ブロードリスニングで〇〇してみたい!そのために必要なこと
安野事務所スタッフです。本記事では、ブロードリスニングを実践するためには、何を準備すればいいのか、具体例も交えてご紹介します。
ブロードリスニングでは「Talk to the City(TTTC)」というオープンソースのAI分析ツールを活用します。このTTTCというツールにより、大量のデータを意見のかたまりごとにグループ化して可視化でき、近い意見から遠い意見まで、どういった論点があり個別の意見としてはどういうものがあるかを可視化することができます。
分析ツールのTTTC自体はオープンソースで提供されているため、無料で利用することができますが、分析の元データを集めたり、分析環境を構築するにあたっては、初期設定や運用のための準備が必要で、内容により実費もかかります。
ブロードリスニングの実践に必要な要素
(ヒト・モノ・カネ)
ヒト:エンジニア
TTTCをセットアップおよび運用するためには、以下のスキルを持つエンジニアが必要です。
必須スキル・経験
プログラミングスキル
Python および TypeScript の実務経験
(TypeScript は経験年数が浅くても可)
AI および自然言語処理の知識
OpenAI API の利用経験
ツール使用経験
Git の利用経験
Vercel、Github Pages などの静的ホスティングサービスの利用経験
Webアプリの構築経験
歓迎スキル・経験
フロントエンド開発
React や Next.js などを用いたフロントエンド開発経験
インタラクティブなデータビジュアライゼーションの実装経験
機械学習・自然言語処理・データ分析
クラスタリング、自然言語処理技術を用いたデータ分析経験
モノ:環境準備
TTTCを運用するために必要な環境(例:仮想マシン)は、以下のスペックを推奨とします。
メモリ:16GB(32GB以上推奨)
ストレージ:データ量に応じて設計が必要
(例:過去の実績では、3万件のデータで1レポートあたり約1GBを消費)
カネ:費用
ブロードリスニングの実施にかかる費用は以下の3つに分かれます。
データ取得にかかる費用
TTTCは、可視化に資する程度の大規模なテキストデータであれば、どんなテキストデータでも対応可能です。
SNSの投稿データを利用する場合、対象のSNSごとにデータ取得にかかる費用が異なります。(各SNSのAPI料金などに依存)
たとえば、X(旧Twitter)の投稿データを大規模に利用する場合は、月額5,000ドル(2025年2月現在)のプランが利用されることが多いです。
勿論、Xのデータが必須なわけではなく、予算や取得したいデータに応じて、分析対象のデータは適宜確認が必要です。
たとえば、YouTubeのコメントや、Googleフォームに寄せられたコメントであれば、API利用料は不要となります。
分析環境の構築費用
環境セットアップにかかる費用は、構築する環境に依存します。事前に確認が必要です。
分析環境の運用費用
準備した環境の運用費
構築する環境によって変動
分析に用いる API の利用料
参考事例(GPT-4oを使用する場合)
1レポート出力コスト:1ポストあたり約0.5円
(extraction にかかるコストのみ。
※解説文作成のコストは別途発生)処理件数が多い場合:「0.5円 × 件数」で概算可能
処理件数が少ない場合:1件あたりのコストは0.5円を超える場合あり
(参考)API利用料金の事例
前述の通り、データ量により課金される利用料が異なりますが、例として、NSKさんがM-1グランプリ2024をTTTCを活用して分析したときにかかったAPI料金をご紹介します。
この事例では、OpenAIとXのAPIに課金しました。
合計: $230(36,800円程度)
OpenAI:$30(4,800円程度)
X API:$200(32,000円程度)
Basicプランを利用した場合の月額コスト。
2025年現在、1ヶ月あたり10,000件まで取得可能なプラン。
取得した投稿 12,000件
注意事項
本情報はチーム安野が経験した内容を基に公開しています。ただし、分析対象のデータ量や運用環境などによって必要な費用や要素は異なるため、あくまで参考としてご利用ください。
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