも今は違う。
あの頃学んだ言葉たちが、時間をかけて、自分自身を理解するための地図になっていた。
やっと、そんなふうに思えるようになった。
みんなも、自分にしかできないことを模索して欲しいと思う。

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