時代の流れ−天成園編①
紅葉を見にみっちゃんを連れて箱根へ行った。
そう、“また”天成園と山のホテルセットだ。
今回はハプニングがあり、移動が大変だった。通常は新宿からロマンスカーに乗る。ロマンスカーに乗れば、あとは箱根湯本まで1時間半ゆったりできる。それが出発直前に、姉が執拗に「運休になってないかちゃんと確認した方がいい」と言われ、「はいはい〜」と聞き流していたら、姉が先回りして調べてくれていた。
線路で自動車と接触事故があったらしく、ロマンスカーはまさかの運休。いつ復旧するかわからない状態で、駅に問い合わせても、だいたいロマンスカーは一番最後に復旧するから5−6時間はかかりそうと言われてしまった。
お昼頃まで待ったものの復旧の見通しがつかず、このままでは出発する前からみっちゃんが疲弊してしまうと考え(高齢者は朝が一番強い)、まさかの鈍行で行くことに。早めに行って14時のアーリーチェックイン代を払ってでも、移動で疲れたみっちゃんを先に休ませるプランを立てていたけれど、どう考えてもアーリーチェックインは無理そうだった。
鈍行と言っても、急行の上の快速急行がローカル線の中でも早いのでそれを目指して行くも、ダイヤがかなり乱れているので駅に着いたその時に一番ベストな方法で行こうと、とりあえず家を出た。
みっちゃんは外出が大好きなので、こういうハプニングも結構楽しむタイプ。いつもと違う行き方や状況、いつもと違う風景を楽しんでるようだった。ありがたいことに、前日は心配するほどボーちゃんだったが、当日はいつものみっちゃんで気分は上々。小田原で箱根登山電車に乗り換え無事箱根湯本へ。
そこからもやや大変だった。いつもであれば駅前のタクシー乗り場で全然来ないタクシーを待つ。前回来た時もなかなか来ないタクシーを待つ長蛇の列にも関わらず、観光客や若めの夫婦などはちゃっちゃとアプリで配車し、アプリを使いこなせない高齢者の長蛇の列を横目にささっと迎車で乗って行く人を見たので、紅葉の季節で箱根の渋滞がひどいという記事を読んだ姉から「出発前日にDidiのアプリをダウンロードして迎車で行け」と指令がでていた。
並んでいる人がいたので、悪いなーと思いつつもいつもより長旅でみっちゃんも大変だし、寒い中外で待つとそれこそみっちゃんの体温が奪われ冷えてしまうので(冷えると倒れる危険有り)少し待っても動きがないのでアプリを使うことにした。
が、
どうやっても今いるところで配車ができなくなっていて、画面の赤線で囲まれた場所(ちょうど私たちがいたタクシー待ちエリア)は禁止エリアと表示が出た。配車できるのはかなり離れた所からのみと。何度乗り場を指定しても更新すると徒歩5−10分の橋で拾えという指示が出る。
タクシー待ちの所には、存在の意味がよくわからない観光案内のおっちゃんがいて、先頭のお客さんと本当にくだらない話を繰り広げている。
先頭に行くと行き先を聞かれるだけ。そのあとは聞きたくもない世間話に引っ張られる。どうしても確認をしておきたかったため、「前は使えてたようだけど、今は禁止エリアになって、ここでは配車アプリは使えないのか」と聞くと、
「本当に金儲けのタクシードライバーで失礼極まりない!こんなにお客様が並んでるのに、金を稼ぎたい〇〇タクシー会社の奴らだけですよ、こんなにお客様が待ってるのに。あの会社だけですよ、こんなことするのは!」
と、同じ内容を繰り返され、なぜか私がとばっちりを受ける。アプリが使えなくなったのかだけ確認したかっただけなのに。
「こんな大きい外国人でも俺は怖くないんだ!俺はダメなことはダメって言えるんだ。」
とか勝手に話がエスカレートし、タクシーが来ないのは安い賃金でタクシードライバーが激減して、さらにアプリ配車ができるから、タクシー乗り場にタクシーが戻って来ないと。そこからなぜか話がぶっ飛び、自分は何十年も観光案内やってるからなんでも知ってるから始まり、22歳も年下のお嫁をもらい、ハワイで挙式し、サーフィンをしていた、病床でお義父さんに無理やり娘を頼むと言われて死んじゃったんっすよ…ect。
それ、私の質問になんか関係ある?
挙げ句の果てに20分くらい待ってもタクシーは来ず。天成園は湯本の駅から徒歩15分くらいで行けるので歩けるなら徒歩圏内。ゆるい坂があるので、車椅子を押して行けるか、あとは私の体力勝負なのだけど、この待っている20分間で、だんだん日も落ちてきて、みっちゃんは「大丈夫」と言えども、このくだらない話を聞いてる間に決断をして坂を上っていれば今頃天成園だったという後悔の念が湧いてくる。
タクシーもしばらく来なそうだったので、私はその場を離れたいという気持ちもあり、気分を盛り上げるため温かい白あんまんじゅうでみっちゃんを釣り、最後の力を振り絞りゆるく地味にきつい坂を自力で上ることにした。
通常ならば早めにお宿に着くので、楽々チェックインだけれど、今回に限りお宿に着く頃にはすでに本来のチェックインの時間である15時を回っていたこともあり、今度はチェックインするための長蛇の列。20分ほど並び、お部屋に入れたのは16時近くになってしまった。夕ご飯は17時半。それでも1時間半ほどはみっちゃんの休憩時間(横になる)に当てられるのでお部屋に着いた時はホッと一安心。
私はというと、みっちゃんをまずベッドに寝かせてからもう一仕事。配送していたスーツケースを取りに行き、館内の浴衣やお風呂セットを取りに行き、部屋に戻ればアンパッキング。必要なものを各場所に配置。それからみっちゃんのマッサージの予約、売店でお部屋用にお水を買ったりで、移動初日はやることが盛り沢山なのである。
それでも、比較的夜の時間までみっちゃんは元気で、家のテレビが壊れてから一切テレビを見なくなったからか、食後もベッドでゆっくりテレビを見たりして、移動のハプニングはあったものの問題なく1日がすぎるのであった。
あ、こんな日でも夜は夜で例のお目覚めセンサーは発動しますけどね・・・
