イライラ子育てを変える、親子の時間術
子どもの時間の感覚を育てたいなら、
「早くしなさい」と言い続けるだけでは足りません。
大事なのは、子どもと一緒に時間を見える形にして、できなかったら振り返ることです。
時間は、親が管理するものではなく、子どもが自分で考えて使えるようになるものです。
子どもに「早くしなさい」と何度も言ってしまうことはありませんか?
朝の支度
宿題
お風呂
寝る前の準備
ゲームや動画を終わらせる時間
怒りたいわけではありません。
でも、時間が迫っているのに子どもが動かないと、つい言ってしまいます。
「早くしなさい」
「何時だと思ってるの?」
「もうやめなさい」
「何回言えば分かるの?」
ただ、毎日同じように言っているのに変わらないなら、言い方だけではなく、時間の伝え方を見直す必要があります。
子どもは、今やりたいことを優先しやすいものです。
遊びに夢中になる
動画を見続ける
ゲームをやめられない
これは悪いことばかりではありません。
夢中になれるものがあることは、大切な力です。
でも、毎日の生活は「今やりたいこと」だけでは回っていきません。
宿題、お風呂、明日の準備、寝る時間、学校へ行く準備。
やりたいことと、やるべきことの間で、少しずつ時間の使い方を身につけていく必要があります。
では、親はどうすればいいのか。
1. 時間を見える形にする
まずは、時間を見えるようにすることです。
「あと10分だよ」
「そろそろ終わりだよ」
そう言っても、子どもにはその時間の感覚がまだ分かりにくいことがあります。
だから、時計を見る
タイマーを使う
今日やることを紙に書く
寝るまでにやることを一緒に確認する
大事なことは、親の頭の中だけにある予定を、子どもにも見える形にすることです。
2. 親が全部決めない
親が毎回、
「次はこれをしなさい」
「何時までに終わらせなさい」
「もうやめなさい」
と指示していると、子どもはその場では動くかもしれません。
でも、それは自分で時間を考えているというより、親の声に反応しているだけです。
子どもに身につけてほしいのは、親がいない時にも自分で考える力です。
今、何をする時間なのか?
あとどれくらい時間があるのか?
何を先にすればいいのか?
間に合わなかったらどうなるのか?
ここを少しずつ考えられるようにする。
そのためには、親が全部決めるのではなく、子どもと一緒に決めることが大切です。
「宿題とお風呂、どっちを先にする?」
「何時まで遊ぶ?」
「そのあとは何をする?」
「間に合わなかったら、何が困る?」
こうやって問いかけるだけでも、時間が自分ごとになります。
私も、なるべく子どもたちが自分で決めて行動できるように意識しています。
とはいえ、いつも優しく見守れているわけではありません。
まだまだ、
「早くしなさい!」
と言ってしまうこともあります。
それでも最近は、ただ急かすだけで終わらせないように、
「何時までするの?」
「何時になったら終わりにする?」
と聞くことを意識しています。
親が一方的に
「もう終わり」
と決めるのではなく、子ども自身に時間を決めてもらう。
もちろん、決めた通りにできる時もあれば、できない時もあります。
でも、子どもたちなりに、
時間を決めてみたり、
タイマーをセットしてみたり、
自分で試そうとしている姿を見ることがあります。
その姿を見ると、時間感覚は一度言えば身につくものではなく、
自分で決めて、やってみて、うまくいかなかったらまた考える。
その繰り返しで少しずつ育っていくものなのだと感じます。
3. できなかった時こそ振り返る
もちろん、最初からうまくはいきません。
決めた時間を守れない日もあります。
途中で別のことを始めてしまう日もあります。
結局、親が声をかけることになる日もあります。
親だってイライラします。
怒ってしまうこともあります。
怒らないお母さん。
いつも笑顔で見守れるお母さん。
それが理想かもしれません。
でも、現実の子育てでは、なかなか理想通りにはいきません。
大事なのは、怒らないことではありません。
そのあとに、どう振り返るかです。
「何が難しかった?」
「次はどうしたらいい?」
「どこで時間が足りなくなった?」
できなかったことを責めるだけでは、また同じことを繰り返します。
時間が短すぎたのか
やることが多すぎたのか
終わるタイミングが分かりにくかったのか
遊び始める前に約束していなかったのか
できなかったことには理由があります。
その理由を一緒に見ることが、次につながります。
4. 親も自分の時間を後回しにしすぎない
子どもの時間について考えるとき、親自身の時間も無視できません。
子育てをしていると、自分の時間は後回しになりがちです。
家のこと
学校のこと
食事の準備や片付け
習い事の送迎
細々した家事
気づけば、自分のやりたいことはいつも最後。
でも、それに慣れてしまっていいのでしょうか。
親が自分の時間をまったく大切にしていないのに、子どもに「時間を大切にしなさい」と伝えるのは難しい事です。
子どもは、親の言葉だけでなく、親の姿も見ています。
親が自分の時間を楽しんでいる
色々なことを学んでいる
人と関わっている
好きなことを続けている
休む時間も大切にしている
そういう姿も、子どもにとっては時間の使い方を学ぶきっかけになります。
子育ては、親が自分を犠牲にし続けることではありません。
子どもに時間感覚を身につけてほしいなら、親も自分の時間を後回しにしすぎないことが大切です。
「早くしなさい」と言うだけでは、子どもの時間感覚は育ちません。
親子で時間を見えるようにする。
一緒に決める。
できなかったら振り返る。
そして、次に活かす。
その繰り返しの中で、子どもも親も、少しずつ時間の使い方を学んでいくのだと思います。
時間を守らせることが目的ではありません。
自分で考えて、選んで、動けるようになること。
それが、子どもに身につけてほしい時間感覚なのだと思います。
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