大人の社会見学 - 裁判の傍聴 編 👩⚖️
元同僚から裁判所に傍聴に行った話を聞き、
私も前から行ってみたかった事を思い出し、いざ出陣してきました。
傍聴席にて
傍聴した裁判は2件。
1つ目は、薬物利用の判決で、5分の短いもの。
執行猶予がつくけど、再犯したらもう執行猶予とかないからね!と釘刺して終わり。
2つ目は、詐欺犯罪に加担した外国籍の若者の裁判。
マレーシアで生まれ育った青年。
定職もなく、夜の街をぶらぶらしていたら、「日本で簡単なバイトがあるよ」と声をかけられた。
飛行機のチケットやホテルも用意してもらえるし、期間は1ヶ月で1万リンギット(約40万円)ももらえるという。
日本にも行けるし、まとまった報酬ももらえる。
なんだその良い話?!
というのは、私の妄想だけど、無職の若者だったら簡単に飛びつきそうな話。
無事に来日し、さて、簡単な仕事とは…?
最初の仕事は、渡されたキャッシュカードでATMから100万円をおろせ、という指示。
このキャッシュカードは誰の?
これはきっと犯罪だ…
でもパスポートも取られてるし、自分だけじゃなく母国にいる家族の個人情報も知られている。
きっとマレーシアにいる家族にも心配や迷惑をかけてしまう。
指示を無視したら、自分もどうなるのかわからない。無事に帰れるのかな…
これも少し妄想入ってるけど、色んな葛藤があったみたい。
次の指示は、カバンを大阪から東京に新幹線で運ぶこと。
ただし、カバンの中身は見るな。
(その中には盗まれた札束💴が入ってたらしい。)
そして、ATMの防犯カメラに映っていた自分は逮捕される。
海外でエンジニアとして働いている兄は、詐欺に加担した弟のために、来日し、なんとかお金を工面して、被害者に直接に詫びに行き、示談した。
弟が反省し、安定した職を得て、更生するように、経済的にも援助するし、家族みんなで監督すると裁判官に訴える。
裁判のためにマレーシアから来日したお母さんとお姉さんも、その様子を傍聴席でじっと見守る。
(うー、こういう時に、お母さんに感情移入してしまう…😭)
そして、次の法廷 (判決?) はまた来週、と閉廷。
特殊詐欺の「受け子」になる若者
聞いたことある犯罪手口だなと思ったら、やはり最近よくあるパターンらしい。
類似する事件の報道を見つけた。
そうそう、まさにこれ。
「受け子」って言う役割なんだね。
犯罪組織からしたら、受け子は誰でも良いだろうし、いつでも切り捨てられる存在。
切り捨てられた先に、こんな裁判が待ってるなんて、想像してなかっただろうな。
こういう報道から「外国から日本の老人を狙って、犯罪するために日本に乗り込んできた」と悪さ満点の犯罪集団を勝手にイメージしていたけど、
今日の被告人は簡単なバイトのつもりでやってきたのに、気付いたら犯罪に加担し、捕まっていた。
一方で、指示役の「ボス」は顔もわからず、捕まらないように仕組み化されてるらしい。ずるい構図だ。
いま話題の栃木の強盗殺人事件で「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)」の解説がされていて、これと同じ構図なんだなーと腑に落ちた。
特殊詐欺の被害額は昨年(2025年)は過去最悪の1414億円らしい。ひー。
栃木の強盗殺人事件の実行犯は16歳の高校生たちだったし、彼らの家族はどう受け止めているのだろう。どんな気持ちで法廷に臨むんだろう。
お金のない若者が、お金欲しさにバイト感覚で実行犯になっていくリアルを垣間見た社会見学でした。
また、被告人やその家族はマレーシア国籍の華人のようで、中国語の通訳が入った法廷でもあり、法廷通訳人の活躍っぷりが見れたのも収穫。
裁判所は意外と近かったし、学びも多く、また行ってみよう。
