本を読もう! (1)
『犬と鷹の江戸時代
〈犬公方〉綱吉と〈鷹将軍〉吉宗』
根崎光男 (吉川弘文館)
徳川綱吉を知ったのは、小学校低学年の夏休み期間中で、その時「犬公方」と記述されていたことに大変な違和感を抱いたことを、今でも鮮明に記憶しています。
当時我が家には、私が幼稚園のころから仲良く暮らしていた犬がいました。ですから犬を大切にすることのいったいどこか悪いのか、全く理解できませんでした。(←この犬公方のエピソードも、その後私が人一倍熱心に歴史を勉強したきっかけのひとつに数えられると思います。つまり出来事の背景を知りたいのです。)
それからかなりの年月を経てようやく、綱吉の評価が変わりました。(←海外の研究者からの再評価が契機でした。) その流れの一冊として選んでみたのが今回の本です。
こういった本を読み進めるなかで最も興味深いのは、例えば江戸時代であれば、その時代に生きるひとならば共有しているであろう価値観や風習などを、実際の事件や出来事に密着した形で知ることができることにあります。
今回ご紹介しているこの本でしたら、中野の犬小屋跡地に「桃の木」を植えたことが挙げられるのではないでしょうか。なぜ「桃」なのでしょう、、
こういった形式で、皆さんに今後是非目を通していただきたいと僭越ながら願う、さまざまな本を紹介させていただければと考えております。
