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読書まとめ『デジタル・ミニマリスト』→大切なことのために時間とツールを使う

『デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する』カル・ニューポート

一言でいうと

大切なことのために時間とツールを使う

概要

みんないつもスマホ。その潮流への警鐘を鳴らしつつ、「デジタル・ミニマリスト」として生きるメリットと方法について解説した本です。

私もやりたいことは色々あるのに、スマホやPCを触っていたらもうこんな時間、ということがあります。かつて書いたとおり、「スマホは現代のドラッグだ」というのは全面同意です。適切な利用時間にとどめ、自分の時間を取り戻すためのヒントを得るために読んでみました。

ミニマリストと言うと「たくさん捨てる人」として捉えられがちですが、「必要なものだけ持つ人」と解釈するのがベターです。
「デジタル・ミニマリスト」も、デジタルツールをすべて捨てるのではなく、必要なデジタルツールと適切につきあう方法を探究している生き方と言えます。

本書からの気づきを3点でまとめました。この本を読んで私が具体的に何をしたかは、別記事で投稿しようと思います。

① 自分の意志で選ぶことが満足感につながる

・サービス提供側は、サービスの中になるべく滞在してほしいと考えています。プラットフォームとしてのソーシャルメディアは、ユーザの滞在時間を広告主に販売することで収益を得ているからです。人々の滞在時間(=広告収入料)を増やすために、特に目的もなくサービスの中をぶらぶらしてもらうようにあの手この手を尽くしています。

・時価総額で見てもアメリカ屈指の企業たちが手を尽くしているので、小手先のTIPSや一時的なデトックスでは、デジタル・ミニマリズムは達成できません。テクノロジー利用の哲学を持つ必要があります

・ソーシャルメディア利用と幸福度の研究によれば、特定の目的で利用した場合は幸福度が上がるが、全般的な利用だと幸福度が下がるという結果が出ています。ソーシャルメディアを使うほど、コミュニケーションが満たされた錯覚に陥り、リアルなコミュニケーションする時間が短くなるから、と本書では解釈しています。

・デジタルツールの有益さと、必要以上に自分の時間を奪われないことを両立するには、使い方を自分の意志で選ぶこと=最適化が何よりも重要です。ソーシャルメディアは、明確な利益というよりは、ふわっとした便利さをウリにしてきます。便利と必須を混同すると、自分の時間を奪われることになります。

・最適化ができていない行動を非デジタルに置き換えると、「なにかに使えそう」と紙袋やクッキーの空き缶を取っておくのと似ていると思いました。ただし、空間は埋まっていることが目に見えるし、紙袋を捨てれば取り戻せますが、時間は目に見えないので無意識になりがちで、しかも奪われたら二度と戻ってきません。

② やりたいことを決めてからデジタルを減らす

スクリーンにかじりついているのは、余暇が充実していない空白を埋めるためであることが多い、と著者は述べています。自分にとって価値あること、本当にやりたいことを見つけることが重要です。本書では「充実した余暇活動」といった形で表現しています。

・スクリーンをじっと見つづけるような受動的な趣味ではなく、身体や手先を使ったり、他者と対面して関わったり(今は難しい面もありますが)する、リアルな趣味を著者は推奨しています。「金は使わなければ儲からない」と同じことが余暇活動にも言え、受け身の消費は逆に疲れるといいます。余談ですが、新規入社者の自己紹介を見ていると、趣味はNetflixで動画視聴だという人が増えた印象があります。

・「時間ができたらやる」ではなく、「やるために時間を作る」発想がないと、デジタル・ミニマリズムは成功しにくいものです。やりたいことをやると先に決めるのは、先日読んだ 臼井由妃さんの著書 とも通じるところがありますね。

・新しいテクノロジーそのものに価値があると考えるのではなく、大事な目標に向けた歩みを支援するツールとみなす姿勢でいるべきです。新しいテクノロジーやガジェットに飛びつく(エンジニアあるある)前に、どうやって使って具体的に何のメリットが得られるかを考えたいものです。

③ 新しい情報をオフにした、孤独の時間が必要

人間には孤独が必要です。新たな発想を考えたり、自己理解を深めたりするには、他者からのインプットを遮断してひとりで過ごすしかありません。逆説的ですが、他者との親密な関係を作るためにも、孤独が有用です。常につながっているわけではないからこそ、交流する機会の大切さを実感できるものです。

・新しい情報を確認したいという衝動は、迫りくる危険を避ける人間の本能です。その一方で、メッセージは短くなり(場合によっては絵文字だけ)、1回あたりの情報量は人間が処理できる量よりもはるかに少なくなりました。得られる情報が少ないため、頻繁にスマホをチェックして、情報を得る回数を増やそうとしていると考えられます。例えるなら、コップの水を1時間に1回飲んでいた人が、スプーンで水を飲むことになったら、5分ごとにスプーンを触らなければ喉の渇きが解消しない、といったところかと思います。

・情報量の少なさという観点で見ると、ソーシャルメディアの「いいね」が伝えるのは、たった1ビットの情報でしかありません。しかし、この機能によって、自分のアカウントをチェックする行為が、デジタル・スロットマシンのレバーを引くことに変貌します。著者は、ランダムなタイミングで届く社会的承認、仲間内の脇腹のつつきあいだと辛辣な表現しています。

・新しい情報をオフにする簡単な入口としては、スマホを持たずに外出することを試してみるとよいと書かれています。私も意図せずにやったことがありますが、そこまで困ることはないですね。旅先などで完全に手放すのが難しい場合は、車に置きっぱなしにしたり同行者に預けたりするのもいい方法です。目的はスマホを手放すことではなく、スマホを持ってない状態を受け入れることにあります。

※振り返ってみると、ミニマリスト系の本を結構読んでいたので紹介。
『トヨタ式おうち片づけ』
『トヨタ式 超ラク家事』
『ミニマリスト スマホの中を片付ける』

※中田敦彦さんのYoutube大学は、安定のおもしろさ・わかりやすさです。


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あんぱんだ | 視える化推進エンジニア いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。

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