「痺れ」を分解して伝える
緊縛における事故の中で、実は非常に多く見られるのが「痺れ」に関わるトラブルです。
骨折や大きな外傷のように目に見えるものではなく、
皮膚に傷もなく、強い痛みもないまま進行するため、気づきにくいのが特徴です。
そしてこの「痺れ」という言葉自体が、意外と曖昧で広い意味を持っています。
ピリピリする
ビリビリする
感覚が鈍い
動かしにくい
これらはすべて「痺れ」と表現されますが、実際にはまったく違う状態です。
この曖昧さが、受け手と縛り手の認識のずれを生み、本来であれば防げたはずの予兆の段階で、縛り手の判断を誤らせる原因にもなります。
今日はそんな「痺れた」という言葉を分解し、
身体の中で何が起きているのか、どの段階で止めるべきなのかを考えてみたいと思います。
痺れと麻痺は違う
まず最初に整理しておきたいのは、「痺れ」と「麻痺」は同じではないということです。
痺れは
・ピリピリする
・違和感がある
・感覚が変わる
といった、変化の段階です。
一方で麻痺は
・感覚がない
・動かない
・力が入らない
といった、機能が失われた状態を指します。
痺れはその手前にあるサインであり、
ここで止められるかどうかが非常に重要になります。
痺れは一つではない
「痺れ」という言葉の中には、いくつかの段階が含まれています。
・ピリピリする感覚(軽い違和感)
・感覚が鈍い、ぼんやりする
・ビリビリする強い刺激
・動きにくい、力が入らない
痺れは段階的に進む
これらは別々ではなく、連続しています。
ピリピリ
→ 感覚が鈍い
→ ビリビリ
→ 動かない
この変化は静かに進みます。
そして多くの場合、強い痛みを伴いません。
実際にあった相談
「縛られた最初の段階からピリピリ感があり、痺れると伝えたが
『吊り上がれば大丈夫』と言われ、そのまま続行した。
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