アドリーとフリスビーとベビーシャワー
6月初めの日曜日、アドリーとご主人のビルと、アヤコさんとケイコさんと私の5人で、砧公園へピクニックに行った。
アドリーがフリスビーを持ってきたので、広い芝生の広場でフリスビーをした。
私は初めてだったが、面白かった。


アドリーは緑茶は飲まないと言っていた。
日本の女性は骨粗鬆症になる人が多いが、それは緑茶を飲むせいだと言った。
そんな話は聞いたことがないが、アドリーはそう信じていた。
おそらく緑茶に含まれるカフェインがカルシウムを損失させるからだろうが、それは緑茶に限らず紅茶でもコーヒーでも同じだ。
前から書いているように、私は作ったものを人に食べさせるのが好きなので、アドリーが来ると自分が作った料理を味見させることが度々あった。
アドリーは料理はあまり作らない(作れない)と言っていたので、参考になるかと思ったからだ。
あるとき、アドリーがチーズリゾットを作ったと言って、私の分を持ってきてくれた。
「ビルはおいしいって、お代わりして食べたわ」
と、かなり自信作のようだった。
リゾットはチーズがたくさん入っていて濃厚で、味は良かったが、ご飯が生煮えだった。
お米が柔らかくなる前にチーズを入れて味をつけたらしく、まわりは柔らかすぎて芯があった。
私は少しだけ食べて、おいしいけれどお腹が一杯になってもう食べられないので、残りは後で食べると言ったら、アドリーはちょっとがっかりしたようだった。
アドリーは1997年11月から1年間教えてくれたが、ご主人の日本での仕事がもう1年あったので、スクールを辞めた後も日本に残っていた。
滞在中に妊娠して、1999年6月に男の子を出産した。
アメリカから彼女のお母さんもやって来て、友人たちが彼女のためにベビーシャワーを開いてくれることになり、私にも招待状が届いた。
ハガキには「赤ちゃんのためにプレゼントを持ってくること。このパーティーはポットラックなので、何か食べ物をひと皿持ってくること」と書かれていた。
何を持ってくるか電話で教えて欲しいとも書かれていたので、ハガキをくれたアドリーの友人に電話して、チーズケーキを持っていくと伝えた。
私は得意のチーズケーキを焼いて、うさぎ年の赤ちゃんには、本物のアンゴラウサギのような手触りのぬいぐるみを用意した。
集まったのは大人15名、子供3名。
半数がアメリカ人、残りが日本人とイギリス、オーストラリアなど英語圏の人で、大人は全員女性だった。
話には聞いたことがあったが、「シャワー」と呼ばれるこういうパーティーに出るのは初めてだった。
通常は出産前に妊婦を祝福して開くものだが、赤ちゃんが誕生後に行うこともあるそうだ。
まずは赤ちゃんにご対面。
アドリーと会うのは半年振りで、嬉しい再会だった。
それからアドリーのお母さんや友人たちにも紹介され、しばらく歓談してから、バイキングスタイルの食事となった。
食事が済むと、いよいよクライマックス。
アドリーがみんなからのプレゼントをひとつずつ開けては、みんなも見られるように順に回していった。
箱を開けるたびに歓声があがり、素敵な可愛いプレゼントの数々にため息が……。
アドリーはご主人のビルが仕事の契約期間を終えて、8月にアメリカへ戻った。
私はこの年の春にiMacを買ってインターネットができるようになったので、アドリーとメールのやり取りをしたような気もするが、よく覚えていない。
