【酷暑・ドイツの夏】40度超えでもエアコンなし。どう過ごす?
こんにちは、ドイツの片隅からU子です。
日本でもニュースになっているようですが、先日からヨーロッパは熱波に包まれています。

黒い高温警報が出るほどの酷暑に。
40度、息苦しいほどの暑さ。
でも私が暮らす西ドイツで本当に大変なのは、暑さそのものではありません。
エアコンがほとんどないこと。
レストランにも、ホテルにも、当たり前のようには付いていません。
ここ最近、私が”文明の風”を浴びたと感じるのは、車の中とスーパーの食品売り場くらいです。
「それなら車で涼めばいいじゃない。」
そう思いますよね。
ところがドイツでは不要なアイドリングは禁止。
住宅街でエンジンをかけたまま停まっていたら、ご近所さんが窓から顔を出し、「何かありましたか?」。場合によっては即通報されても不思議ではありません。
状況によっては反則金の対象になることもあります。
つまり、車のエアコンを楽しむためには走り続けるしかない。

ちなみに現場で焼けた私は、もはや段ボールと同系色です。
ドイツの夏の基本は、夜のうちに窓を開けて冷たい空気を取り込み、朝になったらしっかり閉め切るというもの。遮光カーテンで熱を遮りながら、なんとか日中をやり過ごします。
いわば“自然と対話しながら暮らす方式”です。
一日や二日なら、暑い時間は家でやり過ごし、夜8時ごろ涼しくなってから散歩がてら外食を楽しむのも、この国ならではの夏の過ごし方です。
でも、それが何日も続くと話は別。
家の中にも熱がこもり、暮らしそのものが暑さ中心になってしまいます。
ここ数年は40度近い日が何日も続き、この方法だけでは追いつかなくなりました。
家全体が、まるで熱を蓄えたピザ窯のようです。
家の中にいる方がつらい。
冷蔵庫はぬるく、冷凍庫のアイスは溶け始めます。
スマホは熱でシャットダウン。
ドアノブは素手で触るのをためらうほど熱くなります。
料理もしたくありません。
眠い目をこすりながら、夜中の涼しい合間に麺を茹でたり、おかずを作り冷蔵庫へ。少しでも翌日を楽にするための作業です。
トースターやノンフライヤーは熱を逃がすため浴室で使うことも。
暑さが続くと、頭までぼんやりしてきます。

「じゃあポータブルエアコンを買えば?」
もちろんあります。
でも100年以上前の建物は、そもそも冷房を前提に造られていません。
18度設定でも室温は30度近く。
電気代もかなりかかります。
しかも排熱ホースを窓から出すので、防犯も少し気になります。
我が家は結局、保冷剤や凍らせた瓶を扇風機にぶら下げるという昭和スタイルに落ち着きました。
そして最後の切り札。
地下室です。
ドイツの住宅には地下室が付いている家が多く、普段は食料庫や物置。
でも猛暑の日だけは、我が家の避暑地になります。
外が38度でも地下は驚くほど静かでひんやり。

面白いのはドイツ人。
市役所などにエアコンがあっても
「身体に悪いから消して」
という人が少なくありません。
暑い日は、日本人なら日陰を探します。
ところがドイツ人は、真っ先に日なたのテラス席へ。
冷えたビールよりサッカー。
エアコンより健康。
これもドイツらしさなのかもしれません。

数年前まで、ドイツの夏は本当に快適でした。
梅雨もなく、夜は遅くまで明るい。
「ドイツの夏は最高!」
そう言っていたのが懐かしいくらいです。
最近は、暑い日が増えたというより、
“酷暑”そのもののレベルが上がってきた。
そんな印象を受けます。

芝生に寝転び、それぞれの夏を過ごしています。
ここ数日は25度前後に戻り、ようやく人間らしい生活を取り戻しました。おかげでこの記事も無事に書き終えることができました。
……と思ったら、今週後半からまた第二波が来るそうです。
ドイツの天気は本当にジェットコースター。
夏は天国の日もあれば修行の日もあり、乗り越えたと思ったら今度は長く深い冬。
安住の地は、まだ見つかっていません。
それでも気づけばまた「ドイツっていいな」と思ってしまうのだから、不思議です。
ご拝読ありがとうございました。
これからドイツへ旅行される方、住んでみたいと思っている方へ、少しでも雰囲気が伝われば嬉しいです。
日本では地震があったと聞きましたが、皆さまご無事でしょうか。
梅雨や台風の季節でもありますので、どうぞご無理なさらず、ご自愛ください。
ドイツの夏も冬もなかなか一筋縄ではいきませんが、それもまたこの土地の日常です。
また面白い出会いがありましたら、少しずつご紹介していきますね🌿
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いつもありがとうございます。
