[都市伝説的考察] あなたの見ている色と私の見ている色は同じなのか?
青い空、赤いリンゴ、緑の木々。私たちは、当たり前の色だと思っています。本当にそうでしょうか?あなたの見えている色と、私の見えている色は全く違うという都市伝説があります。
今回は色について、色々な角度から掘り下げます。
1. 男性と女性の見える色
「この服、どっちの色がいい?」
この問いかけに男性が
「どっちも変わらないよ」
と答えてしまいケンカになった、なんて話を聞いたことありませんか?
通常、人間は「赤・緑・青」の3種類を色覚を持ち、見分けられる色は約100万色とされています。しかし女性は、4種類の色覚を持っている人がいます。彼女たちに見えている世界は約1億色です。
つまり、女性が言う「色の違い」を、男性は見分けることが出来ていない可能性があるのです。

2. 色の個人差「クオリア」
では、私とあなたが見えている色は同じなのでしょうか?答えは「NO」です。この主観による違いを「クオリア」と呼びます。
「真っ赤なトマト」を見ているとします。見た人は「赤だ」と同意します。しかし、個人の主観は違う可能性があります。もし、身体が入れ替わることがあれば、「青」に見えるかも知れないのです。

3. 眼を移植したときの「クオリア」
では、眼球を移植してしまったら、どう見えるのでしょうか?脳科学から導き出される答えは、「変わらない」です。
移植された眼球は、視認した情報を脳へ送ります。人間の脳は、環境に合わせて変化する柔軟性があります。新しい神経回路を作り出し、徐々に眼球のスペックに合った情報を認識できるようになります。
しかし、その新しい色をどう感じるかは、過去の記憶などが影響を与えるのだそうです。
4. 嫌悪の色「Pantone 448C」
人が「嫌悪感を抱き不快になる色」として指定された色が存在します。それが、「Pantone 448C(通称:不透明なクーシュ)」と呼ばれる、緑がかった暗い茶色です。
2012年、オーストラリア政府が「タバコの購買意欲を無くさせる色」として、大規模な調査の末に導き出した色です。現在では、イギリスやフランスなど多くの国でタバコのパッケージへの使用が義務付けられています。

5. 古代には無かった「青」
古代の文献を調べても、「青色」はほとんど登場しません。
古代ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』では、美しいエーゲ海が「ワインのような黒い色」と表現されています。これは「サピア=ウォーフの仮説(言語がないと脳は認識できない)」に繋がります。
実際、今でも「青」という言葉を持たない部族は、緑の中に紛れた「青」を見つけるのに異常な時間がかかるそうです。「青」という言葉がなければ、脳は色として認識できないとされています。
6. 存在しない色「マゼンタ」
今度は物理学の視点から色を見てみましょう。赤紫の「マゼンタ」という色は存在しません。
光は波長であり、赤は最も波長が長く、紫は最も短い。つまり2つは対極にある色です。人間の目が「赤の波長」と「紫の波長」を同時に受信したとき、脳は2つの色の中間色を脳内で勝手に合成します。それが「マゼンタ」です。
7. ニュートンが決めた「七色」
17世紀、天才物理学者アイザック・ニュートンは、光が複数の色に分かれることを発見しました。しかし、光は連続した無数の色であり、境界線はありません。当時のニュートン自身も、最初は「5色(赤・黄・緑・青・紫)」に見えていました。
しかしニュートンは、「世界は神が作った美しい調和で満ちているはずだ」と信じていました。そこで、音楽の7つの音階(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ)と合わせて「虹は7色」と決めたのです。

8. 地球は「紫」の星だった
地球は、宇宙から見ると「青い惑星」です。しかし、「数十億年前の地球は紫だった」という仮説が立てられています。
植物は、太陽光のエネルギーを吸収するために「葉緑素」を使っているため緑色をしています。
しかし、地球に植物が誕生したばかりの頃、海を埋め尽くしていた「レチナール」という微生物は、光を吸収し「赤と青」の光を反射するため「紫色」になります。つまり、広大な紫の海が広がっていたのです。
9. 生物により違う見える色
最後に、他の生き物たちと比較してみましょう。
人間の色覚が3種類なのに対し、シャコは12〜16種類の色覚を持っています。人間には想像もつかない色覚です。
鳥や昆虫は、4色型色覚を持ち、人間には見えない紫外線さえ色として見ています。
犬や猫は、2色型色覚で、赤を認識できません。世界は基本的に「青・黄・グレー」で構成されています。

10. まとめ
ここまで「色」にまつわる様々な話を見てきました。あなたの眼が見せてくれている、色鮮やかな世界は、あなただけの世界かも知れません。
