読書まとめミニ『こども論語』
『こども論語: 故きを温ねて新しきを知る (声に出して読みたい・こどもシリーズ)』齋藤 孝
概要
やはり『論語』はすごいです。2500年にも渡って語り継がれているだけあって、人間の本質を捉えているんだと思います。
孫子やニーチェの入門書を探していて、齋藤 孝さんが子ども向けの哲学書を多く出版されていることを知りました。それなら『論語』も読んじゃおうと思い、図書館で借りてみました。
今回は、他の本であまり取り上げられておらず、改めて考えさせられたものを、書き下し文で3つ紹介します。

① 今女は画れり
自分の能力の限界を決めつけてはいけない。
「能力が足りなくて先生の教えに追いつけない」と言った弟子に対しての励ましの言葉です。この文の前に「能力が足りないなら途中で脱落してるはずだ」とも言っています。
実行する前から諦めるな、という文脈で使われますが、実行してから諦める(見切りをつける)ことも重要だと思ったりしますね。
② 憤せずんば啓せず、悱せずんば発せず
もがいていたり言い悩んでいなければ、教えない。
「啓発」の語源。この文の後に「四隅のうち一つを与えたら、その他の三隅を自分で考えるようでなければ、二度と教えない」と続きます。仁愛にあふれた孔子ですが、学びに対してはシビアでストイックで驚きました。学びの重要さの裏返しだと思っています。
エンジニアの育成方法について、動機付けだコーチングだと会社内で議論していますが、憤せず悱せずの者に啓発する余地があるのかと突きつけられました。
なお、「一を聞いて十を知る」は、孔子一門で最も優秀といわれた顔回のことを評した言葉です。そこまで優秀な人は稀でしょうが、「一を聞いて三を知る」ことを目指す意欲は持ちたいものです。
③ 辞は達するのみ
言葉は、意味を伝えることがなにより大事。
ビジネスコミュニケーションの鉄則「結論から話す」を想起させます。これは私も「あー今できてなかった」と自覚することが多々あります。当たり前のことだけ言って自分の意見がなかったりとか。美辞麗句・巧言令色に溺れず、明確な結論・シンプルな文を心がけたいものです。
もちろん、シンプルすぎると複数の解釈ができてしまう、というジレンマもあります。この一文には前後のストーリーがないので、「言葉は、相手がどう受け取ったかがすべてだ」と解釈する場合もあるようです。これはこれで、ハラスメントの話で必ず出てくる考え方ですけどね。
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いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。