読書まとめ『ドイツ人のすごい働き方』→自己愛・家族愛が導く、生産性の高い働き方
『ドイツ人のすごい働き方 日本の3倍休んで成果は1.5倍の秘密』西村 栄基
一言で言うと
自己愛・家族愛が導く、生産性の高い働き方
概要
転職して半年が経ち、働き方の最適化を図りたい
と思い、読んでみました。
ドイツ人の働き方は
「人間関係はドライだが、生産性は高い」
というイメージ。
これは自分にとっての理想形と一致するので、
参考になるのではと考えました。
本書を読んで、ドイツ人の働き方は、
自分自身や家族との時間を大切にするために
限られた時間で仕事の成果を出している、
というイメージに変わりました。
「ドライな人間関係」ありきではなく、
「自分自身や家族への愛情」が最優先。
自分自身や家族との時間を確保するために、
仕事は最短で仕上げる・必要以上の
人間関係構築を求めない、といった順序です。
仕事を最短で仕上げることは、
結果でも目的でもなく、
あくまでも手段って感じですね。
どうすれば仕事を最短で仕上げられるのか、
について、本書ではドイツ流のやり方が紹介されています。
国の教育制度や文化的な事情など、
日本の個人が採り入れるのは難しいものもありますが、
参考にできるところはたくさんありました。
本稿では、個人レベルでも参考にできる
ドイツ人の働き方について、3点共有します。
① 整理整頓で本質を見極める
ドイツの職場での挨拶は、
「すべて整理されていますか?」(Alles in Ordnung?)
なのだそうです。
それくらい、職場での整理整頓が
重要視されているということです。
日本でいうところの
「お疲れ様です」みたいな感覚でしょうか。
となると、日本の職場では人一倍疲れることが
重要視されているんですかね…
整理整頓をすることで、
本質的なモノ・必要なモノだけが残ります。
机の上は頭の中を表していると言われており、
机の上にモノが散乱していれば、
思考もまとまっていない証拠。
整理整頓の具体的な方法としては、
最低限のもの以外は捨てる(整理)
置き場を決めて、使ったら戻す(整頓)
が紹介されていました。
シンプルです。
難しいことは言ってないので、
あとは習慣になるまで実践あるのみですね。
ドイツの家庭教育では、
なぜ整理整頓が大事か、
子どもが納得するまで議論しているそうです。
子どものころから整理整頓の重要性を理解していれば、
大人になるにつれて自分でやらなければ
ならないことがどんどん増えていっても、
タスクに押しつぶされることもないでしょう。
我が娘たちにも、整理整頓の重要性を
根気強く説いていきたいと感じました。
② 実務以外に教育を受ける機会をつくる
実務と教育の場は、
一体ではなく別々の場所であってもよい
と感じました。
ドイツでは、大学卒業後にすぐ就職するのではなく、
大学院・専門学校に通う、企業の訓練生として働くなどして、
専門性を身につけてから就職するそうです。
就職する時点で、自分が何の専門家かが
明確になっているわけです。
会社や部署の一員としてではなく、
個人としてのプロフェッショナル領域を定めることは、
不確定性の高まる時代において重要になると
『どこでも誰とでも働ける』でも言及されていました。
日本の場合は、入社後に研修を受けたり、
OJT として職場で実務と教育を同時にやったり
することが一般的だと思われます。
長期的な視点で自らの専門性を高めることよりも、
その時点で組織に必要とされるスキルの
習熟を求められることも多いのではないでしょうか。
その結果、特定の会社・組織でしか
使えないスキルが伸びていくことになり、
長期的なキャリア形成も考えにくくなります。
教育を受けてから就職するのがドイツ、
就職してから教育を受けるのが日本、
という対比になりますね。
終身雇用が崩壊しつつある現代日本に
求められているのは、言うまでもなくドイツ型です。
とはいえ、日本全体を支配する「就職→教育」の
流れは容易には変えられません。
個人でできることとしては、
就職して実務をこなしつつ、
「職場以外の場所」で教育を受ける機会を作る
ことが考えられます。
ドイツの半学半職みたいな制度は日本にはありませんが、
自分でスクールに通ったり通信講座を受けたりする
などの選択肢はあります。
個人的に学習してアウトプットすることや、
社外コミュニティへの参加も可能です。
「教育を受ける機会が職場しかない」
という状況を回避するべく、
行動していかなければと思います。
③ 視える化で属人化を防ぎ、組織を活用する
ドイツ人に限らず、ヨーロッパの職場では
長期休暇を取得するのが当たり前といわれます。
誰かが長期休暇に入っている間、
その人が担当する業務が全停止しているわけではなく、
他のメンバーがバックアップして業務を回しています。
著者は、休みが取れない日本に必要なのは
業務のバックアップシステムだと論じています。
例えば、スポーツチームには控え選手がいますし、
医療業界には自宅待機医師がいます。
なぜなら、確実な目的達成のために、
人員不足になるリスクを真剣に想定しているから。
あなたの職場にバックアップシステムがないなら、
それは人員不足のリスクを軽視しているに過ぎない、
というわけです。
バックアップシステム構築のために
必要なのは、視える化です。
ドイツの職場では、業務プロセスが明文化されており、
各自のアクションアイテムが共有されているそうです。
業務が属人化せず、他のメンバーが
バックアップしやすい状態になっていると言えます。
タスク管理は、自分のためだけではなく、
他者に共有することで組織を活用するための
ツールでもあると認識を改めました。
具体的な行動としては、Microsoft Planner に
すべてのタスクを放り込んで視える化し、
いつでも共有できるようにしました。
タスク視える化のポイントとして、
緊急度・重要度だけでなく、
個人依存度も明確にすることが紹介されていました。
緊急度・重要度が高いタスクであっても、
他のメンバーが容易にバックアップできるような
個人依存度の低いタスクについては、
休暇取得の妨げにはなりにくいものです。
よって、特に個人依存度が高いタスクについて、
手順を明確にして個人依存度を下げるなど、
バックアップ体制を整える必要があります。
あらゆる職場で人員不足が叫ばれていますが、
結局は、業務プロセスやタスクが
明確になっていないことが一番の原因なのかも。
属人化と秘匿化。
これを防ぐには、やはり視える化のスキルを
高めて実践していくしかなさそうです。
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いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。